JavaScriptとは
Webページに動的な機能を追加するためのプログラミング言語．初めは「LiveScript」という名称で開発されたが，当時から人気があった「Java」に影響されて，「JavaScript」に名称を変更した．
JavaScriptはHTMLとCSSと組み合わせることで，見た目や振る舞いを制御し，Webページに動きを加えることができる．例えば，ユーザの入力に応じてコンテンツを動的に変更したり，フォームのバリデーションチェックやアニメーションの作成，サーバとのデータ通信もJavaScriptを利用することで可能になる．
役割の整理
HTML：Webコンテンツの構造を定義するマークアップ言語
CSS：Webコンテンツのデザインやスタイルを定義するスタイルシート言語
JavaScript：Webページに動的な機能やインタラクティブな振る舞いを提供するプログラミング言語
JavaScriptの特徴
JavaScriptには以下のような特徴を持つ．
１．Webコンテンツに動的な機能を追加できる
静的なWebページに動的な要素やインタラクティブな動作を追加することができる．
２．非同期通信
Ajaxと呼ばれる機能を使うことで，ページの更新なしでデータの取得などの非同期通信を実現する．
３．ブラウザがあれば実行できる
ユーザが特別な環境を用意する必要がなく，ブラウザさえあれば利用できる．
４．ライブラリやフレームワークが豊富
JavaScriptには開発効率を向上させるライブラリやフレームワークがたくさんある．
５．動的型付け言語
変数の型を明示的に宣言する必要がなく，実行時に変数の型が自動的に付与される．
JavaScriptのフレームワーク・ライブラリ
JavaScriptのフレームワークとライブラリは非常に多く存在する．以下にいくつか主要なものをリストアップする．
○フレームワーク
- Angular
データバインディング，コンポーネントベースのアーキテクチャなどの機能を提供し，SPAの構築を支援するフレームワーク． - Vue.js
コンポーネントベースのアーキテクチャ，仮想DOMなどの特徴を持つ，UIを構築するためのフレームワーク． - Next.js
Reactをベースにしたサーバーサイドレンダリング(SSR)および静的サイトジェネレーター機能を提供するフレームワーク． - Nuxt.js
Vue.jsをベースにしたサーバーサイドレンダリング(SSR)および静的サイトジェネレーター機能を提供するフレームワーク．
○ライブラリ
- jQuery
HTMLドキュメントの操作やイベント処理を簡単に行えるJavaScriptライブラリ． - React.js
ユーザーインターフェースの構築に特化した，柔軟で高性能なJavaScriptライブラリ． - D3.js
データを元にグラフや可視化コンポーネントを生成するためのデータ駆動型JavaScriptライブラリ． - Underscore.js
JavaScriptのユーティリティ関数を拡張し，効率的なデータ操作をサポートするライブラリ． - Moment.js
日付と時刻の処理を容易に行えるJavaScriptライブラリ． - Axios
JavaScriptから簡単にHTTPリクエストを行えるHTTPクライアントライブラリ．
これらのフレームワークとライブラリをうまく活用することによって，効率と質の高いWebコンテンツを開発することができる．