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DockerでRails環境(Nginx+Unicorn+MySQL)を構築してFargateへデプロイするまで〜本番環境編〜

Last updated at Posted at 2022-10-24

概要

今回は前回の続きで、ECS Fargateへとデプロイを行う本番環境編となっています。

前回の記事:
DockerでRails環境(Nginx+Unicorn+MySQL)を構築してFargateへデプロイするまで〜開発環境編〜

設定手順

1. VPC周りの構築
2. RDSの構築
3. ECRリポジトリの構築
4. ECSの構築
5. アプリのデプロイ

1. VPC周りの構築

VPC

key value
名前 three-mouth-vpc
IPv4 CIDR 10.0.0.0/16

vpc作成.png

サブネット

サブネットはECS用のパブリックサブネットと、RDS用のプライベートサブネットをそれぞれ二つずつ作成します。
画像は一つのみの作成ですが、「新しいサブネットを追加」から追加で作成することができます。

key value
パブリックサブネット① three-mouth-PublicSubnet-1a
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1a
IPv4 CIDR 10.0.10.0/24
key value
パブリックサブネット② three-mouth-PublicSubnet-1c
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1c
IPv4 CIDR 10.0.11.0/24
key value
プライベートサブネット① three-mouth-PrivateSubnet-1a
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1a
IPv4 CIDR 10.0.20.0/24
key value
プライベートサブネット② three-mouth-PrivateSubnet-1c
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1c
IPv4 CIDR 10.0.21.0/24

サブネット作成.png

ルートテーブル

まずはルートテーブルの作成をします。

key value
VPC ID three-mouth-vpc
名前 three-mouth-route-table

ルートテーブル作成.png

ルートテーブルの作成が完了したら、次にルートの編集を行います。

key value
送信先 0.0.0.0/0
ターゲット インターネットゲートウェイ

ルート編集.png

ルートの編集が完了したら、最後にサブネットの関連づけを行います。
先ほど作成したサブネットのうち、パブリックサブネットを選択し、関連づけを保存します。
サブネットの関連づけ1.png
サブネット関連づけ2.png

セキュリティグループ

■ ECSのセキュリティグループ

key value
セキュリティグループ名 three-mouth-SG-ECS
説明 Define of SG for ECS
VPC three-mouth-vpc
インバウンドルール① タイプ:HTTP 
ソース:0.0.0.0/0
インバウンドルール② タイプ:HTTPS 
ソース:0.0.0.0/0

SGforECS.png

■ RDSのセキュリティグループ

key value
セキュリティグループ名 three-mouth-SG-RDS
説明 Define of SG for RDS
VPC three-mouth-vpc
インバウンドルール タイプ:MYSQL/Aurora 
ソース:three-mouth-SG-ECS

SGforRDS.png

2. RDSの構築

DBサブネットグループの作成

key value
名前 three-mouth-subnet-group
説明 subnet-group(適当)
vpc three-mouth-vpc
アベイラビリティーゾーン ap-northeast-1a
ap-northeast-1c
サブネット 10.0.20.0/24
10.0.21.0/24

DBサブネットグループ.png

RDSの作成

key value
データベース作成方法 標準作成
エンジン MySQL8.0.28

RDS データベース作成方法.png

key value
テンプレート 無料利用枠

RDS 無料枠.png

項目
DBインスタンス識別子 three-mouth-mysql
マスターユーザー名 admin
マスターパスワード password

RDS 設定.png

key value
インスタンスクラス db.t3micro
ストレージタイプ 汎用SSD(gp2)
ストレージ割り当て 20
最大ストレージしきい値 1000

こちらは無料利用枠を指定するとデフォルトで入力されるため、特に修正する必要はありません。

RDS インスタンスの設定.png

key value
VPC three-mouth-vpc
DB サブネットグループ three-mouth-subnet-group
セキュリティグループ three-mouth-SG-RDS

RDS 接続.png
他の項目については、デフォルトでOKです。入力が完了したら、データベースを作成します。RDSが作成できたらエンドポイントを確認し、メモしておきます(ECS構築時に使用)。
RDSエンドポイント.png

3. ECRリポジトリの構築

key value
リポジトリ名(rails用) myapp-miguchi-rails
リポジトリ名(nginx用) myapp-miguchi-nginx

ECRrails.png
ECRnginx.png
作成ができたらそれぞれのURIをコピーし、メモしておきます。
こちらもECS構築時に用います。
ECR URI.png

