1. はじめに
以前はCLIやAPIでIPアドレスを指定してVSIのプロビジョニングを行なっていたが、最近ではIBM CloudのVPCでは、予めIPアドレスを予約しておき(reserved IP)、そのIPアドレスを使ってサーバーのプロビジョニングなどに指定することが可能になった。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-managing-ip-addresses&interface=ui
本稿では、そのReserved IPの使い方を紹介する。
2. VSIプロビジョニング時に利用する方法
2-1. Network -> Subnetsからサブネットを作成する
(省略)
2-2. サブネットメニュー内で、Reserved IPを作成
- サブネットメニューで、
Reserved IPs
タブに移動。
-
Select an IP address for me
を選択すると、IBM Cloudが自動的にIPアドレスを選出する。IPアドレスは利用者が明示的に選出したいことの方が多いと思うので、Let me specify
を選択し、IPアドレスとその名称を指定する。
- 作成された。
Auto Delete
はデフォルトでDisabledになっている。
2-3. VSI作成時にReserved IPを指定する。
3. その他補足
- VSI作成時に
Type an IP address
からIPアドレスを指定してReserved IPを作成することも可能。ただし、こちらの方法でReserved IPを作成するとデフォルトではAuto Delete
は有効になっているため、このままではVSIを削除するとIPアドレスは解放されることに注意。また、このReserved IPにはシステムが名称を割り当てるため、後から独自に命名したい場合はサブネットメニューで編集する必要がある。
- VSI注文メニューを見ると、今まではReserved IPを使っていなかったが、Reserved IPを使うように仕様変更されたかのように思われそうだが、今までは「
Auto Delete
が有効になっているReserved IP」が使われていたと考えると良い。過去に作成されたVSIでAuto Delete
が有効になったReserved IPを使っていることは、Reserved IP一覧からもわかる。 -
ここに記載されているシステム予約のIPアドレスも、Reserved IP一覧から確認できる。
- 新規に作成されたVPC ALBなどもreserved IPとして登録されることがわかる(ただし、既存のVPC ALBのIPはreserved IPとして表示はされてもリソース名にはまだ紐づいていない。既存のALBに対しては今後紐付けを行う作業が行われると聞いている)