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ルーティングテーブル解釈の仕方メモ

Last updated at Posted at 2024-12-11

はじめに

ルーティングテーブルの読み方をすぐ忘れるのでメモ

環境

Ubuntu 24.04
ISA x86_64

おさらい

パケットの構成は、 [L2ヘッダ][L3ヘッダ][本体][おまけのL2チェックサム] が基本。

本文

下記は、ChatGPTに作ってもらった架空のroute -n(あるいは、netstat -rn)コマンドの結果

行番号 Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
1. 0.0.0.0         192.168.1.1     0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0
2. 10.0.0.0        192.168.2.1     255.255.255.0   UG    0      0        0 eth1
3. 192.168.1.0     *               255.255.255.0   U     0      0        0 eth0
4. 192.168.2.0     *               255.255.255.0   U     0      0        0 eth1

読み方

  • 1行目
    他のDestinationに含まれなかった結果デフォルトゲートウェイで送ることになったパケットはeth0から送る。
    L2の宛先MACアドレスとしては、(eth0の所属するL2ネットワークで)IPアドレス192.168.1.1をMACアドレスに解決したものを利用する。L3のヘッダの宛先を、192.168.1.1にするわけでない(グローバルIPアドレスならグローバルIPアドレスをそのまま、192.168.1.1に送りたいなら192.168.1.1をそのままいれる)

  • 2行目
    10.0.0.0/24 の範囲のアドレスへ送付するとき(ex. 10.0.0.1)は、L2ヘッダのMACアドレスはL2ネットワークに 192.168.2.1 のIPアドレスを解決したものを使う。また、Gatewayが存在することから、10.0.0.0/24の中のアドレスはeth1の所属するL2ネットワークの中には存在しないことがわかる。

  • 3行目
    Gatewayが*なので、全てのIPアドレスが同一リンクにあることがわかる。つまり、例えば192.168.1.1宛に送る場合、L2ヘッダは192.168.1.1をARPでMACアドレスに解決したものを使う。L3ヘッダはもちろん、そのまま使う。

Flagsについて

ルートの状態を示すフラグ。例:U(使用中)、G(ゲートウェイを経由する)、H(ホストルート)、R(リダイレクト)。

Metric

ルートの優先度。低い値が優先され

Use

このルートが使用された回数

Iface

実際にデータを送信するインターフェース名

逆引き

アドレスに対して選択されるルーティングテーブル行を得る

ip route get

MTUとは

Maximum Transmission Unit。L2で一度に送信できる最大データ量(単位はバイト)。1500バイトが多く、イーサネットのヘッダー(通常14バイト)とIPヘッダー(通常20バイト)を差し引いた1460バイトが実際のデータ部分となる。(L2=Wi-Fiの場合、ヘッダのサイズももう少し大きいことが多い気がするので、Wi-Fiは一度に送れるペイロードが少ないかも。)手元で見ると、ループバックインターフェースだけMTU=65536(0x10000)であった。適切に小さくしないと、フラグメンテーションが起きる(1つのパケットを経路の途中で分割されること)
sudo ip link set dev eth0 mtu 1400 などで変更できる。

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