4. ECSの構築

タスク定義

タスク定義ではコンテナの数やリソース、コンテナ同士のリンク方法などを定義します。
それでは作成していきましょう。

まずは起動タイプを選択します。
今回はFargateを使用するので、以下の画面で選択し、次のステップへ進みます。
ECS 起動タイプ選択.png

次にタスクの定義を行なっていきます。

key value
タスク定義名 myapp-miguchi
タスクロール ecsTaskEcecutionRole
ネットワークモード awsvpc
オペレーティングシステムファミリー Linux

ECS タスクとコンテナの定義.png

key value
タスク実行ロール ecsTaskEcecutionRole
タスクメモリ 0.5GB
タスクCPU 0.25vCPU

ECS タスクの実行IAMロール.png
タスクの定義が完了したら、次はコンテナの定義です。
Rails用のコンテナとnginx用のコンテナの定義をしていきます。
同じ設定画面の「コンテナの定義」から「コンテナの追加」をクリックします。
ECS コンテナの定義.png

key value
コンテナ名 rails
イメージ ECR作成時にメモしたURI:latest
ポートマッピング 3000

ECS コンテナ定義rails1.png

key value
DB_DATABASE three-mouth-mysql
DB_HOST RDSのエンドポイント
DB_PASSWORD password
DB_USERNAME admin
RAILS_ENV production

ECS コンテナ定義rails2.png

key value
コンテナ名 nginx
イメージ ECR作成時にメモしたURI:latest
ポートマッピング 80

ECS コンテナ定義nginx1.png
ECS コンテナ定義nginx2.png
ECS コンテナ定義編集済.png

クラスターの作成

ECS クラスター1.png
ECS クラスター2.png

5. アプリのデプロイ

Docker Imageのプッシュ

いよいよ、アプリのデプロイです。AWSコンソールにてECRを開きます。Nginx用のリポジトリを選択し、プッシュコマンドの表示を選択します。
ECRリポジトリ.png
terminalで以下の4つのコマンドを実行し、DockerのイメージをECRにプッシュします。
ECRプッシュコマンド.png
コマンド実行が完了したら、イメージがプッシュされているか、コンソール上で確認します。
確認が完了したら、rails用のリポジトリでも同様の操作を行います。
ECRイメージ確認.png
正直作成をしなくてもよいのですが、私は以下のような本番用docker-composeを作成しました。少しだけデプロイが楽になります(プッシュコマンドの2を実行)。

terminal
cd ~/Desktop
touch docker-compose.prd.yml
docker-compose.prd.yml
version: '3'

services:
  web:
    build:
      context: .
    image: myapp-miguchi-rails
    
  nginx:
    build:
      context: ./nginx
    image: myapp-miguchi-nginx
terminal
docker-compose -f docker-compose.prd.yml build

ECSデプロイ

Docker Imageのプッシュが完了したら、次はECSのサービスを作成していきます。
AWSコンソールにてECSを開きます。先ほど作成したクラスターを選択し、[サービス]にて[作成]をクリックします。
ECSクラスターサービス作成.png
サービスの設定画面ステップ1が表示されるので、以下の項目を入力します。
以下の項目以外の入力欄はデフォルトでOKです。入力が完了したら、次のステップ2に進みます。

key value
起動タイプ FARGATE
サービス名 myapp-miguchi(適当)
タスクの数 1

ECSクラスターサービス1.png
続いて、以下の項目を入力します。入力が完了したら、次のステップ3に進みます。

key value
クラスター VPC three-mouth-vpc
サブネット three-mouth-PublicSubnet-1a
three-mouth-PublicSubnet-1c
セキュリティグループ three-mouth-SG-ECS

ECSクラスターサービス2.png
ステップ3、4では情報の入力はないため、設定の確認ができたら作成します。
作成後は、サービスで確認できます。
ECSクラスターサービス作成後.png
サービスと同時にタスクも作成されます。
タスクをクリックし、パブリックIPを確認できたら、アクセスしてみます。
ECSクラスターサービスタスク.png
ECSクラスターサービスタスクIP.png
しっかり表示されることが確認できました。
ECSデプロイproducts.png
CRUD処理もしっかりできていますね。
ECSデプロイproducts後.png
今回はこれで以上です。

終わりに

CICDを作成するかも?!

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