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JavaScriptで電話番号のバリデーション&自動フォーマット

Last updated at Posted at 2018-04-23

Google様のライブラリ使いましょう

電話番号のバリデーションを行う場合、
ググると(JSの場合は特に)正規表現で一生懸命頑張ってる記事ばかりヒットしますが、
天下のGoogle様がlibphonenumberなるライブラリを提供してくださっておいでです。
https://github.com/googlei18n/libphonenumber
自分で正規表現書いても辛いだけなので、大人しくこれ使いましょう。
どんだけすごいかはこのスライドが参考になります。
電話番号を扱う技術 by Shota Iguchi

Closure Toolsが分からん・・・

大人しくこれ使いましょうと言ったけど、実はとてもとっつきにくいです。
JS版はClosure Toolsを使ってコンパイルしなければ動かないから。
https://github.com/googlei18n/libphonenumber/tree/master/javascript

How to compile:
1. Build Closure's compiler.jar: mvn -DskipTests
2. Compile the demo.js and all its dependencies to one file: demo-compiled.js: ant -f javascript/build.xml compile-demo
3. Run the compiled demo: javascript/i18n/phonenumbers/demo-compiled.html

僕もまだClosure Toolsは使ったことがなく、今回は敬遠・・・

libphonenumber-jsがオススメ

libphonenumberのリポジトリでもThird-party Portsとして紹介されてる、
JS向けにシンプル化したバージョン「libphonenumber-js」を使うのが一番おすすめです!
https://github.com/catamphetamine/libphonenumber-js
CDNも公開されてるから即使えるよ〜。
https://cdnjs.com/libraries/libphonenumber-js

サンプルコード1(キッチリ入力させる)

HTMLでlibphonenumber-js.min.jsを読み込んでおく

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/libphonenumber-js/1.1.10/libphonenumber-js.min.js"></script>
<script src="myapp.js"></script>

JSでlibphonenumber内の各種関数を使ってバリデーション。
(あえてES5で書いてます。)

myapp.js
// ハイフン付きで厳密に確認する場合
var validateTel = function (value) {
  var formattedNumber = new libphonenumber.AsYouType('JP').input(value)
  return value === formattedNumber
}
// ハイフンは無視して良い場合
var validateTelSimple = function (value) {
  return libphonenumber.isValidNumber(value, 'JP')
}

解説1

AsYouType('JP')を使うと、日本の電話番号として
市外局番・市内局番をハイフン区切りで綺麗にフォーマットしてくれるのです。

例えば富山県の電話番号の場合、

  • 富山市は076-400-0000
  • 高岡市は0766-00-0000

のように局番の桁数が違うんですねー。1
こういうの全部しっかりとフォーマットしてくれるので、
「フォーマット前後の文字列が一致するか」を確認すればバリデーションがうまく出来るわけです。


validateTel('076-400-0000') // true
validateTel('0764-00-0000') // false
validateTel('1234-56-7890') // false
validateTel('hoge')         // false

関数名だけ見るとisValidNumber()を使いたくなるんだけど、
これはハイフンがどんな風になっててもtrueになっちゃうし、
先頭が0じゃなくても桁数が合ってればtrueになっちゃう。


validateTelSimple('076-400-0000')  // true
validateTelSimple('0764-00-0000')  // true
validateTelSimple('07640-00----0----00') // true
validateTelSimple('1234-56-7890')  // true
validateTelSimple('1234-56-78901') // false
validateTelSimple('hoge')          // false

これはちょっとキモいので、僕はAsYouType('JP')の方を使いたいですねー。。

サンプルコード2(ゆるい入力&自動フォーマット)

2018-09-14 追記です。
上記のAsYouType('JP')を使ったバリデーションですが、一部条件の場合にすり抜けてしまうことが分かりました。

validateTel('076')  // true
validateTel('0764') // false

なんと、「正しい市外局番のみ」を入れてみるとバリデーション通っちゃいますorz
というわけで、もう少し抜本的に見直したバージョン作りました。

// バリデーション関数
var validateTelNeo = function (value) {
  return /^[00]/.test(value) && libphonenumber.isValidNumber(value, 'JP');
}

// 整形関数
var formatTel = function (value) {
  return new libphonenumber.AsYouType('JP').input(value);
}

var main = function (tel) {
  if (!validateTelNeo(tel)) {
    console.error('ERROR!')
    return
  }
  var formattedTel = formatTel(tel)
  console.log(formattedTel)
  // 以降 formattedTel を使って登録処理など進める
}

解説2

まずは「人間にハイフン付きできっちり入力させることを求めない」というコンセプトに変えました。例えばプログラムのコーディング規約なんか、ルールに沿って人間がちまちま直す時代は終わって、Linter使って自動フォーマットさせるのが普通じゃないですか。ESLintとかPrettierとか。電話番号だってそうじゃないかと。

本来AsYouType()の使い方は、まさにそこなんですよね。「この通りに入力せい!」ではなく「入力したのを綺麗にしてあげるよ」って使い方をすべきだと改心したわけです僕は!

ということで、処理は二段階

  • isValidNumber()を使ってバリデーション
  • バリデーション通ったらAsYouType()使って自動フォーマット

この二段階を想定すると、上の「解説1」に書いたisValidNumber()のユルさも納得できるのですよ。AsYouType()ではハイフンとか全角半角とか混在してても綺麗にフォーマットしてくれるので、「AsYouType()に投入してエラーが出ない最低限の条件」だけ満たしてれば、ユーザーの入力は全然ユルくて良いじゃないかと。むしろその方が親切。

体裁はPrettierに任せてプログラマーはビジネスロジックに集中するように、ユーザーはフォームへの入力内容そのものに集中していただきましょう!

駄菓子菓子、isValidNumber()で残り唯一カバーできないのが「先頭がゼロでなくても認めてしまう」ってこと。その状態でAsYouType()に投入してもゼロ追加はしてくれません。そこだけはバリデーションに正規表現/^[00]/.test(value)を追加して、全角半角どちらでもゼロ開始が必須にしてあげてます。

てわけで、実行結果はこのような感じ。美しいね :sparkles:

main('076-400-0000')  // 076-400-0000
main('0764-00-0000')  // 076-400-0000
main('07640-00----0----00') // 076-400-0000
main('0764000000')  // 076-400-0000
main('1234-56-7890')  // ERROR!
main('1234-56-78901') // ERROR!
main('hoge')          // ERROR!

ではまた〜。


  1. ちなみに、昔は富山市も市外局番「0764」だったんすよ。いつだったか変更になって、金沢も富山も「076」になっちゃった。金沢の電話といえば「0762」から「076」に変わった際、日本文化センターテレフォンショッピングの歌のリズムも少し変わったんですよねーw 

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