はじめに
Revitとは、Autodesk社が開発しているBIMソフトウェアです。
BIM(Building Information Modeling)とは、その名の通り建物情報(Building Information)をモデリングすることで建物の企画・設計・施工・運用を行うことですが、RevitはそのBIMソフトウェアとして世界中で多くの建築関係者が活用するものの1つです。
Revitでは、.NET(Revit2024までは.net Framework 4.8、Revit2025以降は.NET 8)を用いてアドインプログラムを開発することができ、そのアドインからRevit本体を制御できるのがRevit APIという位置づけになります。
本シリーズでは、Revitアドイン開発及びRevit APIについての基本的な情報を紹介していけたらと考えております。
Revit APIに関する情報元
シリーズ最初の今回は、Revitそのものの理解やRevitアドイン開発の参考になるサイトについてご紹介します。
公式情報
Autodeskの日本法人による、Autodeskテクノロジー・開発者向け情報についてのblogです。
英語ではありますが、Revitの中心開発者であるJeremy Tammikさんのblogです。
Revit API 開発者ガイドです。(URLの年の箇所を変更すると過去バージョンの開発者ガイドを参照することも可能です)
Revit API についての公式フォーラムです。(前述のTammikさんも頻繁に出現して、時にはblogの題材として取り上げられることもあります)
Revit APIのヘルプは各バージョンのSDKに付属していますが、バージョンをまたいで確認するのに便利なサイトです。(内容自体は基本的にSDK付属のAPIヘルプと同一です)
Revitに関する日本語情報
日本におけるRevitの第一人者である髙取昭浩さんのblogです。
建設DXを推進する日本の企業ArentさんによるRevitのTips集です。
X(旧twitter)で設備BIMについてたびたび発信されている方のNoteです。
次回以降はRevit APIについてもう少し掘り下げていきたいと思います。
このシリーズの予定
(1) RevitAPIについてのリンク集 ★今回★
(2) Revitでの幾何計算(1)
(3) Revitでの幾何計算(2)
(4) Revit APIでの要素抽出方法あれこれ
(5) Revitアドインのエントリーポイント
(6) RevitでCADっぽい挙動(ラバー・一時図形・ラージカーソル)を実現してみる
(7) Revitアドイン開発 Debug Tips