ITILの7つの従うべき原則
価値に着目する
- 組織が実施するすべての活動が組織とその顧客およびその他の利害関係者にとっての価値に、直接的または間接的にリンクしている必要がある。
現状からはじめる
- うまく機能していない古い手法やサービスを廃止して、もっと良いものを構築しようとする過程で過去の遺物を全て取り除き、まったく新しいものを構築したいという誘惑に強く駆られることがある。
そのようなことが必要になることはほとんどなく賢明な判断でもありません。改善の取り組みに大きな価値をもたらす既存のサービス、プロセス、人材。ツールなども無駄にする可能性がある。まず、既にある活用可能なものを検討してみる。
フィードバックをもとに反復して進化する
- すべてのことを一度に実施したいという気持ちは抑えること。大規模な取り組みであっても、反復的な活動によって達成する必要がある。作業をより小さく扱いやすいセクションに分割し、実行と仕上げをタイミングよく行えるようにすることで、各取り組みの焦点が明確になり維持しやすくなる。
協調し、可視性を高める
- 取り組みに適切な人材が適切な方法で関与していると、より多くの賛同を得ることができ、関連性が高まり長期的な成功を導きやすくなる。
包括的に考え、取り組む
- サービス、プラクティス、プロセス、部署またはサプライヤは、単独では成り立たない。活動を個別的ではなく全体として統合的に対応する組織でなければ、組織自身、顧客およびその他の利害関係者が得られるアウトプットは悪化する。すべての組織の活動は価値の提供に重きを置くべき。
シンプルにし、実践的にする
- 目標を達成するためのステップの数は常に最小限にとどめる。価値を一切もたらさない、あるいは有用な成果を生み出さないプロセス、サービス、活動、測定基準は廃止すること。
最適化し、自動化する
- 技術は組織の拡張に役立ち、頻度の高い反復タスクを処理できるため、人的リソースをより複雑な意思決定に振り向けることができる。