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AndroidプロジェクトをGitHub ActionsでCIする

Last updated at Posted at 2019-12-14

GitHub Actions

転職後GitHubを使うようになり、開発環境がGitLabからGitHub Enterpriseへと変化しました。
GitLabには、GitLab CIという非常に優秀なCIツールがあり、無償で非常に柔軟性の高いCIが組めたのですが、転職に伴ってCI環境もCircle CIになりました。
そして、今度はGitHub Actionsがリリースされ、Enterpriseでも使えるようになるのは時間の問題でしょう。
その時に備えて予習しておきましょう。

なお、今回使用するリポジトリはこちらです(試行錯誤の跡が残ってます…)
https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android

設定

Actionsの初期設定

GitHubのメニューから、Actionsを選択します。

image.png

すると、Actions Workflowのテンプレートが表示されます。
初期表示にはAndroidのワークフローはないので、少しスクロールしてテンプレートを追加表示させます。

image.png

見ていくと「Android CI」のワークフローが見つかりますので、これを選択します。

image.png

テンプレートの内容でひとまずコミットしてみます。

エラー発生

コミットしたらすぐCIが始まっています。
Actionsのページで確認してみましょう。

image.png

しかし、失敗しています。

image.png

内容を確認すると、 ./gradlew への実行権限がないようなので、yamlを編集して実行権を与えてみます。

image.png

パーミッションを与えて再度実行を行ってみますが、今度は以下のエラーが発生しました。

Run chmod +x ./gradlew
Downloading https://services.gradle.org/distributions/gradle-5.4.1-all.zip
..............................................................................................................................
Unzipping /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx/gradle-5.4.1-all.zip to /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx
Set executable permissions for: /home/runner/.gradle/wrapper/dists/gradle-5.4.1-all/3221gyojl5jsh0helicew7rwx/gradle-5.4.1/bin/gradle

Welcome to Gradle 5.4.1!

Here are the highlights of this release:
 - Run builds with JDK12
 - New API for Incremental Tasks
 - Updates to native projects, including Swift 5 support

For more details see https://docs.gradle.org/5.4.1/release-notes.html

Starting a Gradle Daemon (subsequent builds will be faster)
File /home/runner/.android/repositories.cfg could not be loaded.
Checking the license for package Android SDK Build-Tools 29.0.1 in /usr/local/lib/android/sdk/licenses

License for package Android SDK Build-Tools 29.0.1 accepted.
FAILURE: Build failed with an exception.
Preparing "Install Android SDK Build-Tools 29.0.1 (revision: 29.0.1)".
Warning: Failed to read or create install properties file.

* What went wrong:
Could not determine the dependencies of task ':app:compileReleaseJavaWithJavac'.
> Failed to install the following SDK components:
      build-tools;29.0.1 Android SDK Build-Tools 29.0.1
  The SDK directory is not writable (/usr/local/lib/android/sdk)


* Try:
Run with --stacktrace option to get the stack trace. Run with --info or --debug option to get more log output. Run with --scan to get full insights.

* Get more help at https://help.gradle.org

BUILD FAILED in 40s
##[error]Process completed with exit code 1.

本来SDKAndroid SDKはホームディレクトリ以下に展開されるはずなのですが、 /usr/local/lib/android/sdk 以下に配置しようとして書き込み権が無いと言われています。
このあたり を確認すると、どうやらUbuntuのイメージで発生しているようで、最新の latest18.04 イメージで 改善するとの情報もありました が、現在も動作していませんでした。

仕方が無いので、ひとまず動作させることを目標として、 sudo ./gradlew build コマンドへ変更して、ちょっと無理矢理ですが動作させます。

正常完了

スクリーンショット 2019-12-10 9.20.11.png

若干のトラブルはあった物の、ひとまずビルドさせること自体は成功しました。
イメージ自体にSDK自体が含まれているのもあって、ほとんど空のプロジェクトで2,3分掛かっており、ビルド自体はそこまで高速ともいえない印象です。

その他

PR1の状態。ビルド成功

スクリーンショット 2019-12-10 9.38.31.png

PR2の状態。ビルド中とビルド失敗

どちらの状態でも、マージできないということは無いんですね。
個人的には、CI中もCI失敗した後もマージをブロックしてほしい気がします。
とはいえ前職でも、どうしてもCI自体の調子が悪くなって一時的にマージを許可することもあったのですが。

また、CIが無事成功したら自動的にマージする機能が欲しいですね。( GitLabにはある
現プロジェクトは参加人数も多く、CIが通っていざマージしようとしてみたらコンフリクトしている…なんてこともしばしばです。

スクリーンショット 2019-12-10 9.39.56.png

image.png

Runnerのスペック

この情報は常に更新される可能性がありますが、ひとまず cpuinfo と meminfo の試した限りの情報の一部です。

CPU

processor   : 0
vendor_id   : GenuineIntel
cpu family  : 6
model       : 79
model name  : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v4 @ 2.30GHz

processor   : 1
vendor_id   : GenuineIntel
cpu family  : 6
model       : 79
model name  : Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2673 v4 @ 2.30GHz

RAM

MemTotal:        7112216 kB
MemFree:         4993948 kB
MemAvailable:    6146864 kB
Buffers:          108536 kB
Cached:          1143656 kB
SwapCached:            0 kB
Active:           710948 kB
Inactive:         938040 kB
Active(anon):     397304 kB
Inactive(anon):      292 kB
Active(file):     313644 kB
Inactive(file):   937748 kB

