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[Nuxt.js] 完全静的なサイトでページネーションを上手いこと実装する

Last updated at Posted at 2019-10-26

※デザインやマークアップではなく、ルーティングの話です

Nuxt.js と静的サイトホスティング(Netlify, Firebase 等)の組み合わせでサイトを構築するシーンが比較的増えてきたが、headlessCMSを使用してブログサイトを制作した際に、ページネーションの実装に少々悩んだ。

スクリーンショット 2019-10-27 6.13.23.png

#URL構成

URL vue ファイル ページ内容
/blog /pages/blog/index.vue 記事一覧ページ
(ページネーションを設置したい)
/blog/article-slug /pages/blog/_slug.vue 記事ページ

を前提とする。

#よくある方法

例えば2ページ目を /blog?p=2 とするクエリ方式が考えられる。
generate したサイトの場合は /blog/index.html (/pages/blog/index.vue) でクエリの数字(今何ページ目か)を受け取り、そのページに表示すべき記事一覧を取得する。
###問題点
その記事一覧を取得する方法は2種類ある。

  1. created フック等でクライアントから API サーバーに都度問い合わせる
  2. asyncData フック等であらかじめ全記事を取得しておいて store や data に格納して generate 、クライアントサイドで必要な記事を取り出す。

前者は

  • 記事一覧ページのアクセス数と同じ回数 API 問い合わせが走ってしまう
  • クライアントがアクセスしてから API に問い合わせるので、ローディングに時間がかかる(Lazy Load といえば聞こえはいいが)

後者は

  • 全記事を内包するので記事数が多いとページが重くなる。

もしこれらを問題とするのであれば(ココ重要)、なんとか上手いことクリアできる方法を探したい。
つまり・・・

#やりたいこと

  • nuxt generate で構築しているサイト(ブログなど)にページネーションをつけたい
  • 完全静的構成にしたい(クライント・API サーバー間は一切通信しない)
  • そのページに必要なデータのみ内包したい

#解決法:ページごとに html ファイルを生成させる
/blog/page/2 のようにページごとに html ファイルを作らせると良い。
すなわち pages/blog/page/_id.vue を用意し、asyncData フック等で route.params.id を取得すればページ番号が取得できるので、その数字をもとに API サーバーからページに必要なだけの記事情報を取得する。

pages/blog/page/_id.vue
<script>
export default {
 async asyncData({route}){
  const pageNumber = parseInt(route.params.id) 

  //ここでAPIサーバーから記事情報を取得する処理
 }
}
</script>

generate + 動的なルーティング の部分なので nuxt.config.jsgenerate.routes にページ数分のルートを追記するのも忘れないようにする。
必要なページ数は API に問い合わせて返ってくるならばそれを使えばいいし、なければ Math.ceil(総記事数/1ページの表示数) なんかで割り出す。

こうすることでページ数分の html が generate され、やりたいことの条件を満たせる。

###ちなみに
この解決法はURL構成で /blog/page/2 のように page ディレクトリを挟んでいるが、 /blog/2 (pages/blog/_id.vue) としてしまうと、記事ページのスラッグ( pages/blog/_slug.vue )もあるため、競合してしまう。
同階層に複数の動的ルートが存在するのを避けるため、敢えて一段階層を下げている。
どうしても同階層でやりたい場合は、ルーティングを生成する build:extendRoutes でフックを掛けて、

  • 数字の時はページ番号として pages/blog/_id.vue
  • その他の時は記事ページのスラッグとして pages/blog/_slug.vue

といった条件分岐でルーティングを構成すれば実現可能。(記事ページのスラッグに数字は使えなくなるが)

#効率化

この解決法では、1ページ目( pages/blog/index.vue )と2ページ目以降( pages/blog/page/_id.vue )にほぼ同じ内容を書かなければならない。

pages/blog/page/_id.vue に統一して、ホスティングサーバー側で /blog//blog/page/1リライトするのも一つの手だが、1ページ目はあくまで /blog/page/1 として generate されるので canonical や og:url 等がややこしくなりがち。

そこで先程同様 build:extendRoutes でフックを掛けて、2ページ目以降も pages/blog/index.vue を使って generate するように統一してしまうと良い。
(あくまでテンプレートとして使うだけなので、html は /blog/page/2/index.html としてgenerateされる。)

hook.js
module.exports = function() {
 this.nuxt.hook('build:extendRoutes', routes => {
   const blogPages = {
     path: '/blog/page/:id',
     component: 'pages/blog/index.vue',
     name: 'blog-page-id'
   }
   routes.unshift(blogPages)
 })
}

こんな感じの js を作成し、nuxt.config.jsmodules セクションから読み込めばフックが有効化される。

後は pages/blog/index.vue の asyncData フック等でページ番号( route.params.id )をもとに API サーバーから記事情報を取得する。
1ページ目の route.params.id は undefined なので typeof とかでバリデーション・条件分岐する。

pages/blog/index.vue
<script>
export default {
 async asyncData({route}){
  let pageNumber = 1
  if (typeof route.params.id !== 'undefined') {
    pageNumber = parseInt(route.params.id)
  }

  //ここでAPIサーバーから記事情報を取得する処理
 }
}
</script>

こうして一つの vue ファイルに統一すると効率化できると同時にヒューマンエラーも少なくなる。

#☕
コーディングというよりアイデアですが、何かの助けになれば幸いです。
$Thank$ $you.$

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