この半年~一年の間、これまでのキャリアで経験してきた範囲から一つレベルを上げることを目指して仕事をしてみた。
その記録をストロングゼロを飲みながら記すことにした。
自然発生型リーダーって何よ?
サーバントリーダーシップに関する本を読んで初めて知って、一般的な名称だったことは後で知った。
「リーダーの生まれ方」には一般的にこんな種類が…
- 任命されたリーダー:組織や上長から任命されたリーダー
- 投票されたリーダー:民衆の投票で選ばれたリーダー
- 自然発生型リーダー:民衆の中から「こうした方が良くね?」って思いで行動し、生まれたリーダー
Webではそんなに引っ掛からなかった。
わたしについて
background
- SIerの7年目か8年目。29歳
- アプリ開発で入社したが、枯れ気味システムの運用とかやらされたり
- ミドルやインフラの障害対応ばっかりだったけど、それはそれで楽しかった
- どのPJでもだいたい下っ端
- 最近まで、まだ自分を若者だと思っていた
backbone
- 納得できないことはしたくない。納得を探し、求める姿勢を維持したい
- 最終的には自分のために繋がることをしたい
try した当時のチームの構成
こんな感じ。書いてみたら今も変わってなかった。
- マネージャー :50くらい。技術メモ好きな偉人。マネジメントもする
- わたくし :省略
- 若者A :若い
- 若者B :むちゃくちゃ若い
- BPの皆さん :10人には満たない程度
気付きまで
↑のチーム構成になってから、しばらくは特に深いことは考えずに仕事をしていた。
やるべきことはやって、自分の中でカイゼンできそうなところをカイゼンする。
自分の範囲内で仕事をする、これまで通りの下っ端としてのスタイル。
ある程度過ごしてみて、あーなんかモヤモヤするなーって感じることが増えた。
何が原因かなーって考えてみて、「チームの構成」だと個人的に思い至った。
リーダーの動きをする人がマネージャーしかいなかったから、やり取りが
- マネージャー⇔わたくし
- マネージャー⇔若者A
- マネージャー⇔若者B
- マネージャー⇔BPさんの各社
- マネージャー⇔チーム外の全部(社内もお客さんも)
ってなっちゃう。それってどうよ?って思うし、効率良くはなかったと思う。
「その人はもっと違うことに時間を使って欲しい」って思うことが凄く多かった。
実際にはこの構成が「良い」「悪い」なんて決めつけることはできないんだけど、とにかくその時は「いやおかしいわ!」って思いでいっぱいだった。
思い返せば過去に幾つかのチームを回ったけど、「リーダー・中堅・若手・BPさん」の構成がある程度は保たれていた。
(そういう意味では恵まれてたね…)
とにかく、
「なんか年の近い先輩とかいないなあ」
「入社した頃、5年目とか6年目の先輩にめっちゃ頼ってたよなあ」
「そういう人がリーダーを助けて、サブリーダー?的なことしてたよなあ」
とかそういう類のことを考えてたら、結論に行きついた。
「あ、俺か…」
アクションを起こすまで
最初は「俺はもう若者じゃなかったのか…」っていうショックで不貞寝した。
「いや俺リーダーとかそういう立場じゃないし…」とかまごまごしてたけど、昔読んだ本に「リーダーの出現」の話があったことを思い出してググった。
すぐに「自然発生型リーダー」って単語を見つけて「これだー!!」って歓喜。
その時は盛り上がって、失敗したら単なる出しゃばりピエロになるとかそういうことは全然考えなかった。
「思い立った人間がそういうことしていいんだ!」っていう許しを得た気になって、感動が勝ってた。
(後から考えれば、気づいた奴がやればいいじゃんってだけの話だけど…)
実践してみて
許しを得た気になっただけあって、無駄に自信ありそうに、さもリーダーを任じられたかのような振る舞いをしまくった。
自分でも、うわ何こいつ偉そう…って引くけど、とりあえず気にしない。
手応えを感じること
- チームの中での折衝とか、BPさんへのアサインとか、そういうチーム内のことは割とマネージャーから巻き取りながら行動できてる。
- チーム外とのやり取りも、「これいけそうだなー」って思うところはしゃしゃり出ていく。ドンドンしゃしゃり出る。失敗を恐れてる場合じゃない。
- マネージャーじゃなくてもいいことにあんまり時間を使わせないで済んでると思う。
次に辿り着きたいところ
- 少しはリーダーシップを発揮できたと思うけど、今度はチームのメンバーみんなが得意なところでリーダーシップを発揮するチームにしたい。
振り返って
根拠は自分の感触でしかないんだけど、前よりは良いチームにビルドしていくことに貢献できたと思うし、自分でそう思えることが嬉しい。
最初は「いやこいつ何偉そうなこと言ってんだよ」って思った人もいるかもしれない。
というか今も思ってる人はいるかもしれない。
でも自分なりに正しいと思う結論に行きついた故の行動だから、自信を持つことができている。と思う。
next entry に向けて
リーダーという役割について興味深く思うことは2つあって、
-
リーダーの生まれ方(今回触れた)
任命されたり、投票で選ばれたりした人間だけがリーダーシップを発揮してればいい…わけじゃない。 -
リーダーシップの種類
リーダーだけがリーダーシップを発揮すればいい…わけじゃない。
「リーダーの生まれ方」とは別に「リーダーシップの種類」という概念もあって、
「チームメンバーそれぞれが、それぞれの得意分野でリーダーシップを発揮すると最強のチームになるんじゃないか?」って思ってる。
ということで、リーダーシップの種類についても、いずれは体験に基づいたエントリが書けたらいいなあ。
助けてくれた本
チームビルドの基礎も知らなかったので、「薄いし…」っていう邪な理由で手を出した本。本当に基礎的なことを教えてくれた。薄いし読みやすい。
悩んだりした時、「悩みと付き合う」ことが大事だと説いてくれた。