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AWS認定12種を取得したので勉強法を紹介してみる

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はじめに

先日、2020年9月時点で受験できる AWS 認定の12冠を達成したので、自分も勉強法を紹介してみることにしました。

勉強法を調べてみると、Black Belt やホワイトペーパー、公式クラスルームトレーニング、AWS パートナーのトレーニング、書籍など、多くの方法が出てきます。選択肢が多いのはありがたいですが、それはそれで、どれから始めればいいのかとか、どこまでやればいいのかとかを考えると、なんとなく面倒になってしまう人もいるのではないでしょうか。

私自身、アソシエイト系を取得したところで勉強法に困り中断していましたが、Whizlabs というサイトに全認定の問題集があることを知り、主にこれと Black Belt を使って勉強を再開してみることにしました。結果的に良いペースで認定の取得ができたので、この問題集と勉強法を紹介してみようと思います。

対象者

AWS をそれなりに使っていて、これから認定試験を受けようと考えている方が対象です。

なお、紹介する Whizlabs の問題集はすべて英語なので、英語を読むのがあまり得意でない方は、後述する無料のお試し問題でチェックしてみるのが良いかもしれません。

AWS 歴

AWS 歴=エンジニア歴は4年目で、ここ1年半くらいはサーバサイドエンジニアとして AWS 環境の設計、構築、運用をしています。これまでに触ったことのあるサービスは、チュートリアルレベルを含めて50個ほどです。

取得履歴

1年ほどかけて13個の認定を取得しました(ビッグデータ - 専門知識 は廃止されて データ分析 - 専門知識 に変わったため、タイトルでは12種としています)。
5月以降に取得した認定は今回紹介する Whizlabs の問題集で学習しています。コロナでテレワークになり平日に時間を多く使えるようになったので、業務終了後に勉強して週1くらいのペースで受験するようにしていました。

認定 取得日 スコア
クラウドプラクティショナー 2019-10-02 927
ソリューションアーキテクト – アソシエイト 2019-10-02 909
デベロッパー – アソシエイト 2019-10-09 845
SysOps アドミニストレーター – アソシエイト 2019-10-09 925
セキュリティ – 専門知識 2020-05-10 846
高度なネットワーキング – 専門知識 2020-05-10 72%
ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 2020-05-22 916
DevOps エンジニア – プロフェッショナル 2020-05-29 840
(ビッグデータ – 専門知識) 2020-06-08 80%
データ分析 – 専門知識 2020-06-14 813
データベース – 専門知識 2020-06-19 774
機械学習 – 専門知識 2020-08-07 913
Alexa スキルビルダー – 専門知識 2020-08-15 884

Whizlabs とは

資格試験などのいろいろな学習コンテンツを提供しているサイトです。
AWS 認定試験のコンテンツは、 Practice Tests (問題集)と、 Online Course (ビデオとハンズオンラボ)の2種類が提供されていて、すべて英語です。後者は使ったことがないので今回は触れません。

以下の画像は Practice Tests の無料のお試し版である Free Test を練習モード(時間制限なし、答えがすぐ見れる)で開始したときの問題と選択肢の画面です。実際の試験と同じように、4択程度の択一問題と複数選択問題があります。

image.png

Show Answer を押すと解説と参考リンクが表示されます。参考リンクは多くの場合 AWS の公式ドキュメントへのリンクですが、 medium.com などの記事のこともあります。
image.png

問題の傾向は、本番試験と非常によく似た問題もあればちょっと外れてるかなというものもありました。しかし、本番で全く知らない内容が出ることはほとんどなかったので、少なくとも私が使った専門知識とプロフェッショナルの問題集は重要なポイントをだいたいカバーしていたのではないかと思います。

ひとつ注意点をあげるとすると、Whizlabs はたびたび問題文が冗長で、前置きが長々と書かれているわりにあまり設問に関係なかったりします。実際の試験も長文はあるにはありますがもっと簡潔で、当たり前ですが AWS 公式の模擬試験に近いです。問題の雰囲気はそちらを参考にしたほうが良いと思います。

