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「消費支出」について解けた疑問

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消費支出を少し深堀り

毎月、総務省統計局が「家計調査報告」の中で、「消費支出」公表しています。
「家計調査(二人以上の世帯)2021年(令和3年)2月分 (2021年4月6日公表)」分を可視化しました。

消費支出

消費支出(二人以上の世帯)は, 1世帯当たり 252,451円
前年同月比 : 実質 6.6%の減少 名目 7.1%の減少
前月比(季節調整値) : 実質 2.4%の増加

少々工夫を加え、政府統計の総合窓口「e-Stat」からデータを取得し、主要品目ごとに推移と前年同月比を可視化しました。
使用したツールはPower BI Desktopです。

image.png

ただ、今回は上記推移を可視化する手順の紹介ではありません。
しばらくわからなかった「消費支出」に関する疑問が解けたので、その記録用にここに記載させて頂きます。

数字が合わない

消費支出とは、「家計調査 収支項目分類の基本原則」によると、以下のようになります。

原則として日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して支払った現金支出及びカード,商品券等を用いた支出であるが,仕送り金や贈与金等の移転的支出も含まれる。なお,商品やサービスの購入と一体となって徴収される消費税,自動車取得税等も消費支出に含まれる。
「消費支出」は支出の目的により,食料,住居,光熱・水道,家具・家事用品,被服及び履物,保健医療,交通・通信,教育,教養娯楽及び「その他の消費支出」に大別している。

昨年後半からデータの取得を始めたのですが、数字が合わないことがありました。
例えば、今回4月6公表値の場合、e-Statから取得した値と月次結果(概要及び統計表)の値は以下記の状況でした。

費目 e-Stat 月次報告
消費支出 252,451 252,451
食料 69,829 72,308
住居 15,136 15,138
光熱・水道 26,590 26,592
家具・家事用品 9,552 9,705

「用途分類」と「品目分類」の2種類があった

消費支出の数字は一致しているのと、増減傾向を見る分には困らなかったのでしばらく放っておきましたが、やはり気になったので、調べてみました。
その結果行き着いたのが「用途分類」と「品目分類」
消費支出にはこの2種類の分類があるという記述を見つけました。
こちらです。
 ↓
  3 用途分類と品目分類は何が違うのですか?
 (家計調査の説明ページ「家計調査のデータを探す前に」から)

上記ページによると

「用途分類」とは,世帯で購入した財やサービスを,その世帯で使うか,それとも贈答用や接待用として他の世帯のために使うかという使用目的によって分類する方法であり,交際のための費用(世帯外の人に対して支出する贈答,接待費)だけをまとめて交際費に分類します。一方,「品目分類」とは,こうした使用目的にかかわらず,同じ財やサービスは同じ項目に分類する方法です。

とのことです。

数字が合った

そこで、e-Statで取得していたデータから食料食料(交際費)に絞り込みました。
それぞれ値は以下になります。

image.png

69,829 + 2,479 = 72,308

前述の月次報告の数字と合いました。
さらに、よく見てみると、e-Statで「用途分類」と「品目分類」それぞれ別々にデータが分かれていることに気づきました。
今まで「用途分類」を取得データしていたのです。
調べるのと同時に、e-Statの問い合わせ先にも質問をしました。
翌日に同様の回答を頂き、これで解決です。
なお、「消費支出」は消費支出項目内の内訳をすべて足し上げたものなので、「用途分類」「品目分類」によらず一致します。

もっと前に調べておくべきだったと今さらながら反省しました。
これで安心してデータの取得・推移確認をできます。

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