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VLANインターフェースのACLで許可すべき通信まとめ

Last updated at Posted at 2022-05-16

ルータ(L3SW)でVLANインターフェース作成時に、VLANインターフェースにACLを設定することがあるかと思います。
この時VLANインターフェースで各種プロトコルを使用している場合、そのプロトコルを使用するのに必要な通信をACLで許可してあげないと、プロトコルがうまく動かなかったりします。
例えば2台のルータで同じVLANインターフェースを設定し、冗長化のためVRRP(あるいはHSRP)を使用することがあるかと思います。VRRPではお互いのルータに設定されているVLANインターフェースの生存確認のため、定期的にHelloパケットを送信し、返答があるか確認しています。そのためACLでそのHelloパケットが破棄されていると、返答がないためお互いに相方がダウンしたとみなし自分がActive機に昇格します。結果外のネットワークから見ると同じIPプレフィックスが2ヶ所から広報しているように聞こえてしまいます。
なので各プロトコルごとに必要なACLを開けるべき通信の内容をまとめました(備忘録的に)。

プロトコル 許可すべきIPアドレス 補足
HSRPv1(IPv4) 224.0.0.1 生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
HSRPv2(IPv4) 224.0.0.102 生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
HSRPv2(IPv6) FF02::66 生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
VRRP(IPv4) 224.0.0.18 生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
VRRP(IPv6) FF02::12 生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
OSPF 224.0.0.5 すべてのOSPFネイバーの生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
OSPF 224.0.0.6 BR/BDRのOSPFネイバーの生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
OSPFv3 FF02::5 すべてのOSPFネイバーの生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
OSPFv3 FF02::6 BR/BDRのOSPFネイバーの生存確認のためのHelloパケットを送出するために用いられるマルチキャストアドレス
BGP ネイバーからのTCP179番の通信 BGPネイバーを確立するためには、ネイバー同士でTCP179番のセッションを確立する必要があるため
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