LoginSignup
1
0

More than 3 years have passed since last update.

VagrantとVirtualBoxでローカル開発環境を構築しよう。

Last updated at Posted at 2020-05-12

誰でも気軽にWebサイトやWebアプリケーションを開発できるようになり、インターネット上に自分のサービスを公開してみたいという方も増えてきているのではないでしょうか。
今回はVagrantVirtualBoxというソフトウェアを使って、サービスを開発するための環境の作り方について説明します。

開発環境

Windows10
Virtualbox 5.2.22
vagrant 2.2.2
CentOS

そもそもローカル開発環境とは

開発したWebアプリケーション等をインターネット上で公開するためにはサーバーが必要となります。サーバーにはレンタルサーバー、VPS、クラウドサーバーなどがありますが、それらのサーバーで使われているOSの大部分はLinuxです。
しかし、皆さんが使用しているパソコンのOSはおそらくWindowsMacOSだと思います。そのため、たとえWindowsやMacOS上で正常にアプリケーションが動作したとしてもLinux上でも正しく動作するとは限りません。
そこで、公開するサーバーの環境に合わせた環境を自分のパソコンに用意する必要が出てきます。その環境のことをローカル開発環境といいます。

VirtualBox

ローカル開発環境を構築するためにまず必要となるのが、仮想化ソフトウェアです。今回使用するVirtualBoxというソフトウェアも仮想化ソフトウェアの1種であり、これを使用することで1つのOS内で複数のOSを動かすことのできる仮想マシンを作成、管理することができます。つまり、WindowsやMacOSを搭載したパソコン上でLinuxを動かす、なんてことができます。
では早速インストールしていきましょう。

1.下のURL先のWindows用のリンクからインストーラーをダウンロードしてください。

https://www.virtualbox.org/wiki/Download_Old_Builds_5_2

※Vagrantが対応していないバージョンをインストールすると後にエラーが発生するため、VirtualBox 5.2.22を選択してください。

image.png

2.インストーラーを起動したらセットアップを進めていき、VirtualBoxをインストールする。(チェックボックスは一番下だけで大丈夫です)
image.png

Vagrant

VirtualBoxだけでも仮想マシン上での開発は可能ですが、その操作を簡単に行うために使うのがVagrant(ベイグラント)というソフトウェアです。Vagrantを使うことでVirtualBoxでの仮想マシンの作成や起動、アクセス等を簡単なコマンドで行えるようになります。
では、こちらもインストールしてみましょう。

1.下のリンク先のWindows用のリンクからインストーラーをダウンロードする。

https://www.vagrantup.com/downloads.html

image.png

2.インストーラーを起動したらセットアップを進めていき、Vagrantをインストールする。
image.png

仮想マシンを作成する

VirtualBoxとVagrantのインストールが完了したら実際に仮想マシンを作っていきましょう。仮想マシンを作成するにあたって必要になるものがコマンドプロンプトです。※PowerShellでも可
コマンドプロンプトではコマンドと呼ばれる命令文を使って、フォルダを作成したり、移動したりと色んな操作を行うことができます。Windowsシステムツールの中にあるので、さっそく起動してみましょう。([Windows]+[R]でcmdと検索し、実行するのが早いかもしれません)

コマンドプロンプトが起動できたらVagrantが正常にインストールされているかを確認するために以下のコマンドを入力し、Enterを押してください。

cmd
vagrant -v

画像のようにバージョンが表示されていれば問題ありません。
image.png

フォルダの作成

まず、操作しやすいように仮想マシンをまとめるVagrant専用のフォルダをmkdirコマンドを使って作成します。

cmd
mkdir Vagrant

次にVagrantフォルダのなかに仮想マシン用のフォルダも作成します。cdコマンドを使ってVagrantフォルダに移動し、先ほどと同じようにmkdirコマンドで仮想マシン用のフォルダを作成し、そのフォルダまで移動します。

cmd
cd Vagrand
mkdir CentOS
cd CentOS

Vagrantfileの編集

ここまで出来たら、以下のコマンドで仮想マシンを設定するためのVagrantfileを作成します。

cmd
vagrant init bento/centos-6.8

image.png

Vagrantfileが無事に作成できたら、エディターを使ってその中身を編集し、IPアドレスの設定を有効にしていきます。※私はVScodeを使っていますが編集できるならエディターはVimでもなんでもいいです。
Vagrantfileを開くと中身は以下のようになっていると思います。

image.png

35行目の#を消し、コメントアウトを解除し、保存してください。(35行目ではないこともあります)

Vagrantfile
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"

仮想マシンの起動

IPアドレスを有効にできたら、以下のコマンドで仮想マシンを起動します。

cmd
vagrant up

途中いろいろ聞かれると思いますが、OKを選択して続行していけば大丈夫です。

無事に起動が終わったら、確認のために以下のコマンドを入力します。

cmd
vagrant status

runningと表示されていればきちんと起動できています。

image.png

仮想マシンにアクセス

仮想マシンが立ち上がったら仮想マシンにアクセスするためにPuTTY(パティ)というソフトウェアをインストールしましょう。SSHログインを行うためにPuTTYなどのSSHクライアントを使ってログインします。(他にはTera Termなどがあります)

1.下のリンク先のWindows用のリンクからインストーラーをダウンロードする。

https://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/latest.html

image.png

2.インストーラーを起動したらセットアップを進めていき、puttyをインストールする。

image.png

インストールできたらPuTTYを起動します。VagrantfileでIPアドレスを有効にしたのでそのときのIPアドレス(192.168.33.10)を入力し、connection typeをSSHにしてopenをクリックします。

image.png

ユーザー名とパスワードを聞かれるのでともにvagrantと入力する。

これで通常のサーバーと同じように操作ができるようになり、ローカル開発環境を使うことができるようになります。
実際にどう開発に使っていくのかについてはまた別記事でお話しします。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0