※本記事は、株式会社ポーラ・オルビスホールディングス Advent Calendar 2024 の25日目の記事です。最後の締めくくりにはなりますが、ポエムなのでお気軽にご覧ください
はじめに
はじめまして、ポーラ・オルビスホールディングスのIT・エンジニアリング領域を担当しています佐々木です!
化粧品メーカー企業(当社グループ)に入社して、早15年が経ちました。
せっかくの事業会社なので、他部署への異動希望を出したこともありましたが、一度も叶うことはなく、役割やポジションは変われど、一貫してIT部門に所属しています。
でも、15年もこの仕事をしてきて、やっぱり思ったんですよね「事業会社のエンジニアって面白いな」と。
今回は、何が面白いんじゃい、ということで、改めて書き出してみました。
事業会社のエンジニア = IT部門の社内SE、開発エンジニアなどを含みます
「えーと、誰?」と思ってくれた皆様へ こちらをご覧いただけますと幸いです。
徹底して顧客志向でいれること
- 同じミッション、ビジョンを共有しているので、誰の何のためにやるのかが明確な共通言語を持てる
- 圧倒的にユーザーとの距離が近く、すぐに意見を聴ける、FBを受けることができる
- 意見の相違があっても、目指しているゴールが一緒なので建設的な議論がしやすい
- 何より、身近な人からの「便利になった!楽になった!ありがとう」は、やっぱり、超うれしい
誰の、何のためにと、誰かを思い描けるのは、ストレートにやりがいになる
自分の仕事の行きつく先が見える
- 社内SEの面接でよく言われる言葉「納品して終わりじゃなくて、その先がみたいです」これは実現できます
- ときには、システムの名付け親になったり、携わったシステムがわが子のように思えてくる
- トラブったりしても、「うちの子がごめんねー」という親心まで芽生えてくる
でも、始まりには終わりがあるもので、、、、
- ソフトウェアの償却が終わると、徐々に引退の足音が近づいてくる。新しいサービスがわんさかと出てくるこの時代
- わが子のように育ててきたシステムを廃棄(除却)申請のハンコを押すときが来てしまう
ソフトウェアライフサイクルを一気通貫で見届けた経験をした『エンジニア』は強い
もうこんな悲しい気持ちはイヤだ!と成長意欲が爆増します!
社内政治との戦い
- ドロドロとした権力争いじゃなくて、各部署がいいものを作ろうとしてるからこそ、個別最適がぶつかり合う
- IT部門は、すべての部署と関わっているので、それぞれの部署の言い分もよくわかる
- ゆえに、複数部門に跨るシステム開発のプロジェクトではPMO的な役割を担うことが多い
というわけで、
各部署間で調整・交渉に奮闘することになりますが、そんな時でも面白いと思えること4選
創造的な解決策を見つける楽しさ
異なる意見や要求がぶつかりあう中で、全員が納得する解決策を見つけるプロセスは大きなやりがいです
特に、システム構成・設計、アーキテクチャから双方の要件を満たす案が下りてきたときのブレイクスルーたるや
多様な視点の学び
異なる視点やニーズを理解することはもちろんですが、顧客対応部門が重視する顧客満足度やマーケティング部門が追及するブランド戦略など、普段は触れることのない考え方との接点は自身の大きな糧にもなってきます
コミュ力が爆上がり
コミュニケーションが苦手なエンジニアの方もいますが、必然的にその場が訪れます。コミュニケーションは、場数を踏んでなんぼなので、プロジェクト完遂後には見違えるようにコミュ力お化けが誕生することでしょう
仲間ができる
苦しいプロジェクトを乗り越えた先には、所属部門を問わずプロジェクトメンバーとの強い絆が生まれます。同じ目標・ゴールをともにしたかけがえないの仲間です。これは生涯の宝物ですね
コスト、品質、スケジュール、そして部署間の力関係 など様々な制約の中で苦労はするけど、プロジェクトをゴールに導くことができた後に得られるものは、とても大きい
進化を求められる、『DX』という魔法のキーワード
経済産業省が提唱する「2025年の崖」はもう目の前。来年です。※2024年12月25日現在
「DX」というワードの元、エンジニアには常に進化と変革が求められています。
IT導入じゃないビジネス変革だ!データを使え!既存システムを何とかせい!などなど、現行システムを維持しながらの無理難題が飛んできますが、これは、大きなチャンスだと思っています!
なんと言っても話をきいてもらいやすくなっています。
当社は、以下のようなプロジェクトを具体的に開始することができています!
基幹システムのリファクタリングプロジェクト
内製開発(エンジニア)チームの発足
エンジニア採用の強化
グループ横断のデータ利活用基盤の構築
非構造化データのデータ活用を狙ったAI/MLのトライアル
CCoE(Cloud Center of Excelence)の設立
APN(AWS Partner Network)への参画とクラウド人材育成
re:Invent2023,2024への参加
生成AIを活用したRAGBotのPoCと実用化
などなど、ここ2-3年で新規プロジェクト立案をして具体的に稼働しています
新しい領域へのチャレンジは成長の機会につながります。また、何より、自身で企画立案して前に進めることができることは楽しいですよね
DXは、事業会社のエンジニアにとってはチャンスでしかありません
苦労もある
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システム安定稼働のプレッシャー
- システムが止まると怒られるし、止まらないことが当たり前と思われることも多々ある
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セキュリティと信頼性の確保
- お客様情報は徹底して守ることは責務、投資のポイントを見極めることは重要。事故ってからでは遅い
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技術的負債の管理
- 事業を継続することが大前提で、それを担うシステムも長期間にわたって運用されることが当たり前
増改築を繰り返したシステムは、何をするにも、時間とお金がかかってしまう - リファクタリング単体で立案は通りにくいのが実態。技術的負債といい関係を気づくことも大事
- 事業を継続することが大前提で、それを担うシステムも長期間にわたって運用されることが当たり前
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世の中の変化は想像以上に速い
- いたるところにアンテナを張り巡らせて、自分なりに解釈をして、自社のアーキテクチャや経営資源とのバランスを考えて、最後は責任をとるつもりで決断が必要な場面もある
- 日の目は見ないかもしれないことに、徹底して向き合うこともある
でも、誰かは見てくれているから、いつか、「やっていてよかった!」と思える日が絶対にくる!
さいごに
自分に言い聞かせているようでもありましたが、15年間、事業会社のエンジニアとして働いてきて、辞めようと思ったことは一度もありません。また、何よりも素晴らしい仲間に恵まれたことが大きな支えだと思います。改めて、チームメンバーに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとう!
そして、最後まで読んでいただいた皆様にも感謝申し上げます。ありがとうございました!
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