1. はじめに
ひょんなことから、eMMC付きのCM4とWi-Fiアンテナを入手したので、使い込んでいこうかと思い、色々調査して試した結果を示す。今回はOSの書き込みについて
2. 機材
- CM4102032(RAM 2GB、eMMC 32GB)
- CM4-to-Pi4-Adapter
- Raspberry Pi Compute Module 4 アンテナ(RPI-SC0480)
- USB Type-C-Type-C ケーブル
- ヒートシンク(ちょっと起動する程度ならなくてよい)
3. CM4とCM4-to-Pi4-Adapterについて
3.1 CM4
Raspberry Pi 4に積まれているCPUやメモリなどだけが独立しているモジュール。したがってこれだけではLAN、USB、Wi-Fiなど一切使えないまさしくコア。eMMC搭載モデルがあるので、Raspberry Pi 4BのSDカード起動に不安があるという状況を打破できる製品。
3.2 CM4-to-Pi4-Adapter
Raspberry Pi 4Bとコネクタの配置に互換があるのでケースなどを使いまわせる。4つのUSBコネクタがUSB 3.0になってる。(4Bは2つが3.0、2つが2.0)
40Pinもそのままついている。
3.3 入手先など
CM4はこの記事を書いている時点でdigikeyなどで入手可能。
CM4-to-Pi4-AdapterはWareshareが出している(作っている?)ボードで、直接入手してもよかったが、今回は千石電商オンラインショップで入手した。
ボードのWiki: https://www.waveshare.com/wiki/CM4-to-Pi4-Adapter
また、WareshareではCM4を載せられる製品を色々出している。
4. 準備
CM4をAdapterにしっかり差し込む。このAdapterの良い点はCM4の挿し込み向きを間違えるとAdapterからCM4がはみ出してしまうこと。
CM4を挿し込むときは垂直にしっかりと挿さないと接触不良がおきてしまう。割と気が付かないで電源を入れてしまうので本当に注意。
5. eMMCへの書き込み
5.1 書き込みツールの準備
Wikiに書いてある通りなのだけど、ちょっと間違えてしまったので備忘録を兼ねて書いておく。
https://www.waveshare.com/wiki/Write_Image_for_Compute_Module_Boards_eMMC_version
eMMCをWindows PCでマスストレージとして認識させないとeMMCにOSイメージを書き込むことができない。認識させるにはwaveshareが用意してくれているバイナリを使う。
https://files.waveshare.com/upload/f/f3/Rpiboot_setup.zip
ソースは以下の模様。
https://github.com/raspberrypi/usbboot
5.2 書き込み
- CM4-to-Pi4-AdapterのBOOTスイッチをONにする
- USBケーブルでPCと接続する。(安定と安心のためPC側もType-Cを推奨する)
- シリアルバスデバイスとして認識される。
もし出ていない場合、CM4の接触不良の可能性あり。
- rpibootを管理者モードで起動する。(コマンドプロンプトが出て勝手に色々やってくれる)
- マスストレージとして認識されて画像のようにRPi-MSD-0001が出てくる。
- 従来通り、Raspberry Pi ImagerでOSを書き込む
- 終わったらいったん電源(USB Type-Cケーブル)を抜き、BOOTスイッチをOFFにする。
これを忘れるとOSが起動しなくて困惑する。
6. まとめ
eMMC付CM4+CM4-to-Pi4-AdapterにOS書き込みを行った。Raspberry Pi 4Bと性能や使い勝手について比較を試していきたい。
以上