Practice Tests の問題数と料金

2020/09/26 時点の情報です。

問題数

全認定の問題集が揃っています。問題数は 155〜944 問と、認定によって結構な差があります。

認定 問題数
クラウドプラクティショナー 300
ソリューションアーキテクト – アソシエイト 760
デベロッパー – アソシエイト 944
SysOps アドミニストレーター – アソシエイト 805
ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル 535
DevOps エンジニア – プロフェッショナル 440
セキュリティ – 専門知識 315
高度なネットワーキング – 専門知識 650
(ビッグデータ – 専門知識) 418
データ分析 – 専門知識 215
データベース – 専門知識 155
機械学習 – 専門知識 155
Alexa スキルビルダー – 専門知識 175

料金

試験のレベルごとに料金が設定されています。
今なら Stay Safe & Learn from Home キャンペーンということで、全コース50%オフの何回でも使えるクーポンコードがあります。

※ 下表はクーポン適用前の料金です

レベル 料金
クラウドプラクティショナー $ 15.95
アソシエイト $ 24.95
プロフェッショナル $ 29.95
専門知識 $ 39.95

勉強法

以下の流れで勉強しました。

  1. 試験概要ページ試験ガイドを読んで試験内容をざっくりと把握する(リンクは ソリューションアーキテクト プロフェッショナル の例)
  2. AWS 公式のサンプル問題(10問)を解く
  3. AWS 公式の模擬試験(20問)を解く
  4. 3,4で出てきた AWS サービスの Black Belt をすべて読む
  5. メモを取りながら問題集を一通り解く
  6. メモを見て復習し、心配なら問題集をもう一度解く
  7. 受験する

Whizlabs のみ紹介しましたが、実際は koiwaclub.com の日本語問題集も併用しています(アソシエイトは Whizlabs を知る前だったため koiwaclub のみ、プロフェッショナルは両方、専門知識は Whizlabs のみ)。
日本語で取っ付きやすいので、まずは koiwaclub で受けたい試験の問題がないか確認したほうが良いかもしれません。

また、Alexa スキルビルダー は問題集だけだとイメージが掴みにくかったので、Alexa Developers JP チャンネル - YouTubeAlexa 道場 シリーズを一通り視聴しました。説明がとても丁寧でわかりやすいのでおすすめです。

Black Belt の読み方

Black Belt の公開資料には、動画と、動画内で説明に使われているスライド(SlideShare / PDF)がありますが、スライドだけ見ました。サービス数が多く、1サービスが複数に分かれていることも多いので、動画を見ているとかなり時間がかかります。
まったく知らないサービスでも読めば理解できるように書かれているものがほとんどだったので、スライドだけでも大丈夫だと思います。

問題集の解き方

問題集は、理解を確かめるためというよりは、重要ポイントを把握して関連ドキュメントを参照するためのものとして使いました。

Black Belt を読んでも知らない内容はいくらでもあるので、わからなそうならすぐに答えを開いて解説を読み要点を理解します。それだけだと不十分なことも多いので参考ドキュメントを見て、分かりづらい場合はさらに他の解説記事を探します。AWS の公式ドキュメントは分量が多く英語ページしかないことも多々あるので、Qiita や Developers.IO の適度なボリュームでわかりやすくまとめられている記事に何度も助けられました。

また、わからなかった部分は復習用としてメモを取りながら解くようにしました。Whizlabs には単語帳アプリのように間違えた問題だけ解き直す機能がないので、あとで効率よく見返すためにはメモしたほうが良いです。

受験のタイミング

プロフェッショナル2種は Whizlabs の問題集が8割くらい解けたので1周目を最後までやりきらずに受験しましたが、どちらも本番では8割以上取ることができました。問題の傾向は多少違っていても、おおむね同じくらいの難しさだったのではと思います。
専門知識も本番と大きく難易度が違う印象は受けなかったので、あくまで参考程度としてですが、Whizlabs の問題が7~8割くらい解ければ受験を考えても良いのかもしれません。

まとめ

Whizlabs の問題集や Black Belt を使った勉強法を紹介しました。

問題集を軸にすることで、膨大な AWS のドキュメントから特に重要な部分だけを簡単に参照することができ、効率良く進めることができました。知らないサービスを実際に触ってみたり、ベストプラクティスをきちんと学んだりする勉強法ではありませんが、その分、消耗しすぎずモチベーションも保てたのではないかなと思っています。

紹介した内容が AWS 認定の勉強法に困っている方の参考になれば幸いです。

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