「値を使用して表示状態を制御する」とは?
「値を使用して表示状態を制御する」はTableau2022.3で追加された、ブール値が正となる際にそのオブジェクトを表示できるという機能です。
ここで、少し慣れているTableauユーザーであれば、コンテナにワークシートを入れ、フィルターで制御すればワークシートの切り替え機能って作成できるでしょ?って思われたかもしれないです。
この記事では、「値を使用して表示状態を制御する」でないと実現できないことをいくつかまとめてきました。
円グラフも切り替えられる
従来のフィルターによるワークシート切替の場合、非表示となるワークシートは幅が1となりほぼ完全に消えているように見えます。
これを円グラフにするとなぜか完全に消えません。
これによりもう一方のグラフの開始地点がズレたりし、分析の阻害になります。
これを「値を使用して表示状態を制御する」で制御すれば円グラフも完全に消すことが可能です。
ワークシート以外の表示も消せる
これが一番大きいです。ワークシート以外を消すことが出来て嬉しい場面をいくつか紹介します。
凡例
切り替える2つのワークシートそれぞれで別の色を使用すると、凡例のタイトルが残ってしまいます。
「値を使用して表示状態を制御する」はあらゆるオブジェクトに対して設定可能なので、凡例に対して「値を使用して表示状態を制御する」を設定することにより正しく表示可能です。
パラメーター
2つ目のグラフが、指定した件数分売上の上位の製品名を表示するグラフだったとします。
このとき1つ目のグラフへ切り替えたときにランク入力のパラメーターが残ってしまい、ダッシュボード上に余計な情報が残ってしまいます。
パラメーターもオブジェクトなので「値を使用して表示状態を制御する」の設定が可能です。
2つ目のグラフを表示するときのみパラメーターも表示する設定しすることで、余計な情報を減らすことが可能です。
おわりに
Tableauはアップデートがかなり頻繁かつ、新機能にユーザーの意見を取り入れることがかなり多いため、今までのダッシュボード作成の常識が大きく変わるということがたびたび発生するため、是非最新情報は定期的に追いかけるのをおススメします。
「値を使用して表示状態を制御する」はかなりいろんなことが出来るようになる機能ですので是非いろんな活用法を紹介してほしいです!