概要
表題の通り、GREEN HOUSEのLTEドングル GH-UDG-MCLTE2 をLinux上でACMモードで使う話。
モードについて
LTEドングルは色々なメーカーが発売しているが、どの製品も複数モード対応しているようだ。但し、一般的な使い方はより簡単に使えるようなっており、PCに挿すだけで使えるようにしてあることが多い。この製品もデフォルトは「PCモード」である。
- ACM
- ECM
- RNDIS
モード変更方法
以下のページにあるファームウェアアップデート手順書(pdf)内に、アップデートする準備段階としてモード変更できる方法が記載されている。手順に従い、ACMを選択してApplyして準備完了とする。
https://www.green-house.co.jp/iot-wireless/usb-dongle-downloads/
ちなみにACMモードからは、同ページ内の"「GH-UDG-MCLTEB_C」用のモード変換用ツール" でデフォルトのモード(PCモード)に戻れるが、その他のモードを指定すると容易に戻れない。
ACMインターフェース
モード変更後、その他のデバイスが接続されていなければ、以下のACMインターフェースが見えるはず。
このインターフェースは、ATコマンドを受け付けてくれる。pppdやwvdialでLTE網に接続できる。
/dev/ttyACM0
L-02CとかL-03Dで。ttyは複数あったはず・・・となって他のインターフェースを認識させるには?
その他のインターフェース
デバイスのIDを調べる。この製品は、AM Telecomが製造していることが分かる。
また、Vendor IDは 0x1ecb で、Product IDは 0x0202と判明。
Bus 001 Device 002: ID 1ecb:0202 AMTelecom AMTelecom Network Device
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
略
usbserial.ko をID指定でロードする。するとttyデバイスが追加で現れる。
この手順はUSB Serialを使うデバイスでよくやる。
sudo insmod /lib/modules/5.13.0-39-generic/kernel/drivers/usb/serial/usbserial.ko vendor=0x1ecb product=0x0202
Linux$ ls -al /dev/ttyUSB*
crw-rw---- 1 root dialout 188, 0 4月 21 18:24 /dev/ttyUSB0
crw-rw---- 1 root dialout 188, 1 4月 21 18:24 /dev/ttyUSB1
crw-rw---- 1 root dialout 188, 2 4月 21 18:24 /dev/ttyUSB2