ボックスモデルの考え方
HTMLで余白やレイアウトを設定するには,CSSのボックスモデルという概念を理解すると良い.HTMLの全ての要素は,以下の4種類の領域を持ち,この4つを合わせた領域のことをボックスという.
1.内容領域:コンテンツ(Content)
ブラウザに表示される要素内のテキストや画像を含む領域.
2.内側余白領域:パディング(Padding)
内容領域の外側にある「余白」の領域.
3.境界線領域:ボーダー(Border)
パディング領域の外側で,パティング領域とマージン領域の「境界線」となる領域.
4.外側余白領域:マージン(Margin)
ボーダーより外側にある「余白」の領域.隣り合った要素との間の設定に使う.
パディングの指定方法
/*例*/
selector{
padding: 10px 20px 20px 40px;
}
要素には,上下左右の4つの余白を持つため,1つずつ指定する方法と複数指定する方法がある.
記述方法 | 指定される方向 |
---|---|
padding: (値); |
上下左右の4つ全てに同じ指定をする |
padding: (値) (値); |
上下と左右のセットで同じ指定をする |
padding-top: (値); |
上のパディングを指定する |
padding-bottom: (値); |
下のパディングを指定する |
padding-left: (値); |
左のパディングを指定する |
padding-right: (値); |
右のパディングを指定する |
padding: (値) (値) (値) (値); |
上下左右にそれぞれ指定をする |
マージンの指定方法
/*例*/
selector{
margin: 10px 20px 20px 40px;
}
marginも同様で,上下左右の4つの余白に対して,1つずつ指定する方法と複数指定する方法がある.
記述方法 | 指定される方向 |
---|---|
margin: (値); |
上下左右の4つ全てに同じ指定をする |
margin: (値) (値); |
上下と左右のセットで同じ指定をする |
margin-top: (値); |
上のマージンを指定する |
margin-bottom: (値); |
下のマージンを指定する |
margin-left: (値); |
左のマージンを指定する |
margin-right: (値); |
右のマージンを指定する |
margin: (値) (値) (値) (値); |
上下左右にそれぞれ指定する |
ボーダーの指定方法
ボーダーに関しては,線の太さ・色・スタイルの3つを指定することができる.このボーダーに関しても,1つずつ指定する方法と複数指定する方法がある.
記述方法 | 指定される方向 |
---|---|
border-〇〇: (値); |
上下左右の4つ全てに同じ指定をする |
border-〇〇: (値) (値); |
上下と左右のセットで同じを指定する |
border-top-〇〇: (値); |
上のボーダーを指定する |
border-bottom-〇〇: (値); |
下のボーダーを指定する |
border-left-〇〇: (値); |
左のボーダーを指定する |
border-right-〇〇: (値); |
右のボーダーを指定する |
border-〇〇: (値) (値) (値) (値); |
上下左右にそれぞれ指定する |
上記の〇〇
に何を入れるかで,線の太さ・色・スタイルのどれかを指定することができる.
1.width
線の太さを指定することができる.
selector{
border-width: 5px 10px 15px 20px;
}
2.color
線の色を指定することができる.
selector{
border-color: red blue green yellow;
}
3.style
枠線のスタイルを指定することができる.スタイルには以下のような種類がある.
・none:枠線なし
・solid:実践
・double:二重線
・dotted:点線
指定しないとデフォルトで枠線なしが指定されるので注意.他にもさまざまな種類のstyleがある.
selector{
border-style: solid dotted dashed double;
}
4.〇〇
に何も入れない
〇〇
に何も入れない場合は,線の太さ・色・スタイルを同時に指定することができる.指定する順番は,線の太さ→スタイル→色という順番になる.
selector{
border: 5px double red;
}