19
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

DeNA Advent Calendar 2019

Day 15

AndroidプロジェクトをGitHub ActionsでCIする

Last updated at Posted at 2019-12-14

GitHub Actions

転職後GitHubを使うようになり、開発環境がGitLabからGitHub Enterpriseへと変化しました。
GitLabには、GitLab CIという非常に優秀なCIツールがあり、無償で非常に柔軟性の高いCIが組めたのですが、転職に伴ってCI環境もCircle CIになりました。
そして、今度はGitHub Actionsがリリースされ、Enterpriseでも使えるようになるのは時間の問題でしょう。
その時に備えて予習しておきましょう。

なお、今回使用するリポジトリはこちらです(試行錯誤の跡が残ってます…)
https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android

設定

Actionsの初期設定

GitHubのメニューから、Actionsを選択します。

image.png

すると、Actions Workflowのテンプレートが表示されます。
初期表示にはAndroidのワークフローはないので、少しスクロールしてテンプレートを追加表示させます。

image.png

見ていくと「Android CI」のワークフローが見つかりますので、これを選択します。

image.png

テンプレートの内容でひとまずコミットしてみます。

エラー発生

コミットしたらすぐCIが始まっています。
Actionsのページで確認してみましょう。

image.png

しかし、失敗しています。

image.png

内容を確認すると、 ./gradlew への実行権限がないようなので、yamlを編集して実行権を与えてみます。

image.png

パーミッションを与えて再度実行を行ってみますが、今度は以下のエラーが発生しました。

Run chmod +x ./gradlew
Downloading https://services.gradle.org/distributions/gradle-5.4.1-all.zip
..............................................................................................................................
Unzipping /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx/gradle-5.4.1-all.zip to /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx
Set executable permissions for: /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx/gradle-5.4.1/bin/gradle

Welcome to Gradle 5.4.1!

Here are the highlights of this release:
 - Run builds with JDK12
 - New API for Incremental Tasks
 - Updates to native projects, including Swift 5 support

For more details see https://docs.gradle.org/5.4.1/release-notes.html

Starting a Gradle Daemon (subsequent builds will be faster)
File /home/runner/.android/repositories.cfg could not be loaded.
Checking the license for package Android SDK Build-Tools 29.0.1 in /usr/local/lib/android/sdk/licenses

License for package Android SDK Build-Tools 29.0.1 accepted.
FAILURE: Build failed with an exception.
Preparing "Install Android SDK Build-Tools 29.0.1 (revision: 29.0.1)".
Warning: Failed to read or create install properties file.

* What went wrong:
Could not determine the dependencies of task ':app:compileReleaseJavaWithJavac'.
> Failed to install the following SDK components:
      build-tools;29.0.1 Android SDK Build-Tools 29.0.1
  The SDK directory is not writable (/usr/local/lib/android/sdk)


* Try:
Run with --stacktrace option to get the stack trace. Run with --info or --debug option to get more log output. Run with --scan to get full insights.

* Get more help at https://help.gradle.org

BUILD FAILED in 40s
##[error]Process completed with exit code 1.

本来SDKAndroid SDKはホームディレクトリ以下に展開されるはずなのですが、 /usr/local/lib/android/sdk 以下に配置しようとして書き込み権が無いと言われています。
このあたり を確認すると、どうやらUbuntuのイメージで発生しているようで、最新の latest18.04 イメージで 改善するとの情報もありました が、現在も動作していませんでした。

仕方が無いので、ひとまず動作させることを目標として、 sudo ./gradlew build コマンドへ変更して、ちょっと無理矢理ですが動作させます。

正常完了

スクリーンショット 2019-12-10 9.20.11.png

若干のトラブルはあった物の、ひとまずビルドさせること自体は成功しました。
イメージ自体にSDK自体が含まれているのもあって、ほとんど空のプロジェクトで2,3分掛かっており、ビルド自体はそこまで高速ともいえない印象です。

その他

PR1の状態。ビルド成功

スクリーンショット 2019-12-10 9.38.31.png

PR2の状態。ビルド中とビルド失敗

どちらの状態でも、マージできないということは無いんですね。
個人的には、CI中もCI失敗した後もマージをブロックしてほしい気がします。
とはいえ前職でも、どうしてもCI自体の調子が悪くなって一時的にマージを許可することもあったのですが。

また、CIが無事成功したら自動的にマージする機能が欲しいですね。( GitLabにはある
現プロジェクトは参加人数も多く、CIが通っていざマージしようとしてみたらコンフリクトしている…なんてこともしばしばです。

スクリーンショット 2019-12-10 9.39.56.png

image.png

Runnerのスペック

この情報は常に更新される可能性がありますが、ひとまず cpuinfo と meminfo の試した限りの情報の一部です。

CPU

processor	: 0
vendor_id	: GenuineIntel
cpu family	: 6
model		: 79
model name	: Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v4 @ 2.30GHz

processor	: 1
vendor_id	: GenuineIntel
cpu family	: 6
model		: 79
model name	: Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v4 @ 2.30GHz

RAM

MemTotal:        7112216 kB
MemFree:         4993948 kB
MemAvailable:    6146864 kB
Buffers:          108536 kB
Cached:          1143656 kB
SwapCached:            0 kB
Active:           710948 kB
Inactive:         938040 kB
Active(anon):     397304 kB
Inactive(anon):      292 kB
Active(file):     313644 kB
Inactive(file):   937748 kB

