はじめに
前回の投稿で「Azure Log Analytics のサマリールール」を取り扱いました。
執筆時点ではまだプレビューということもあり、サマリールールリソースに対する操作は REST API で行う必要がありました。
この投稿では、Postman を使って Microsoft Entra ID ユーザーアカウント で Azure REST API を呼び出します。
※忘れてしまうので、備忘録として残しておく。
アクセストークンを取得する
Azure ポータルにサインインし、「Azure Cloud Shell」を開きます。
Azure PowerShell の場合
※[環境セレクター]で「PowerShell」に切り替えます。
Get-AzAccessToken
を実行します。
出力結果から Token
の値をコピーします。
2025/07/02 更新
2024 年 11 月にオプトイン方式で導入された SecureString
出力が、2025 年の Microsoft Build イベントで正式に必須となり、Get-AzAccessToken
の Token
プロパティは SecureString
型に変更されました。
Azure CLI and Azure PowerShell Build 2025 Announcement
よって、以下のように復号化する必要があります。
# アクセストークンを取得
$accessToken = Get-AzAccessToken
# SecureString から文字列を取り出す
$bstr = [System.Runtime.InteropServices.Marshal]::SecureStringToBSTR($accessToken.Token)
$token = [System.Runtime.InteropServices.Marshal]::PtrToStringBSTR($bstr)
Azure CLI の場合
※[環境セレクター]で「Bush」に切り替えます。
az account get-access-token
を実行します。
出力結果から accessToken
の値をコピーします。
Azure REST API を呼び出す
「集計ルールを表示する」に記載されている API を呼び出してみます。
Postman から Azure REST API を呼び出す
Postman を開き、以下の値を入力して、[送信] ボタンをクリックします。
- 送信先
項目 | 設定値 (例) |
---|---|
メソッド | GET |
URL |
https://management.azure.com/subscriptions/{subscriptionId}/resourceGroups/{resourcegroup}/providers/Microsoft.OperationalInsights/workspaces/{workspace}/summarylogs?api-version=2023-01-01-preview ※Log Analytics ワークスペース内のすべてのサマリールールの構成を取得 ※ {subscriptionId} ,{resourcegroup} ,{workspace} は、環境に合わせて置換 |
- ヘッダー タブ
キー | 設定値 (例) |
---|---|
Authorization |
Bearer {accessToken} ※ {accessToken} は、前述で取得したアクセストークンに置換 |
Content-Type | application/json |
レスポンスを確認する
下図のとおり、すべてのサマリールールの構成が返ってきました。
おわりに
以下の操作についても、同じように行うことができます。