rdateコマンドに応答するtime serviceをUbuntuで有効にする方法

シングルボードコンピュータをインターネットにつながらない環境で使っているとき、ntpdateで時刻合わせをする先がないので、時刻が1970年1月1日になってしまいます。これはあんまりなので、手元のUbuntu 18.04 でtime serviceを動かして、rdateコマンドで時刻合わせをできるようにしました。
ただしこの方法だと精度は1秒です。

time serviceを有効にする

sudo apt install xinetd
cd /etc/xinetd.d/
sudo cp time time.org
sudo vi time

以下のようにtcpのところのdisableをnoに変更します。

$ diff -u time.org time
--- time.org    2018-10-18 13:04:20.401692370 +0900
+++ time    2018-10-18 13:04:50.721767045 +0900
@@ -6,7 +6,7 @@
 # This is the tcp version.
 service time
 {
-   disable     = yes
+   disable     = no
    type        = INTERNAL
    id      = time-stream
    socket_type = stream

xinetdを再起動。

sudo /etc/init.d/xinetd restart

telnetでport 37をつついてみる

$ telnet localhost 37
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
�r�Connection closed by foreign host.

このように何か32bitのバイナリデータが読めたらOK。

組み込みLinux側でrdateの実行

time service を動かしているサーバのIPアドレスが 192.168.20.1 として

~ # date
Sat Jan  3 01:31:44 UTC 1970
~ # rdate -s 192.168.20.1
~ # date
Thu Oct 18 04:23:10 UTC 2018
~ # 

現在時刻を設定できました。