Macを使ってZukZ2のROMを書き換えます。
完全に自己責任において行ってください。
WindowsではなくMacを使います。
大まかな流れは、
- ツール類のインストール(adb、fastboot)
- bootloaderのunlock
- bootloaderの入れ替え(TWRPインストール)
- バックアップ
- カスタムROMを焼く
- gappsでGoogleのアプリを入れる
の6ステップ
0. ツール類のインストール
bootloaderをインストールするためにadbやfastbootなどのツールが必要なため準備します。
いろいろな記事を見ると個別にインストールするとかあるのですが、
面倒なのでAndroidStudioをまるっとインストールしました。
AndroidStudioをインストールするとadbやfastbootなどがもれなくインストールされます。
こちらからAndroidStudioをダウンロードしてインストールします。
ツール類がインストールされる場所は、
$HOME/Library/Android/sdk/platform-tools
いちいち、パスを書くの面倒な場合は$PATHにパスを追加しましょう
これらはコマンドラインツールと呼ばれるもので、ターミナル.appなどから実行します
詳しくはこちら
1. bootloaderのunlock
Zukのスマホは申請によってbootloaderをunlockすることが出来ます。
もちろん、bootloaderを書き換えたりすると保証は効かなくなります。
また、bootloaderを入れ替えると端末データがリセットされ全てなくなります。
事前準備として、Zukのアカウント登録が必要です。
unlock申請する際にログインを促されます。
こちらからユーザ登録します。
https://passport.zuk.com/wauthen3/wauth/jsp/register.jsp
注意点は、SMSでユーザ確認する登録とメールによって確認する登録の二通りです。
SMSは日本には届きません。なので、メールの方で登録します。
「邮箱注册」(メール登録)と書かれている方です。
読めない場合はGoogle翻訳でも使いましょう。
無事アカウント登録ができたら、unlock申請しましよう。
申請はこちらから行います。
- 必要なもの
- SerialNumber
- メールアドレス
下記のリンクの記事を参考に登録します。
http://zukfans.eu/community/threads/zuk-z2-bootloader-unlock.62/
すると、メールが返信されてきて、unlockされたbootloaderが添付されてきます。
それをまずは焼きます。
- 添付されたイメージファイルをMacの適当な場所に保存します
- Z2をUSBデバッグモードにします
- USBデバッグモードにするには、ビルド番号を何度かタップして開発者メニューを出します
- Macでは特にドライバを必要としていませんでした(というかない?)
- ターミナル.appを起動して
adb devices
のコマンドで一覧に端末が出てきたら成功です
上記手順のあと、ターミナル.appから
adb reboot bootloader
のコマンドで、端末をリブートします。
(他に電源+ボリューム-ボタンで起動できるようです)
端末がリブートしてモードが変わったら、ターミナル.appより下記のコマンドを実行します
fastboot -i 0x2b4c flash unlock unlock_bootloader.img
- unlock_bootloader.imgはメールに添付されてきたファイル(空白や日本語名を入れない)
うまくいくと下記のような表示がでます。
target reported max download size of 1610612736 bytes
sending 'unlock' (0 KB)...
OKAY [ 0.037s]
writing 'unlock'...
OKAY [ 0.052s]
finished. total time: 0.089s
うまくいったら実際にターミナル.appからコマンドでunlockします
fastboot -i 0x2b4c oem unlock-go
うまく行った場合の結果表示
OKAY [ 0.096s]
finished. total time: 0.096s
これでbootloaderをunlock出来ました。
2. ブートローダの入れ替え
TWRPを今回入れました。TWRPはROMのインストールやバックアップやリカバリなどを行ってくれるツールです。
こちらよりTWRPをダウンロードしました。
設定もリセットされてしまってるので、もう一度USBデバッグモードにします。
USBデバッグモードに出来たら、上記と同じようにターミナル.appからコマンドでダウンロードしたTWRPを焼きます。
adb reboot bootloader
fastboot flash recovery -i 0x2b4c TWRP-3.0.2-20160712-ZUK_Z2_CN_VERSION.img
うまくいくと下記の表示になります
target reported max download size of 1610612736 bytes
sending 'recovery' (47668 KB)...
OKAY [ 1.056s]
writing 'recovery'...
OKAY [ 0.549s]
finished. total time: 1.606s
3. バックアップ
既存で入っているROMを念のためバックアップを取ります。
TWRPを起動します。
USBデバッグモード(Z2の再起動が必要かもしれません) で接続して、ターミナル.appから下記のコマンドで
adb reboot recovery
これでTWRPが起動します。
起動直後は中国語なので、英語設定しておくと楽です。
参考:http://gadget.hrksv.com/2016/12/08/post-513/
バックアップを取ります。
参考:http://andmem.blogspot.jp/2014/08/twrp-boot.html
4. カスタムROMを焼く
インストールしたいROMを落としてきます。
今回はMokeeを入れました。
release、nightlyなどタイプがいくつかあるのですが、最初は安定版のreleaseの最新を入れると良いです。
ファイル名が MK60.1-z2-{日付}-RELEASE.zip
のようになっているものです。
ちなみにreleaseは安定版、nightlyは開発版となっています。nightlyは不具合が多い可能性があります。
ダウンロードしたカスタムROMのZipファイルをUSBケーブルで繋いでZ2の Download
に置きます。
ファイルを転送するには、Android File Transferを使うと便利です。
https://www.android.com/filetransfer/
うまく転送できない場合は、Androidの設定を見直しましょう。
http://qiita.com/noookiz/items/cd077e20d7c43a18c1c1
また、http://opengapps.org/ から
GoogleAppを落としてきます。Googleのアプリ類が入ったパッケージです。
GooglePlayなどGoogleのアプリケーションがまとまっています。
Platformは ARM64
です。
タイプは今回、microにしてみました。このZipファイルもZ2のDownloadに置きます。
ROMをインストールする前に、TWRPで既存のファイルを消します(Wipeするという)
消す場所は、advanced wipeからsystem、data、cache、dalvik cacheを選択しwipeするとトラブルが少ないようです。
internal storageは選ぶとインストールしようとするダウンロードしたROMのZipも消してしまうので、注意。
TWRPを起動して、Z2のDownloadに置いたZipとGooglAppのZipを選択してインストールします。
画面に ...done
とでたら完了です。rebootして青い豚がでたら成功です。
- reboot時に何かインストールするか?みたいな選択肢が出るかもしれないですが、そのままrebootしてください
以上
参考情報
Lenovo ZUK Z2のroot化やカスタムROMの導入方法(ROM焼き)
http://andmem.blogspot.jp/2017/01/zuk-z2-root-customrom.html