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チームのモチベーションに繋がる4つの取り組み

Last updated at Posted at 2018-12-02

はじめに

社内で開発チームのリーダーをやっています。
最近勉強会で「どうやってメンバーのモチベーションをあげているか」
という話が話題になることがあったため、自チームでの取り組みをいくつかのせてみます。

前提として、以下のようなことがモチベーションを下げない、もしくは上げることに繋がると考えています。あまり学術的な「定義!」というものではなく、筆者の感じていることです。

  • ストレスがたまりづらい、働きやすい環境がある
  • 納得性のある仕事が出来ている(本人にとって価値のある仕事ができている)
  • 主体的に仕事が出来ている

おしながき

  • KPT会
  • ミーティングDay
  • 1 on 1
  • リモート
  • まとめ

■KPT会

概要

週に1度、作業の振り返りをします。
以下の3種類の付箋を用意します。

Keep:良かったこと、続けたいこと
Problem:悪かったこと、改善したいこと
Try:KeepとProblemから、これからチームとして取り組みたいこと。具体的な改善案

全員で、それぞれの付箋を書き、最後に投票により、次にやる「TRY」を決めます。

良いところ
  • 「こうしたらいいのに」という悶々としたわだかまりを解消する場が明確にある
  • リーダーからの指示をやらされる側になるのではなく、主体的にやり方を決めやる側になりやすい
  • 仮にTryが出来なくても、「チームでこの課題を認識していて、なおしていこうと思っている」というポジティブな印象を抱ける(「どうせ変わらないでしょ」といった感覚になりづらい)
気をつけていること
  • KeepとProblemはTryのネタを思いつくための「アイデアの種」なので、どんなに突拍子のないことを書いてもOKにしている
  • Tryは必ず具体策とし、毎週2~3件、絶対にやる。「やりたいね」を確かめるだけの場にしてしまうと、目には見えづらい価値のMtgになる
  • Tryには担当者をつける。誰がこの仕事を進めるのかが明確になり、ちゃんと改善が回る
  • Tryのために業務の時間をちゃんと取る。「時間がある時に自主的にやっといて」はNG。「自主的にやって」はいつできるかわからない。他の仕事の速度を落とさず無理矢理進めると、仕事量が増えるし、改善タスクに対して悪印象を抱く

■ミーティングDay

概要

毎週火曜日にMtgを集中させています。
筆者のチームでは、火曜日に以下のMtgがあります。(開発プロセスにはスクラム開発を採用しています。)

  • 一週間の成果発表
  • KPT会(振り返り)
  • 次の一週間にやるタスクの見積のMtg(プランニングポーカー)
  • 次の一週間にやるタスクの決定のMtg
  • やるタスクの要件等、開発に関する不明点の整理のためのMtg
良いところ
  • Mtg、コーディング、Mtgなど、時間が切り取られると、集中しづらく、せっかく仕事がノってるのに...ということが少なくなる
  • Mtgは大体が「何かしらの決定」を目的としており、それを一日にまとめることで、不明点を出来る限り火曜に解消できる。結果、残りの4日は決めたことをやるだけという状態になり、仕事がしやすい
気をつけていること
  • メリハリをつけるため、ガッツリ時間をとる。(うちのチームでは火曜日の5~6時間程度をおさえています)
  • 不明点を出来るだけ減らすため、タスクは細かく分ける。(うちのチームでは、1タスク1時間までにしています)

■1 on 1

概要

隔週で30分、リーダーとメンバーで、1対1で話をします。
話す内容は特に決めていません。人ごと、その時ごとに内容は変えています。
具体的には、フランクなことを話すこともあれば、今チームや会社に対して思っていることや、悩んでいることを話すこと、個人のキャリアについて議論する場合などもあります。

良いところ
  • リーダーとメンバーの距離が近いと、報告(特に悪い報告)などがしやすくなり、精神的なストレスをためづらい
  • 皆がいる場では言いづらい、意見や困っていることなどを言う場が定期的にあるため、精神的なストレスをためづらい
  • メンバーのモチベーションの元、考えていることがわかりやすくなる結果、メンバーにとって価値のある、納得性の高い仕事を任せやすい
気をつけていること
  • 1 on 1は基本的に「メンバーのための時間」なので、どんな内容でも、メンバーがもってきてくれた話が最優先
  • 海外の1 on 1だと「メンバーに話したいことを持ってきてもらう」というのを推奨しているところも多いが、人によっては話したいことが本当になかったりするので、話すネタはリーダーも用意する
  • お互いに対する信頼が無いと、思っていることを打ち明けづらいので、無理に引き出さない
  • 30分は目安。せっかく大切な話をしてくれている場合、延長してでも聞いた方がいいので、なるべく後ろの時間は空けておく

[参考]
話すネタなどは結構世の中に転がってます(英語のものが多いですが)
https://jasonevanish.com/2014/05/29/101-questions-to-ask-in-1-on-1s/
https://getlighthouse.com/blog/one-on-one-meeting-questions-great-managers-ask/

■リモート推奨日

概要

弊社では元々、必要がある際にリモートOKというスタンスなのですが、リモートをする人、しない人に分かれて、差がうまれてしまいます。そこで、「皆ある程度やってみれば?」ということで、月曜、水曜をリモート推奨日としています。

良いところ
  • そもそも「リモートをやってみたい」という気持ちをもっている人が少なからずいて、推奨することで、「リモートを取ってみたいけど取りづらい」という人が、行動にうつれる
  • メンバー全員がリモートを実際することで、リモートする側の気持ち、メリットデメリットがわかる
  • 集中して仕事ができる。副次効果的に、不要なミーティングを削減しようという意識が強くなる。
気をつけていること
  • 「リモートだから」で、Mtgをスキップしたり、先延ばしにしない
  • 工数や、進捗の見える化が前提としてあると良い。リモートしていない側の「仕事をちゃんと進められているのか?」という疑念と、「そう思われているんじゃないか?」という余分な思いを払拭できる

まとめ

以上4つの取り組みをあげました。
これ以外もいくつかあるのですが、説明できるかどうかなどを含め、上記4つを今回は選びました。

今回紹介した仕組みは、必ずしも「チームメンバーのモチベーションをあげるぞ!」という思いから始めたわけではありません。やってみたら、モチベーションの向上に繋がったなーということが多いです。

モチベーションが上がったかどうかに関しては、1 on 1でメンバーと話した内容を元にしているので、必ずしも全員のメンバーのモチベーションがこれで爆上がりした!というわけではないですが、何か取り入れてみたい!という方の参考になればと思います。

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