これはなに
R言語界隈に彗星のごとく現れ、数々の逸話を残しながら未だに実態がつかめないホクソエム。
かつては匿名知的集団という肩書きの抽象的な集団であったが、気づけば法人化までされており、最近ではR言語関連の本を監修していたりと、着実にその実績を積み上げつつある集団である。
私も草創期から、この集団とはつかず離れずの関係性を保ってきているように記憶しているので、
ちょうど良いタイミングなので、振り返ってみたいと思う次第である。
なお、本エントリはHOXO-M Advent Calendar 2017 9日目の記事に相当するものである。
どうしてこうなった
なぜ皆がホクソエムと主張し始めたのか。
その起源は、現在ホクソエムに所属しているyutani氏が当時の状況を赤裸々に綴っている
当時の状況から、初期のホクソエムは自らのアイコンをラテアート化し、視覚的統一を図ることで、徐々に自己のアイデンティティを融解させていった。
私も一当事者であったことを記憶している。Tokyo.Rなどの会で逐次報告されていた中では、最大30名ほどがこの統一化を図っていたように記憶しているが、エビデンスを見つけることができなかった。
当時リアルタイムにこの現象を目撃していた私の脳裏には名作SF「攻殻機動隊」における'笑い男事件'を彷彿とさせる何かがあった。
笑い男事件に関する詳細な記述はWikiに譲るので、そちらを参照されたい
大事なポイントは下記の点である
あまりにセンセーショナルな事件だった故か、これ以後犯人である「笑い男」の模倣者が数多くの事件を引き起こし、「笑い男マーク」がかばんやTシャツにプリントアウトされ流行するなど一種の社会現象となった。
すなわち、皆がホクソエムというアイデンティティを模倣し始めたのである。恐ろしいミームである。
しかし、一定期間を経過すると、人間の本能的に組み込まれる飽きという症状により、徐々に正常なアイコンに回帰する人間が増えていった。
事態も収束し、平和な日常に戻りつつあったそんな折だった。
まぎれもない昨年のJapan.Rの発表「ホクソエムとはなんだったのか」
この発表内において、ホクソエムの法人化が発表され、法人化されたHOXO-Mがスタートしたのだった。
誰がいるの
この法人のホームページにメンバーの紹介がある
9名の所属を確認することができた。
いずれもR界隈やデータサイエンス界隈の猛者ばかりである。
何をやっているの
ホームページによると、メインの業務は3つのようだ。
- Research and Product Development
- Trainings, Seminars and Lectures
- Writing Books and Series Articles
当方の観測範囲だと3つめの業績が目立つように感じるが、リサーチやセミナーなども一部請け負っているようである。
どうやら、次の訳書に着手もしているようだ。
そろそろ次の訳にとりかかる。前の訳は増刷のタイミング(あるのか?)に対応する。
— マストバーイ (@dichika) December 4, 2017
これら書籍はRを扱う僕らにとってはとても質の高い本になる可能性が高いので、ぜひとも継続的に推進していただきたいものだ。
そんな彼らの活躍を期待しながら、そろそろ筆を置きたいと思う。
最後に一言
かたい壁に向かって卵を投げつければ、やわらかい卵は簡単につぶれてしまう。
それでも、わたしは、卵の側に立ちたい。 by 春樹
Enjoy!