1. 概要

nginxのアクセスログから何かわからないか？という状況になった。
nginxをよく知らない。というか運用という意味ではapacheを含めてhttpサーバーをよく分かってない。

世の中にはサーバーのアクセス解析を行う素晴らしいツールはいくらでもあるだろう。
何か作るようなことは考えず色々探してみたところ、GoAccessというツールが出てきた。

この記事の対象はWebサーバーの開発、運用もよく知らないのに色々やることになりそうな(なった)人。

2. 環境

解析をするのはWebサーバーとは別のローカルなPCとする(とりあえず)

Ubuntu 20.04 のPC(VMでも可)
テスト用のアクセスログ

3. GoAccessのインストール

GoAccessの公式
https://goaccess.io/

3.1. aptでインストール

$ sudo apt install -y goaccess
$ goaccess --v

インストール済み＆バージョン確認

GoAccess - 1.3.
For more details visit: http://goaccess.io
Copyright (C) 2009-2016 by Gerardo Orellana

Build configure arguments:
  --enable-geoip=mmdb
  --enable-tcb=btree

公式をみると最新よりはバージョンが古いらしい。

解析したいaccess.logを以下のようにすると見栄えのいいWeb表示にしてくれた。

goaccess access.log -o a.html --log-format=COMBINED

せっかくなので最新版を使いたいので、以下でアンインストール。

sudo apt remove  goaccess

3.1. ビルドしてインストール

GoAccess 公式サイトの手順は以下だが、エラーが出たので追加インストールは必要。

$ git clone https://github.com/allinurl/goaccess.git
$ cd goaccess
$ autoreconf -fi
$ ./configure --enable-utf8 --enable-geoip=mmdb
$ make
# make install

configureとmakeでエラーが出るので以下をインストールしておく

autoreconf -fiでコマンドがないと言われた。 => autoconfとautopoint
--enable-geoip=mmdbの部分でもエラーが出る。=> libmaxminddb-dev
「mv: 't-de.gmo' を stat できません: そのようなファイルやディレクトリはありません」 => gettext

$ sudo apt install autoconf
$ sudo apt install autopoint
$ sudo apt install libmaxminddb-dev
$ sudo apt install gettext

$ goaccess --v
GoAccess - 1.6.5.
For more details visit: https://goaccess.io/
Copyright (C) 2009-2022 by Gerardo Orellana

Build configure arguments:
  --enable-utf8
  --enable-geoip=mmdb

ちなみに1.3のargumentsにあった「--enable-tcb=btree」を付けたら、そんなのはないと怒られた。

当然、1.3のときと同じコマンドが使用できる。

goaccess access.log -o a.html --log-format=COMBINED

4. 結論

Ubuntu 20.04でも比較的容易に最新版GoAccessを試すことができる。

以上

GoAccessをUbuntu 20.04にインストール