1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

[SystemVerilog]Sublime Textでパースする。

Posted at

##はじめに。
GitHubを検索していたら、svparseいうSystemVerilog向けパーサーが、
一か月ほど前に頻繁にCommitされていたので使ってみることにした。

むろん環境はSublime Text 3で、出力されたファイルをパースして、SystemVerilogコード群を読み込ませてみる。

##svparseって?
SystemVerilog 2012に準拠したパーサーらしい。
パーサー自身はJava、周りのユーティリティはPythonで実装されている。
SystemVeilogなので、対象はVerilogファイルでもオッケー。

README.mdに記述されている通り、目指すところと目指していないところが明確になっている。
目指すところは、SystemVerilogのパーサーと、シミュレーターのオプションやターゲットファイルをパースできるフォーマット(今現在はXMLのみっぽい)のテキストファイルを出力させることである。

##必要な動作環境
How to Runにある情報と、実際にインストールさせた
ところ、以下の通り。

  • Oracle and OpenJDK 7
  • Python 2.6(2.7以降が望ましい)

中のPythonコードをちょっと覗いたら、str.format関数を使っているので、2.6以降が必須で、いろいろ調べると、2.7が無難。
こういう環境がデフォでそろっているLinuxホストって、企業のセルベースLSIの開発環境にあまりないんだよね…。

今回も、Ubuntu 14.04 LTSでやってみた。

##コンパイルとインストール
コンパイルは記載されている通りに行う。

./regen.py
./gradlew installApp

./build/install/svparsebinlibができているので、/usr/local/bin等、PATHが通っているところにコピーすれば、インストールはオッケー。

##パースするXMLファイルを作成する
tools/simshim.pyで作成することができる。
このスクリプトの中を覗くと、+incdir+とか+define+とか-fとか、Verilogシミュレーターにはおなじみのオプションがある。これらを指定すればよい。
ここでは、UVMの1.1dのサンプルコードである$UVM_HOME/examples/simple/hello_worldで作成してみる。
なお、ここで$UVM_HOME/tmp/svparse/uvm-1.1dに設定してある。

XML作成は以下のように実行する。

tools/simshim.py +incdir+$UVM_HOME/src \ 
                 +incdir+$UVM_HOME/examples/simple/hello_world \  
                 $UVM_HOME/examples/simple/hello_world/hello_world.sv

すると、カレントディレクトリに以下のようなXMLファイルが生成される。

stylecheck.xml
<project>
  <incdir>/tmp/svparse/uvm-1.1d/src</incdir>
  <incdir>/tmp/svparse/uvm-1.1d/examples/simple/hello_world</incdir>
  <source>/tmp/svparse/uvm-1.1d/examples/simple/hello_world/hello_world.sv</source>
</project>

##ここからSublime Text

以前書いた感じで、XML用のビルド設定をJSONで記述し、ビルドシステムでXMLを指定する。

XML.sublime-build
{
	"cmd":["svparse", "${file}"]
}

そして、Sublime Textからstylecheck.xml開く。
ctrl+bを実行すると、svparserがSublime Textから呼び出され、以下のような感じでSystemVerilogファイルをパースしてくれる。

svparse0.png

##ModelSim-ASEとの違い
以前書いたModelSim-ASEと組み合わせたのと比較すると、違いは特にない (笑)。
むろん、tools/simshim.pyを使用することで、コードの依存関係をパースしてくれるXMLファイルを出力する分だけ、
Sublime Textのビルドファイルの内容はシンプルになるし、コマンドもワンステップで済むし、
大量のSystemVerilogファイルをコンパイルしていくとなると、svparseを使うメリットが出てくる。

ただし、現状のsvparseはシンタックスエラーがあった場合、メッセージがModelSim-ASEとあまり変わらない。
つまり、メッセージからシンタックス違反箇所を追うのが ちょっと大変である。

IncisiveとかVCSとか商用ツールと組み合わせるならば、Sconsでやった方がまだいいかなぁ…。
Javaは不要でPythonだけだし。
ああ、今だとそれにバージョン管理ツールのCommitと組み合わせてJenkinsですかね。

##今後に期待
またそれかよ って感じだが、実際まだ開発中(0.1)だし、
手持ちのSystemVerilogコードでModelSim-ASEで通るコードがエラーになったりするので、致し方なし。
継続的にウォッチしておこうかと思う。

##おわりに
svparseのjarファイルをJD-GUIで覗いてみると、こんな感じ。
普通にANTLRをベースにしているようだ。
svparse1.png

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?