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@kintone/rest-api-client をGitHubからインストールする

Last updated at Posted at 2020-03-16

はじめに

@kintone/rest-api-client の開発中の機能を、GitHubからインストールして早めに使ってみました。
一般的にNPMパッケージをGitHubからインストールするときに比べて、特殊な方法が必要だったのでメモ。

注意

  • Webpackビルド環境がある前提です
  • 開発中のを勝手に使う場合、深刻なバグがある可能性もあるので自己責任で!

ディレクトリ構造

rest-api-clientは、Gitリポジトリとしては特殊な形をしています。

https://github.com/kintone/js-sdk
この@kintone/js-sdkというリポジトリ内に、サブディレクトリとしてrest-api-clientが存在します。
https://github.com/kintone/js-sdk/tree/master/packages/rest-api-client

NPMの世界では @kintone/rest-api-client という単独パッケージ扱いですが、Gitの世界では単なるサブディレクトリ。
(なんでこんな変な構成なのかは謎。こういうNPMデザインパターンもあるのか?誰か知ってたら教えてください)
こういうパターンを「モノレポ」というらしいですね。僕も最近、とあるプロジェクトでモノレポを採用してみました。この記事が分かりやすいです。
lernaを使ってnpmプロジェクトをモノレポ化する

なので、GitHubからこんな風にインストールしようとしてもエラーになります。

yarn add https://github.com/kintone/js-sdk/tree/master/packages/rest-api-client

方法その1(Gitのsubmoduleとして使用)

NPMではなく、Gitのsubmoduleとしてインストールします。

mkdir vendor
cd vendor
git submodule add https://github.com/kintone/js-sdk

自分でビルド

cd js-sdk/packages/rest-api-client/
yarn install
yarn build

こんな風にlibフォルダが出来ていたらビルド成功。

$ ls lib
KintoneAllRecordsError.d.ts       KintoneRestAPIClient.js   __tests__/  url.d.ts
KintoneAllRecordsError.js         KintoneRestAPIError.d.ts  client/     url.js
KintoneRequestConfigBuilder.d.ts  KintoneRestAPIError.js    http/
KintoneRequestConfigBuilder.js    KintoneTypes.d.ts         index.d.ts
KintoneRestAPIClient.d.ts         KintoneTypes.js           index.js

使うときは、こんな風に相対パスでjs-sdk/packages/rest-api-clientimportします。

import { KintoneRestAPIClient } from '../vendor/js-sdk/packages/rest-api-client'

これで、2020/3/16時点で未リリースのaddAllRecords関数だって使えちゃいます :smile:
image.png

方法その2(NPMモジュールとしてGitHubからインストール)

最初こっちのやり方考えてたんですが、方法1の方がいいと思ってやめました。

まず、Gitリポジトリ単位でjs-sdkごとインストールしてしまう。

yarn add https://github.com/kintone/js-sdk

そのままでは使えないので、該当ディレクトリに移動して自分でビルド

cd node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/
yarn install
yarn build

使うときは、こんな風に@kintone/js-sdk配下のディレクトリをたどってimportします。

import { KintoneRestAPIClient } from '@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/lib'

rest-api-clientまで指定でOKかと思ったら、
rest-api-client/libまで指定しないとうまく動いてくれませんでした。

問題点

ビルド直後はうまく動くんですが、そのあと他のNPMモジュールを追加インストールしたら、せっかくビルドしたrest-api-client/libがきれいさっぱり無くなっちゃいました。インストール毎にクリーンにしてくれるんですね。。

たとえば.gitignoreで該当フォルダを除外しないようにして、libをコミットしたりすればいけますが、node_modulesの中の一部を除外するのがかなり大変だったりするので、やめといた方がよさそう・・・

一応やり方書いておきますが、こんなギャグみたいな.gitignore書いて、

.gitignore
node_modules/*
!/node_modules/@kintone
/node_modules/@kintone/*
!/node_modules/@kintone/js-sdk/
/node_modules/@kintone/js-sdk/*
!/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/
/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/*
!/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/
/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/*
!/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/.gitignore
!/node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/lib/

さらに、こっちの.gitignoreからlibを消しておく。

node_modules/@kintone/js-sdk/packages/rest-api-client/.gitignore
 node_modules/
-lib/
 esm/
 umd/

まぁ、方法1の方が無難ですなw

おわりに

くれぐれも自己責任でね!
僕も正式リリースまでは、プロダクトコードには使いませんから!

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