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【Flutter】Android Studioで便利にSigned APKをリリースビルド

Last updated at Posted at 2020-09-13

はじめに

Flutterアプリの制作は二度目ですが、前回の経験をまるごと忘れてしまったので、記事として残しておきます。よければLGTMお願いします。

#Android Studio 起動!
Android Studioを起動して、アプリのディレクトリを開きましょう。
話はそこからです。

#Android moduleを開く
アプリのプロジェクトからでは、Build -> Generate Signed Bundle / APK ...というアクションを行えないため、Android moduleを開く必要があります。
スクリーンショット 2020-09-13 160239.png
上のようにToolsメニューをたどって、Open Android module in Android Studioを押してください。

#Signed APKを作成する
スクリーンショット 2020-09-13 160326.png
Build -> Generate Signed Bundle / APK...を押してください。

スクリーンショット 2020-09-13 160404.png
上のような画面が出てきます。
これは作成するのがApp BundleAPKのどちらかを選ぶ画面です。
今回はAPKの方で作成するので、そちらを選択してNextを押します。

スクリーンショット 2020-09-13 160804.png
Nextで先に進むと、上のような画面になります。
(この画像では全ての欄が埋まっていますが、本来はどの欄も埋まっていません。)
赤枠で囲ってあるCreate new...を押してください。

スクリーンショット 2020-09-13 160722.png

すると、上のような画面になります。
ここでkeyStore, keyの設定をします。
一番上のKey store pathにはAPP_NAME/android/appを選んでおきます。
ファイルの名前はrelease.jksとしておきましょう。
(後でこの名前を使います。違う名前の場合は置き換えて考えてください。)
あとはPasswordを決めると、KeyStoreの設定は終わりです。

Keyの設定では、まずKeyの名前を決めます。
(なんでもいいのでkey0とかでいいと思います。)
次にKeyのパスワードを決めますが、特別な事情がない場合はKeyStoreと同じパスワードでいいでしょう。

ValidityKeyの有効期間です。デフォルトでは25年になっています。
変更したければ変更しましょう。自分はそのままにしています。

次に開発者情報を入力します。
指定通りに入力を進めていきますが

  • First and Last Name
  • State or Province
  • Country Code(XX)

の三つがあれば十分かなと自分は思っています。

KeyStorekeyの項目は、あとで必要になるので全てメモしておきましょう

入力を終えたら、OKを押します。

スクリーンショット 2020-09-13 160804.png

OKで先ほどのページに戻ってきます。
戻ってきたときには、すべての欄が埋まっているはずです。
Key passwordRemember passwordsは自由にしてください。

欄が埋まっていることを確認したら、Nextを押します。

スクリーンショット 2020-09-13 160903.png

上のような画面に移動します。
Build Variantsreleaseに設定します。
またSigrature VersionsV1,V2の両方を選択するのが安牌でしょう。

以上を確認したらFinishを押します。

するとどこかSigned APKが生成開始されるので待ちましょう。
(私は今回これを使わず、flutter buildコマンドからbuildできるようにしているので先に進みます。)

キーストアを参照する

これからアプリから作成したキーストアを参照します。
スクリーンショット 2020-09-13 163508.png
androidディレクトリにkeystore.propertiesというファイルを作ります。
ここに

  • KeyStoreのパスワード(storePassword)
  • keyのパスワード(keyPassword)
  • keyの名前(keyAlias)
  • jksファイルの場所(storeFile)
    をそれぞれ入力していきます。

storeFileの箇所は、release.jksファイルをandroid/appディレクトリに作ったと思うので、release.jksと書いてください。)

このkeystore.propertiesには重要な情報が載っているため、GitHub等でだれもが見れる状態にしておいてはいけません。
スクリーンショット 2020-09-13 164922.png
そこでandroid/.gitignore

*.jks
keystore.properties

と書くことでそれを防止することができます。

#Gradleファイルでの署名設定
android/app/build.gradleを開いてください。

そのとき、上のメニューバーにOpen for Editing in Android Studioというボタンがあると思うのでそれを押しましょう。
スクリーンショット 2020-09-13 164312.png
上の画像のようにandroid {...の上に黄色枠で囲った部分を追記してください。

def keystoreProperties = new Properties()
def keystorePropertiesFile = rootProject.file('keystore.properties')
if (keystorePropertiesFile.exists()) {
    keystoreProperties.load(new FileInputStream(keystorePropertiesFile))
}

スクリーンショット 2020-09-13 164456.png
その後、50行目あたりにあるbuildTypesを消去して、
スクリーンショット 2020-09-13 164556.png
上の赤枠のように書き換えます。


signingConfigs {
        release {
            keyAlias keystoreProperties['keyAlias']
            keyPassword keystoreProperties['keyPassword']
            storeFile keystoreProperties['storeFile'] ? file(keystoreProperties['storeFile']) : null
            storePassword keystoreProperties['storePassword']
        }
    }
    buildTypes {
        release {
            signingConfig signingConfigs.release
        }
    }

android/app/build.gradleで変更できることに以下があります。

  • Androidの対応OS(下の画像の赤丸)
  • アプリのパッケージ名(firebaseを利用する際に必要)

gradleファイルを編集した際は、Sync Nowで同期しておくのが良いでしょう。
スクリーンショット 2020-09-13 165832.png
これでgradleファイルでの署名設定は終了です。

#APKファイルの生成
ここまでくれば、あとはコマンドを打ち込むだけです。

flutter build apk

というコマンドでapkファイルが生成されます。

注意
apkを分割してbuildした方がいいです。(アプリサイズが小さくなります。)
目的に合ったオプションをapkの後ろに付けてコマンドを叩きましょう。
ちなみに上のコマンドを叩くと、コマンドラインさんにも同じことを言われます。
スクリーンショット 2020-09-13 165300.png
コマンドを叩くと、上のようにbuild\app\autputs\flutter-apkディレクトリにapkファイルが生成されます。

このapkファイルをgoogle playにアップロードすることでアプリを世界にリリースできます!

お疲れさまでした!

#おまけ:アプリのバージョンアップ
アプリのバージョンを管理するのはpubspec.yamlです。
スクリーンショット 2020-09-13 165436.png

versionに指定する数字は二つに分かれており、画像の例では

  • 1.0.0 = VersionCode
  • (+)1 = VersionNumber

となります。

アプリのバージョンアップに大事なのはVersionNumberの方です。
たとえVersionCodeを変更しても、VersionNumberがそのままだとアップデート用のapkファイルはアップロードできません。
逆にVersionNumberが違えば、VersionCodeが同じでもアップロードができます。

versionを正しく変更してapkファイルを作り、アプリのアップデートを行いましょう。

#おわり
読んでいただいてありがとうございました!
この記事でリリーズビルドした方はLGTMをお忘れなく(笑)
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