はじめに
かつて Windows 11 リリース前の 2021 Apr 頃に Power Automate Desktop を試したことがありました。先日ふたたび利用しようとしたら、かつてのインストール手順が通用しなくなっていました。似たような手順が再現できないか探ってみて、再現できたので、メモを残します。
ほか、サインインで困ったこともあったので、その対処の記録も残します。
手順の正当性について
下記の手順の正当性については、「かつて作成したフローに再びアクセス出来たこと」をもって、満たしていると判断しています。
その他の観点では不足が有り得ると思います。あしからず。
利用開始手順の概要
- インストーラのダウンロード
- インストール
- ブラウザ拡張のインストール(任意)
- アプリ起動
- Microsoft アカウントでサインイン
つまづきポイント
インストール
ポータルページ内で "Windows 10" を検索し近傍にある「無料でダウンロードする」をクリックすると、Microsoft Store の Power Automate ページに誘導されます。Microsoft Store からでも Power Automate はインストール可能でしたが、Power Automate Desktop と同じものかどうか不明なので、別のインストール方法を探しました。
インストーラのダウンロード
ポータルページのトップにある「無料トライアルを始める」をクリックすると、インストーラのダウンロードページに移動します。ダウンロードページ本文冒頭の「Power Automate のインストーラーをダウンロードします。」もしくは「Download the Power Automate installer.」をクリックすると、インストーラファイルのダウンロードが開始されます。
ダウンロードされるファイルの名称は Setup.Microsoft.PowerAutomate.exe
です。ファイルのプロパティを覗くと文字列 "Power Automate for desktop" が見つかりました。
同手順でダウンロードされるファイルの名称は、かつては Setup.Microsoft.PowerAutomateDesktop.exe
でした。
アプリ起動
アプリは Power Automate という名称です。スタートメニューやデスクトップのショートカットは Power Automate という名称になっています。
かつては Power Automate Desktop という名称でした。
Microsoft アカウントでサインイン
アプリ Power Automate はクラウドなくして利用できません。クラウドにサインインした場合のみ利用できます。
Power Automate のサインイン用のウィンドウは Microsoft Edge のコンポーネントを利用して表示されているようです。もし先行して Microsoft Edge で Microsoft クラウドにサインインしていると、期待どおりサインインできない場合があります。
たとえば、1手順目のメールアドレス入力画面に入力したメールアドレスと、2手順目のパスワード入力画面に表示されるメールアドレスが異なる、つまり、1手順目で入力したメールアドレスが無視されて、既にシステムが知っている別のメアドを通知してくる、などです。
(この2手順目をキャンセルしたら、Power Automate が大量の excepsion を吐いて制御不能になりました。)
必ず事前に Microsoft Edge にて Microsoft クラウドからサインアウトしておくべきです。
サインインされた状態かサインアウトした状態かの厳密な確認方法は不明なため、下記を実施するのが安全と考えます。
- Microsoft からのサインアウト
- Microsoft Edge 自体でのサインイン※の解消
- 履歴その他の完全な消去
- プロファイルの削除
※別PCとのブクマの同期などをする機能のことです。
おわりに
2021 Oct 5 の Windows 11 リリースや、Microsoft Store の推進、Power Automate 製品群の整理など、色々と流転している感じです。
情報の陳腐化が激しい、というナウなトレンドの体現を突きつけられた気分です。
こういう時代の、こういう分野のサスティナビリティとは何か、考えさせられます。