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Google Apps Scriptでオウム返しLINE Botを作る。

Last updated at Posted at 2018-05-30

Google App ScriptでLINEBotを作る機会があったので、メッセージに対して返信をするreplyメッセージについて書いていきます。

なぜGASを使う?

普通にLINEのボットを動かそうと思えば、サーバーなどが必要になりますが、GASは関数を使って、ウェブサーバとしても利用することができるので、自分でサーバーを用意しなくてもLINEBotを開発できます。
あとは、スプレッドシートやカレンダーなど、Googleのサービスとの連携も簡単に行うことができます。

ということで、今回はBotの基本であるオウム返しBotをGASで作ってみます。

必要なもの

LINEアカウント
Googleアカウント

アクセストークンの取得

LINE Developers
こちらで、「MessagingAPIをはじめる」を選択し、適当にBot用のアカウントを作成してください。
ボットのアカウントができたら、Channel基本設定の画面へ行き、最初はアクセストークンが発行されていないので、再発行ボタンを押し、発行して、メモっておいてください。そして、Webhook送信を利用するにして。
LINE@の機能は両方ともオフにします。
LINE_Developers.jpg

GASでの開発

GASの開発画面は、GoogleDriveからいけます。
マイドライブ_-_Google_ドライブ.jpg

適当にプロジェクト名などを入れてください。

ちなみに、GASには
Container Bound Script
Standalone Script
の2種類があります。

Container Bound Scriptはスプレッドシートなどのメニューから「スクリプトエディタ」を起動して作成するスクリプトです。
gomisute_bot_-_Google_スプレッドシート.jpg

Standalone ScriptはDrive上に直接作るスクリプトになります。

今回はStandalone Scriptを使っているということになります。
Container Bound ScriptでLINEBotの作成もしてみたのですが、うまく動かなかったです。

ということで、GASのエディタが開けたら、以下のコードを記入してください。

//LINE Developersで取得したアクセストークンを入れる
var CHANNEL_ACCESS_TOKEN = 'YOUR_CHANNEL_ACCESS_TOKEN'; 
var line_endpoint = 'https://api.line.me/v2/bot/message/reply';

//ポストで送られてくるので、送られてきたJSONをパース
function doPost(e) {
  var json = JSON.parse(e.postData.contents);

  //返信するためのトークン取得
  var reply_token= json.events[0].replyToken;
  if (typeof reply_token === 'undefined') {
    return;
  }

  //送られたメッセージ内容を取得
  var message = json.events[0].message.text;  

  // メッセージを返信    
  UrlFetchApp.fetch(line_endpoint, {
    'headers': {
      'Content-Type': 'application/json; charset=UTF-8',
      'Authorization': 'Bearer ' + CHANNEL_ACCESS_TOKEN,
    },
    'method': 'post',
    'payload': JSON.stringify({
      'replyToken': reply_token,
      'messages': [{
        'type': 'text',
        'text': message,
      }],
    }),
  });
  return ContentService.createTextOutput(JSON.stringify({'content': 'post ok'})).setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
}

CHANNEL_ACCESS_TOKENには自分のアクセストークンを入れてください。

Webhook URLの設定

次に、LINEボットの設定画面にWebhookのURLを入れるためにGASアプリのURLを取得します。
test.png

GASの画面で[公開] -> [ウェブアプリケーションとして導入]を選択

test-4.jpg

アプリケーションにアクセスできるユーザーを[全員(匿名ユーザーを含む)]にして

test.jpg

そうするとURLが取得できるので、これをコピペして

LINE_Developers.jpg

LINE Developersのボットの設定画面のWebhookURLにペースとします。

完成

LINE.jpg

うまくいくとこんな感じで、自分の送ったメッセージをそのまま返してくれます。

少し解説

doPost関数はWebアプリにPOSTリクエストが送られたときに、実行される関数で、LINEBotにメッセージが送られた場合、LINEのサーバーがWebhookURLに設定したURLにPOST形式でメッセージを送るので、それをGASが受け取って、JSONをパースし、返信するためのリプライトークンとメッセージの中身を取得し、それを返信用のJSONフォーマットに入れて

https://api.line.me/v2/bot/message/reply

のエンドポイントに返信しています。

返信に入れるメッセージの内容はこのJSON部分で設定していて、

'messages': [{
        'type': 'text',
        'text': message,
      }],

変数messageに返信するメッセージが入っているため、この中身を変えたら、オウム返し以外のBotを作ることもできます。

最後に

このような感じで、GASを使えば、簡単にサーバーレスで、LINEBotを作ることができます。

次回はGASでBotからメッセージを送る、PUSHメッセージの作り方を解説しようと思います。

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