Rubyの基本文法である、文字列と数値について記事を書きたいと思う。
文字列について
■文字列
文字列は、プログラミングの中で文字を扱うための値。
文字列を生成するには、以下のように文字をダブルクォーテーション「"」またはシングルクォーテーション「'」で囲む。
"これは文字列です。"
'これは文字列です'
ちなみに、「値」とは
■値
数や文字をはじめ、プログラムで扱うデータを「値」と言いう。
プログラミングでは値の種類を明確に分けて扱う。
種類によってそれぞれ書き方が異なり、実行できる命令も異なる。
文字列同士は連結できる。
今回は、ターミナルより、irbを起動させ連結させたいと思う。
■irb
irbコマンドは、ターミナルから直接Rubyのプログラムを動かすことができる機能を起動する。
irbは「Interactive Ruby」の略。
このように、「""」で囲んだ文字列を「+」で連結させることができる。
ちなみに、数値を足した場合と文字列を足した場合の違いをみてみたいと思う。
まずは、数値を足した場合。
次に文字列。
このように数値と文字列というのは全くの別物ということがわかる。
メソッドについて
■メソッド
メソッドとは、プログラミングにおける何らかの処理をまとめたもの。
メソッド名をプログラム中に記述することで、そのメソッドの処理を実行できる。
何か実装したい時、実装に関係するコードを全部書いていたら進まなくなる。
Rubyではよく使われる機能をひとまとめにして呼び出すだけで簡単に使えるようにする。
実際にメソッドを使ってみたいと思う。
■lengthメソッド
文字列が持つメソッド。length(レングス)メソッドは文字列の文字数を数えてくれる。
メソッドの使用は、値に対してメソッド名「length」をドット.で繋ぎ実行する。
数値について
数値
数値は、数を表現する値。文字列とは異なり、計算などを行うことができる。
数値は文字列とは違って、ダブルクォーテーション"やシングルクォーテーション'も必要ない。
数値を使った数の表し方の例
# 整数
5
# 負の値
-5
# 小数
3.14
数値の計算
■演算子
プログラミングにおける値の計算や比較などに使用する記号のこと。
計算における代表的な演算子は「+」や「-」、比較における代表的な演算子は「>」や「<」がある。
この簡単な記号である演算子を用いることで、計算や比較処理を瞬時に行ってくれる。
■代数演算子
代数演算子 | 説明 |
---|---|
+ | 足し算 |
- | 引き算 |
* | かけ算 |
/ | 割り算 |
% | 剰余(割ったあまり) |
使い方は、普通の算数の計算と同じ。
irb(main):001:0> 2000 + 2000
=> 4000
# 引き算
irb(main):002:0> 2000 - 1000
=> 1000
# 掛け算
irb(main):003:0> 50 * 50
=> 2500
# 割り算
irb(main):004:0> 800 / 10
=> 80
# 剰余演算(5 ÷ 2をした余り)
irb(main):005:0> 5 % 2
=> 1
異なる値同士の連結
文字列"i am ", 数値20, 文字列" years old."
この3つの値を連結して出力する場合。
このようにエラーが現れる。
これは、文字列と数値は別の種類の値なので、連結することができないため。
そこで、数値を文字列に変換するto_sメソッドを使って、数値の20を文字列の"20"に変換する。
■to_sメソッド
数値が持つメソッド。数値を文字列に変換してくれる。to_sのsの意味は「string(文字列)」。
反対に文字列を数値に変換するメソッドもある。それがto_iメソッド。これは文字列がもつメソッド。
■to_iメソッド
文字列が持つメソッドです。文字列を数値に変換してくれる。
to_iのiの意味は「integer(整数)」
このように数値に直すことで足し算ができる。
文字列の中に文字列以外を含める
この場合は式展開を行う。
■式展開
式展開は、文字列の中に式を入れることができる機能。
式展開の書き方は文字列中で#{式}とする。
式展開をする場合は、文字列を作るときにダブルクォーテーション"で囲む必要がある。
シングルクォーテーション'で囲んだ場合は式展開が行われない。
■式
Rubyにおける「式」とは文字列や数値の他に、メソッドの呼び出し、
変数や演算子式などが含まれる。
Rubyは記述をすべて式と捉える。