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Cisco Webex Teams(旧Cisco Spark)の開発者サイトの使い方

Last updated at Posted at 2017-11-21

2018.05.22. Cisco Webex TeamsからCisco Webex Teamsへの名称変更に伴い、記載内容を変更しました。

この記事では、以下に関して記載しています

  • 『開発者トークン』に関する重要な注意点
  • Cisco Webex Teamsの開発者サイトで出来ること
  • Cisco Webex Teamsの開発者サイトにログインが必要なとき、そうでないとき
  • APIリファレンスに関すること
  • 実際にAPIが簡単に試せるテストモードに関すること

1. Cisco Webex Teamsの開発者サイト

1.1. まずは注意点から

Cisco Webex Teamsの開発者サイトにログインすると、
自動的に『開発者トークン』なるものが発行されます。

この『開発者トークン』は、開発・テスト時のみ利用するようにしましょう。
このトークンは、ログイン中の開発者サイトのいろんな場所で表示されるので、
絶対に誰にも見せないようにしましょう。

トークンは誰にも見せないこと

"開発者トークンCisco Webex Teamsユーザのアカウントとパスワード"
であるので、開発者トークンが流出すると、
該当のユーザがアクセスできる情報や、該当のユーザで可能な操作を、
APIを使って可能になります。
「開発者トークンの流出」は、「該当Cisco Webex Teamsユーザのアカウントとパスワードが共に流出」とほぼ同じ意味なので、
慎重になる必要があります。

開発者サイト上での作業が終わった後は、
必ず明示的に開発者サイトからログアウトして、開発者トークンを無効にしましょう。
APIリファレンス閲覧時などはログアウト状態でOKです。
開発者サイト上の右上のユーザアイコンクリック後の、[Log Out]リンクから明示的にログアウトできます。

『開発者トークン』は開発者サイト上で遊ぶときだけ使って、
実際の開発時には、アプリケーション用のトークンである、
Botアカウントのトークンや、OAuth2で取得したトークンなどを利用
するようにしましょう。
これらのトークンの発行方法に関しては、別の記事で紹介します。

1.2. Cisco Webex Teamsの開発者サイトに行ってみる

Cisco Webex for Developers (https://developer.webex.com/)が、
Cisco Webex Teamsの開発者サイトです。

今のところ全編英語のみになってますが、
APIリファレンスに関しては、英語アレルギーな私が吐き気しないレベルなので、
結構なんとかなる感じだと思います。
やや細かい話が、やや長文で書かれているガイド部分は、まあアレですが、
その辺は、今後記載する記事でなんとか補完していこうと思います。

Cisco Webex Teamsに関連する開発者向けのだいたいの情報はここで入手できます。
一部の機能は、Cisco Webex Teamsのアカウントを使って開発者サイトにログインが必要ですが、
必要なければログインしない、積極的にログアウトする方針でいきましょう。

■ 開発者サイトにログインしなくてもできること

  • APIリファレンスの閲覧。
  • 開発ガイド(機能の説明とか、やや細かい話とか)の閲覧。
  • ブログ記事の閲覧。
  • メールによる開発サポートへの連絡(英語でのやりとり)。

■ 開発者サイトにログインが必要なこと

  • Botアカウントの作成。
  • OAuth2を利用するアプリケーションの登録。
  • 開発者サイト上でAPIの実行を試す。
  • Cisco Webex Teams上の開発サポートスペースへの参加(一般には英語でのやりとりだが、
    オープンなコミュニティなので日本語読める人がいれば、日本語でも回答もらえるかも?)。

