Route53②-ルーティング

本記事の内容

この記事では３回目のANS-C01を受けるにあたって勉強した内容を整理するための記事です。
今回はRoute53のルーティングの部分、リソースの正常性の記事となります。

Route53とは

Route53とはAWSサービスにおける以下の内容を管理するためのサービスです。
今回「２．ドメインのリソースへのトラフィックのルーティング」「３．リソースの正常性のチェック」について書いていきます。

1. ドメイン登録機能
   • AWSサービス内のドメイン名の管理を行います。
2. ドメインのリソースへのインターネットトラフィックのルーティング
   • Route53で管理しているドメインに関するDNSクエリのルーティングを行います。
3. リソースの正常性のチェック
   • ウェブサーバーへの正常性確認を行います。

Route53のルーティングポリシーについて

Route53のルーティングポリシーは全部で6つある

1. シンプルルーティング
2. 加重ルーティング
3. 位置情報ルーティング
4. レイテンシールーティング
5. フェイルオーバールーティング
6. 複数値回答ルーティング

シンプルルーティング

１つのDNSに対して1つのリソース（IPアドレス）を返す。

加重ルーティング

1つのDNSに対して複数のリソース（IPアドレス）を返す。
返す値の違いは、返すリソースの割合を設定することで管理できる。

位置情報ルーティング

1つのDNSに対して複数のリソース（IPアドレス）を返す。
返す値の違いは、リクエストを送った場所から地理的に一番近いリソースの値を返す。

レイテンシールーティング

1つのDNSに対して複数のリソース（IPアドレス）を返す。
返す値の違いは、リクエストを送った場所から一番通信遅延の少ないリソースの値を返す。

フェイルオーバールーティング

1つのDNSに対して複数のリソース（IPアドレス）を返す。
返す値の違いは、基本的にメインに設定された値を返すが、メインに障害が発生している場合のみサブの値を返す。

複数値回答ルーティング

1つのDNSに対して複数のリソース（IPアドレス）を返す。
返す値は、ヘルスチェックが正常である値からランダムに値が返される。

Route53におけるヘルスチェックについて

上記で紹介したルーティングの中で使用されているヘルスチェックの具体的なチェック方法について記載する。
Route53におけるヘルスチェック方法は大きく分けて４つ

1. エンドポイントのモニタリング
   • 指定された一定の間隔で、自動リクエストをインターネット経由で対象リソースに送信し、そのリソースが到達可能、使用可能、機能中であることを確認する。
2. 他サービスのヘルスチェックモニタリング
   • 他のヘルスチェックのステータスをモニタリングするヘルスチェックをRoute53に作成し、利用できるウェブリソース数が指定するしきい値を下回る場合に通知を行うように設定する。
3. CloudWatchアラームのモニタリング
   • CloudWatch メトリクスのステータスをモニタリングする CloudWatch アラームを作成し、通知先をRoute53に設定
4. Amazon Route 53 Application Recovery Controller
   • ヘルスチェックだけでなく、リソースの監視状況も確認可能となる。（より細かく、迅速なヘルスチェックが可能