Self hosted runners

GitLab CIでもできましたが、GitHub Actionsでも、利用者が用意したランナーマシンでActionsを実行することが可能なようです。

RunnerはWin, Mac, Linuxのクロスプラットフォーム対応で、クラウドサービスやローカルマシンをランナーとして動作させることが出来ます。
GitHub hostedなランナーでは性能不足だったり、同時に複数のCIを走らせたい場合にセルフランナーを追加すると良いでしょう。

試す

セルフランナーのセットアップ

まだセルフランナーについて、ドキュメントを読み込めてはいないので、できることできないことが曖昧な理解ですが、実際にセルフホストランナーを試してみます。
GCPで立ち上げたインスタンスに、GitHubのドキュメント通りにランナーをインストールします。

// Create a folder
$ mkdir actions-runner && cd actions-runner
// Download the latest runner package
$ curl -O https://githubassets.azureedge.net/runners/2.162.0/actions-runner-linux-x64-2.162.0.tar.gz
// Extract the installer
$ tar xzf ./actions-runner-linux-x64-2.162.0.tar.gz
// Create the runner and start the configuration experience
$ ./config.sh --url https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android --token ACA*********************SJA

そして、トークンを指定して(設定のドキュメントに自身のトークンがすでに埋め込まれています) config を実行するのですが

Libicu's dependencies is missing for Dotnet Core 3.0
Execute ./bin/installdependencies.sh to install any missing Dotnet Core 3.0 dependencies.

Dotnet Coreが必要というエラーが表示されました。
ご丁寧に解決法もエラーメッセージに含めてくれているので、Dotnetをインストールします。(sudo が必要です)

sudo ./bin/installdependencies.sh

その後、再度configとrunを実行します。

// Create the runner and start the configuration experience
$ ./config.sh --url https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android --token ACA*********************SJA
// Last step, run it!
$ ./run.sh

ジョブを受け付ける状態になっており

yuta_tetsuka@github-actions-runner:~/actions-runner$ ./run.sh 
√ Connected to GitHub
                                                                                                                   
2019-12-12 01:33:41Z: Listening for Jobs

GitHubのランナーページにも表示されていました。

スクリーンショット 2019-12-12 10.34.37.png

ワークフローでのランナーの指定

Workflowを記述しているyamlで runs-on の指定を runs-on: [self-hosted, linux, ARM64] のような形で記述します。
実行OSやアーキテクチャの指定が無ければ、単純に runs-on: [self-hosted] とするだけでも大丈夫です。

...と思って実行したのですが、

2019-12-12 01:57:22Z: Running job: build ジョブを検出してセルフランナーでジョブが動作したのは良い物の、

image.png

Gitが無いと怒られてしまいました。

そういえば、RunnerをGitHubとリンクさせたとき、どういうモードで動作するかの設定が特にありませんでした。
GitLab CIでは、紐付けの際に「Runner自身のシェル」「Docker」「VirtualBox」といった動作モードを選択することができ、 Dockerを選択した場合 .gitlab-ci.yml(GitHub ActionsでいうWorkflow) でDockerイメージを指定すると、そのイメージ上でビルドさせることが出来ます。
GitHubのセルフランナーではこの設定が無かったため、おそらくRunner自身のシェルで実行されているのでしょう。
今回作成したGCPインスタンスは、GitHub Runner以外の環境は導入していなかったため、Androidプロジェクトをビルドできる環境を整える必要があります。(が、この記事では割愛させていただきます)

Androidのビルド環境を設定しているとき、 若干のトラブルにも遭いました が、無事ビルドをセルフランナーで実行させることが出来ました。

image.png

雑感

  • 様々なワークフローのテンプレートが用意されているため、GitHub hostedなランナーを用いる場合はとても簡単
  • GitHubのオプションはもう少し柔軟性がほしい
    • CI中のマージ不許可
    • CI完了後の自動マージがほしい
    • CIで生成されたテストレポートをGitHub Pagesなどにデプロイして閲覧したい
  • セルフホストランナーは、まだ物たりない
    • Docker Executorがほしい
    • ジョブを並列で捌くため、オートスケールでVMを立てるような機能が欲しい

元々GitLab CIを使っていたところもあるのでどうしてもGitLabで出来たことが出来ないと物足りなさを感じてしまうのですが、まだまだActionsも出たばかりですので、これからの機能拡充を楽しみに待ちたいところです。

追記

@peaceiris さんにコメントでご指摘いただきました。ありがとうございます!

CI中 / Fail時のマージ不許可

Status check のブランチルールを設定することで、マージにCIの成功の制約を付けることが出来るようです。
しかし、実際に試したところ「Merge pull request」のボタンは有効化されたまま。
もう一度CIをFailさせてみたりしましたが無効化にはならず、実際にマージボタンをクリックしたらマージされてしまいました。
時間が取れ次第、もう少し詳しく探ってみるつもりです。

再度試したところ正常にマージをブロックできることを確認しました。

CIで生成されたテストレポートをGitHub Pagesなどにデプロイして閲覧したい

ActionsからGitHub Pagesにデプロイするツール がActionのWorkflowとして公開されているようです!

19
6
5

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
19
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?