2. Cisco Webex Teamsの開発者サイトのテストモードで遊ぶ

2017年11月21日ごろ時点でのリンク名とかで書いていますが、
サイト側の更新によって微妙に変わるかもしれないので、適当に読み替えお願いします。

無償のCisco Webex Teamsアカウントを利用して開発を進めることができます。

2.1 APIでスペースを作ってみる

とりあえず、APIを開発者サイト上で実行して、
Cisco Webex Teams上にスペースを作成しようと思います。

  1. Cisco Webex for Developers (https://developer.webex.com/)に行きましょう。
  2. 画面右上に[Log In]ボタンがあるはずなので、そこからログインします。 Cisco Webex Teamsのクライアントにサインインするのと同じアカウントです。
  3. 画面上側に、[Docs]リンクがあるはずで、そこから開発ガイド、APIリファレンスなどに行けます。
    ログイン中は、いろんな画面でAPI実行が試せるようになっていて、
    いろんなところに開発者トークンが表示されます。
    実際に動作するトークンなので、トークン見られないように気を付けてください。
  4. [WEBEX TEAMS API]がAPIの一覧です。
    Cisco Webex TeamsのメッセージングAPIは、
    RESTベースのWeb APIで、httpsでGET, POST, PUT, DELETEメソッドを使って、
    クラウド上のCisco Webex TeamsのAPIサービスとやりとりすることになります。
  5. [WEBEX TEAMS API] > [Rooms] > [Create a Room]あたりに移動してみます。
    Cisco Webex Teamsのクライアント側で「スペース」と呼んでいるものが、APIの「Room」に該当します。
    歴史的経緯(割愛)があって、「Room」->「スペース」に名称が変更されていますが、APIはそのままです。
  6. ページの上の方に、[Test Mode]の[ON/OFF]スイッチが表示されているはずなので、[ON]にしましょう。
    表示されない場合は、ブラウザのウィンドウを大きめに広げて表示してから、
    今一度、ページに移動しなおすと表示されるはず
  7. [Test Mode]が[ON]の状態では、[Authorization]に、開発者トークンが表示されているので、
    見られないように、いったん、気を引き締めましょう
  8. [Request Parameters]項目に[title]フィールドがあって、
    テキストボックスに入力できるようになっているはずなので、
    作りたいスペース名を適当に入力しましょう。 「はじめてのWebex Teamsスペース」とかなんでもいいです。
  9. ほかのフィールドに薄っすら表示されているのは入力例なので、 薄っすら状態では、利用されません。 今回は、[title]だけあればOKなので、ほかのフィールドはノータッチで!!
  10. [Run]ボタンを押すと、実際にWebex TeamsのREST APIが実行されます。
  11. ページ右側に[Request]と[Response]のBodyの内容が表示されます。
    これは実行例ではなく、実際のリクエストとレスポンスを成形したものです
    ログアウト状態では、ここには実行例が表示されます。
  12. Cisco Webex Teamsのクライアントアプリを確認しましょう。
    実際にスペースが作成されているはずです。

2.2. レスポンスを確認する

ページ右側に表示されたレスポンスのBodyはこんな感じになっているはずです(一部ID系はマスクしています)。
次の手順で利用するので、"id"の値(以下の場合は、Y2lzY29zcGFyazovL3VzL1xxxxxxxxxxx)をコピーして覚えておきましょう。
これは作成されたスペースを一意に表すIDになります。

{
    "id": "Y2lzY29zcGFyazovL3VzL1xxxxxxxxxxx",
    "title": "はじめてのWebex Teamsスペース",
    "type": "group",
    "isLocked": false,
    "lastActivity": "2017-11-21T08:36:14.981Z",
    "creatorId": "xxxxxxxxxxxxyyyyyyyyyyyy",
    "created": "2017-11-21T08:36:14.981Z"
}

2.3. 作ったスペースにAPIでメッセージを投稿してみる

  1. 開発者サイトにログインしたまま、かつ、[Test Mode]が[ON]の状態で、
    [WEBEX TEAMS API] > [Messages] > [Create a Message]に移動します。
  2. [Request Parameters]項目に[roomId]フィールドがあるので、
    テキストボックスに先ほどコピーしておいた、スペースのIDをペーストしましょう。
  3. [text]フィールドに、投稿したいメッセージを適当に入力します。
    「はじめてのメッセージ」とかなんでもいいです。
  4. ほかのフィールドに薄っすら表示されているのは入力例なので、
    薄っすら状態では、利用されません。
    今回は、[roomId]と[text]だけあればOKなので、ほかのフィールドはノータッチで!!
  5. [Run]ボタンを押すと、実際にWebex TeamsのREST APIが実行されます。
  6. ページ右側に[Request]と[Response]のBodyの内容が表示されます。
  7. Cisco Webex Teamsのクライアントアプリを確認しましょう。 実際にスペースにメッセージが投稿されているはずです。

2.4. DELETEは特に慎重に!

このように、開発者サイトと[Test Mode]使って、Cisco Webex Teamsの開発者サイト上で、
APIを実行して試すことができます。
疑似的に動いているのではありません!
リアルな世界で動いているので、
DELETEすると、該当の開発者のトークンで消せる範囲の情報が、
本当に消えるので注意です。

もちろん、DELETE以外も実際の世界で動作するので、慎重に行う必要はあります。

「開発者トークン」が実行できる処理は、開発者サイトにログインしたアカウントのユーザと同等です。
該当ユーザが参加している任意のスペースにメッセージを投稿したりできますが、
実運用でこの開発者トークンは利用しないようにしましょう

3. 遊び終わったらログアウトを!!

開発者右上のユーザアイコン部分を押すと、[Log Out]リンクが出てきます。
「開発者トークン」が無効になる趣旨のメッセージが表示されますが、迷わず、
[Log Out]ボタンを押してログアウトしましょう!!

4. 次のステップ

テストモードは所詮はお遊びです。
開発者トークンで、開発を進めるべきではありません
開発を始めるには、アプリケーション用のトークンを発行しましょう。

本記事執筆時点(2018年01月30日時点)では、

  • アプリケーションを登録して、OAuth2でトークンを発行する方法
  • Bot用アカウントを作成して、トークンを発行する方法

があります。

Bot用アカウントを作成する方法の方が簡単なので、
まずはこの方法から始めてみるのがおススメです!

Bot用アカウントの作成方法は、こちらの記事を参照ください。

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