Self hosted runners

GitLab CIでもできましたが、GitHub Actionsでも、利用者が用意したランナーマシンでActionsを実行することが可能なようです。

RunnerはWin, Mac, Linuxのクロスプラットフォーム対応で、クラウドサービスやローカルマシンをランナーとして動作させることが出来ます。
GitHub hostedなランナーでは性能不足だったり、同時に複数のCIを走らせたい場合にセルフランナーを追加すると良いでしょう。

試す

セルフランナーのセットアップ

まだセルフランナーについて、ドキュメントを読み込めてはいないので、できることできないことが曖昧な理解ですが、実際にセルフホストランナーを試してみます。
GCPで立ち上げたインスタンスに、GitHubのドキュメント通りにランナーをインストールします。

// Create a folder
$ mkdir actions-runner && cd actions-runner
// Download the latest runner package
$ curl -O https://githubassets.azureedge.net/runners/2.162.0/actions-runner-linux-x64-2.162.0.tar.gz
// Extract the installer
$ tar xzf ./actions-runner-linux-x64-2.162.0.tar.gz
// Create the runner and start the configuration experience
$ ./config.sh --url https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android --token ACA*********************SJA

そして、トークンを指定して(設定のドキュメントに自身のトークンがすでに埋め込まれています) config を実行するのですが

Libicu's dependencies is missing for Dotnet Core 3.0
Execute ./bin/installdependencies.sh to install any missing Dotnet Core 3.0 dependencies.

Dotnet Coreが必要というエラーが表示されました。
ご丁寧に解決法もエラーメッセージに含めてくれているので、Dotnetをインストールします。(sudo が必要です)

sudo ./bin/installdependencies.sh

その後、再度configとrunを実行します。

// Create the runner and start the configuration experience
$ ./config.sh --url https://github.com/tetsukay/github-actions-for-android --token ACA*********************SJA
// Last step, run it!
$ ./run.sh

ジョブを受け付ける状態になっており

yuta_tetsuka@github-actions-runner:~/actions-runner$ ./run.sh 
√ Connected to GitHub

2019-12-12 01:33:41Z: Listening for Jobs

GitHubのランナーページにも表示されていました。

スクリーンショット 2019-12-12 10.34.37.png

ワークフローでのランナーの指定

Workflowを記述しているyamlで runs-on の指定を runs-on: [self-hosted, linux, ARM64] のような形で記述します。
実行OSやアーキテクチャの指定が無ければ、単純に runs-on: [self-hosted] とするだけでも大丈夫です。

...と思って実行したのですが、

2019-12-12 01:57:22Z: Running job: build ジョブを検出してセルフランナーでジョブが動作したのは良い物の、

image.png

Gitが無いと怒られてしまいました。

そういえば、RunnerをGitHubとリンクさせたとき、どういうモードで動作するかの設定が特にありませんでした。
GitLab CIでは、紐付けの際に「Runner自身のシェル」「Docker」「VirtualBox」といった動作モードを選択することができ、 Dockerを選択した場合 .gitlab-ci.yml(GitHub ActionsでいうWorkflow) でDockerイメージを指定すると、そのイメージ上でビルドさせることが出来ます。
GitHubのセルフランナーではこの設定が無かったため、おそらくRunner自身のシェルで実行されているのでしょう。
今回作成したGCPインスタンスは、GitHub Runner以外の環境は導入していなかったため、Androidプロジェクトをビルドできる環境を整える必要があります。(が、この記事では割愛させていただきます)

Androidのビルド環境を設定しているとき、 若干のトラブルにも遭いました が、無事ビルドをセルフランナーで実行させることが出来ました。

image.png

雑感

  • 様々なワークフローのテンプレートが用意されているため、GitHub hostedなランナーを用いる場合はとても簡単
  • GitHubのオプションはもう少し柔軟性がほしい
    • CI中のマージ不許可
    • CI完了後の自動マージがほしい
    • CIで生成されたテストレポートをGitHub Pagesなどにデプロイして閲覧したい
  • セルフホストランナーは、まだ物たりない
    • Docker Executorがほしい
    • ジョブを並列で捌くため、オートスケールでVMを立てるような機能が欲しい

元々GitLab CIを使っていたところもあるのでどうしてもGitLabで出来たことが出来ないと物足りなさを感じてしまうのですが、まだまだActionsも出たばかりですので、これからの機能拡充を楽しみに待ちたいところです。

追記

@peaceiris さんにコメントでご指摘いただきました。ありがとうございます!

CI中 / Fail時のマージ不許可

Status check のブランチルールを設定することで、マージにCIの成功の制約を付けることが出来るようです。
しかし、実際に試したところ「Merge pull request」のボタンは有効化されたまま。
もう一度CIをFailさせてみたりしましたが無効化にはならず、実際にマージボタンをクリックしたらマージされてしまいました。
時間が取れ次第、もう少し詳しく探ってみるつもりです。

再度試したところ正常にマージをブロックできることを確認しました。

CIで生成されたテストレポートをGitHub Pagesなどにデプロイして閲覧したい

ActionsからGitHub Pagesにデプロイするツール がActionのWorkflowとして公開されているようです!

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