#はじめに
過去2回では応用情報技術者試験の概要と、午前問題の対策をお伝えしてきました。ここからは午後問題の対策についてお伝えしていきます!
#午後問題はどんな内容?
まず、応用情報技術者試験の午後問題のルールです。午後問題は選択、記述両方の問題が含まれます。11問あり、セキュリティ対策については必ず回答する必要がありますが、残り10問のうち、回答が必要なのは4問のみです。もちろん1問に小問が複数出題されます。各大問20点満点であり、最終的に60点以上獲得すれば合格となります。
ただし、気をつけなければならないこととして、1つは午前問題で60点以上獲得しないと採点すらされません。また午後問題は大問1つあたりの配点はそれぞれ決められていますが、それぞれの小問の配点は公表されていませんし、試験終了後の採点時に採点率に応じて変動するそうです。なのでどこまで正解すれば合格できるのか、不透明な部分があります。ちなみに僕が合格した時は60点ぴったりだったのですが、どう採点されてそうなったのか、いまだに謎です。
#必須問題の対策方法
まずは午後問題の1問目であり、必須回答であるセキュリティに関する問題からです。この問題については、最近はネットワークから出題されるのがやはりほとんどです。特にネットワーク構成が提示されるパターンが多いです。またこの問題は記述問題があることを除けば、基本情報技術者と難度や形式はそう変わらないように思います。(なんなら、僕が受験した時は基本情報技術者の方が難しく感じることが多々ありました)
それぞれの過去問を対策すればかなりの問題数を抑えられると思うので、類題に対処できると思います。ちなみに午前問題と違ってほとんど同じ問題は出題されませんが、類題や、ほぼ同じことを聞いている問題は多くあると思います。
またセキュリティに関する用語(攻撃方法など・・・)は記述問題で出題されることが多いので、午前問題の過去問からも対策はできると思います。
また文章で筆記する問題は他の問題でも同じですが、冷静に問題文を読めば正解に近いことが書いてあることも多いので、確実に正解に近づきたいですね。
#残りの4問、何を選択する?
残りの4問何を答えるかという点に移ります。未経験からするとテクノロジ系はかなり難関で、プログラミングやネットワーク、データベースなんかはほぼ不可能なレベルなので、当然ストラテジ系やマネジメント系の問題を選択することになります。個人的にプロジェクトマネジメントは記述問題が多いですが、知識よりも文章を読んで、当たり前の解決策をかけば正解できるという問題が多いのでおすすめです。ついで経営戦略、システム監査の問題は一部知識が必要な物も多いですが午前問題の対策で間に合うものが多いのと、プロジェクトマネジメント系の問題と同じく、文章を読めば答えられる問題が多いと思います。
#もう1問は何を選ぶか・・・
もう1問何を答えるかという点です。サービスマネジメントの問題は専門用語が多く、実際に働いている人でないと難しい問題も時にあります。僕は最終的にサービスマネジメントを選びましたが、この問題が難しいと思った時は、テクノロジ系でも組み込みシステム開発がお勧めできるかもしれません。問題のパターンがあまり多くなく、計算問題も午前問題の計算問題と近い形で回答で切るので、サービスマネジメントの問題が難しいと感じたらこちらを選ぶのもありかもしれません。事前にこの問題も対策しておくのもありですね。
システムアーキテクチャの問題も、身近に利用できるような物がテーマの場合案外解けることがあります。試験開始時にまずはざっと目を通してみるのもありだと思います。ただし試験時間は150分ですし、それぞれの問題の文章が長く、マネジメント系は文章の把握がかなり大事になるので問題選びに時間をかけすぎないことが大切です。
#おわりに
3回に渡って応用情報技術者試験について記載してきました。この資格を未経験のエンジニアが取得することで、就職に有利になるかどうか、それはまだなんとも言えませんが、とりあえず資格が欲しい人、また職務上取る必要がある人などの参考になれば幸いです。