課題
通常負の値をとる散布図はそれぞれのとる値によって列・行の各軸の表示領域の最大・最小が変わるため、それに伴ってゼロの位置が変わってしまい、フィルターを変更するたびに目線が変わってしまい分析の妨げになる恐れがある。
0を中央に固定する方法を考える。
使用する技術
軸の範囲を「自動」に設定しているとき、リファレンスラインをそのグラフのマークの値を超えた値で設定すると、ビューの表示範囲はそのリファレンスラインに合わせて広がる。
さらに、リファレンスラインの設定で「線」を「なし」に設定することで、何も表示させずに表示領域を自動的に拡張することが可能。
この仕組みを上下両方に設定します。
手順
計算フィールド「表示範囲」を作成。この計算により、正の値、負の値どちらを基準に領域を設定するかを状況に応じて変更できるようにする。
IF ABS(SUM([利益]))>ABS(-SUM([利益])) THEN SUM([利益])
ELSE ABS(-SUM([利益]))
END
「表示範囲」と「-表示範囲」を詳細に設定する。
リファレンスラインを2つ作成。「表示範囲」の最大値、「‐表示範囲」の最小値を表示するように設定する。
おわりに
リファレンスラインによる軸範囲の調整はかなり便利なので活用できると色んなビューに対応できるようになるかと思います。是非いろんな場面に活用してみてください。