そもそも
- 友人が携帯が壊れたといってきた
- どうも画面がつかないらしい
- 中のデータ欲しいなぁ
ということで、携帯を預かって修理してみることに。
同じ機種を壊しちゃったという人の参考になればと思う。
ハードウェア中心の話になると思う。
方針としては、
ハード→ソフト→ハード
のアプローチで考えていた。
つまり、
- とりあえず画面を修理してみる
- なんとかデータだけ吸い出す
- 最悪分解してゴリ押す
友人の証言によれば、
「携帯落としたら画面つかなくなって〜〜〜」
だったので、どうせ素子が壊れたか配線が外れたり切れたりしたんだろうと察し、1で終わると思っていた。
画面交換の巻
取り合えず、いろいろ調べて分解してみたのだが、どうもこのスマホ、曲者機種である。
分解するように作られていない。
- 全く隙間がなく、ツメの返しで一度はめたら取れなくなっている
- アルミボディで強引に剥がすと裏蓋が変形する(なんで今時アルミ……)
- 基盤の組み立ての多くにシールが使われている
なるほど頑張れば画面を交換できそうではあるが、ここで問題。
機種が特殊すぎて画面単体で販売していない。
どうも2017年に発売されて以来、半年ほどで生産が終わった(?)に近い機種でコスパ最強のDSDS機種として希少性までつく始末。
とんだババを引かされた気分である。
もうこうなっては画面交換は望めない。まして別規格との半田なんてプロでもないしあんなミリ単位の作業できればしたくない。
画面交換は諦めた。
データ吸い出しの巻
画面は直せないらしい。
なるほどどうしたものか、おもむろに電源ボタンをぽちぽちする。
ほう、バックライトはつくのか。
ん?
画面右下をスライドして、中央下をおもむろにタップしてみる。
「カシャッ!!!」
「タッチパネルと基盤は生きてるんかい!」
なら話が早い。適当にPIN入力画面を等倍率で印刷してかぶせて、ロック解除すれば、データを吸い出せる。
ミラーリングまでなんとかできればroot化してフルバックアップだって取れる。
- デバイスマネージャすら反応しない
なるほど、そうきたか。USBが全く反応しない。
この機種、後で写真をまとめて載せるが、CPUやらフラッシュが入ったマザーボードとUSB関係の基盤が画面を挟んで上下に分かれて細っそいジャンパー線で繋がっている。(まあよくあるタイプ)
その周辺がイかれてるらしい。
ハード的に壊れてるなら無理だ。
この方法は諦めた。
ハードウェア的にゴリ押す
もうここまできたらしょうがない。
新しい機種を買って、基盤をとっかえよう。
というわけで、長い前置きも終わったところで、本題。
この機種解体には少しコツがいる。
それをたらたら書いておこうと思う。
1.まずsimのケースを外す
これは忘れてはいけない。(始め忘れた)
ケース変形の原因になる。
3.カメラのカバーを外してネジを取る
ここは普通のドライバー。
カバーを外す時は、結構粘着力のある両面テープなので、ドライヤー推奨。
4.裏蓋を外していく
底がわずかに段差ができているので、上向きにドライバーを立てて、がんばって隙間を作る。
立てたドライバーを図の方向へ持っていくと、少し隙間があるので強引かつ丁寧に押し込む。
ツメがトップとボトムに2つずつ、サイドに4つずつぐらいあるので、ここからは丁寧に根気よく外していく。
ちょっとしたコツなのだが、つき立てたドライバーを画面側に軽く倒してやるとツメが外れやすい。
5.黒いテープをはがして、6個のネジを外す(赤丸)
右下のネジ二つを外すと、端子の接触部分を覆っているカバーが外せる。
左から(写真では下から)、バッテリー、何か、画面。
全部丁寧に外す。
6.最後に青丸の部分を外す。
※左下の方は外れない。
白いツメをたてて、慎重に抜く。
最後に
まあ、結果的に直った。
割と感動した。
データも全部綺麗に残ってたらしい。
いやーよかったよかった。
一件落着だ。
問題があるとしたら、本人がもう新しい携帯を買っていて中のデータにもそこまで価値を持ってなかったといこと。
曰く2000円ぐらいなら払うレベルらしい。
あと、勝手がわからずはじめて開けた時に壮大に本体に傷をつけて商品価値はなくなった。
全く、高機能な目覚まし時計を手に入れてしまったものだ。
なお、学生にとってスマホ代は安くはなかった。
(だれか投げ銭してくれ。)