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振り返り手法のサーベイ

Last updated at Posted at 2018-04-11

振り返り手法のサーベイ

背景:
* レトロスペクティブの時KPTで振り返りを行なっている
* しかしチームでうまくスプリントを回せてないと感じている人が多い
* そこで振り返り手法にどのような種類があるのか調べ、まとめる事にした

まとめて思った事
* KPTは万能じゃない! 課題の洗い出しに特化してたフレームワーク
* 根本対応を行いたいなら別のフレームワークを選定しなければならない
* KPT以外のほとんどが、プラグマティズムの思想の派生フレームワークに見えてくる
* トヨタ強い

YWT

ストーリー形式で振り返る方法

手法

  • Y:やったこと
  • W:わかったこと
  • T:(わかったことを活かして)次にやること(の候補)
  • (M:次にやることをやる) Tをやることが乗り気でないときにやる

KPT

Keep:続けること、Problem:問題点、Try:試みること、の頭文字を名称としている。

提唱者

アリスター コーバーン

手法

  • 活動経過および結果を対象に、この 3 つの観点にてブレインストーミングを行う

メリット

以降の活動にて取り組むべきポイントを洗い出すことができる。

デメリット

  • 『案件』の絞り込みと深掘りが難しいという弱点も持ち合わせている。

なぜなぜ分析

手法

  • 特定の問題に対し、その問題を引き起こす原因となる事象(なぜ)を提示する事を木構造で分解していく事により『真因』を特定する
  • 真因に対して対策を立案する。

メリット

  • 問題と対策の間の因果関係の繋がりを検証できる手法である。
  • 特定の問題に対する原因の深堀りに適している

デメリット

  • 問題設定の適切さを確認するプロセスに欠けている。
  • 理想状態に繋がらず問題が回帰してしまう問題もある。(ギャップ分析とは違い、問題を最初に上げているため)

ギャップ分析

手法

  • あるべき姿(理想状態)を上げる
  • それを実現するためにはどうすべきかを木構造で分解していく
  • 最後に現在とのギャップを判断し、対処していく

メリット

  • 問題と対策の間の因果関係の繋がりを検証できる手法である。
  • 特定の問題に対する原因の深堀りに適している

デメリット

  • 問題設定の適切さを確認するプロセスに欠けている。

KWS

  • KPTとなぜなぜ分析、Solution(対策のベストプラクティスが研究されきれていない)のいいとこ取り

構成要素

  • K: KPT
  • W: Why(なぜ分析)
  • S: Solution(対策)

メリット

  • 洗い出しから、深掘り、対策まで既存手法の良い所を集めて行えるため充分に振り返ることができる

デメリット

  • 時間がかかる

経験学習モデル

学習 = 経験を概念化したもの という理論(プラグマティズムの思想)を元に作られたモデル

手法

  • 経験:具体的な経験をすること。
  • 観察:経験を多様な観点から振り返ること。
  • 概念化:他でも応用できるよう概念化し自分の未来や、他の人が使えるように教訓にすること。 (KPTと違う点)
  • 試行:新しい場面で実際に試してみる。

メリット

  • プラグマティズムの思想を正とするなら最も効果的な振り返り手法

4行日記

経験学習モデルと似ているが、 宣言 に心理効果を持たせたもの

手法

  • 事実: 今日合った出来事を振り返り、一番印象に残っていることやアンテナに触れたものを一つ選んで書き出す。
    • 4行日記を始めた。
  • 気づき: 事実から得られた発見や感想などを書く。あまり深く考えすぎず自分が直感的に思ったことを書く。
    • 日記を書き続けることで成長することができる。
  • 教訓: 気づきからどのようなことを学んだのかを3行目に書く。自分に起こった出来事から学んだこと般化、抽象化するとどうなるかが教訓だ。
    • 継続は力なり。
  • 宣言: 最後に自分がありたい姿を宣言して日記は終わりだ。ここでの書き方としては、自分がなりたい姿を現在進行形でなれていると仮定して断定することがポイントだ。
    • 私は計画性を持った人間です。

PDCA

概念
* P 計画
* D 実行
* C 点検・評価⇒学習(振り返りと概念化)
* A 処置改善

LAMDA

PDCAサイクルの発展版

トヨタ製品開発の「リーン生産方式」をアレンウォード博士によって体系化されたもの
* Look (実際に現場をみる)
* Ask (やる)
* Model (結果を抽象化)
* Discuss (フィードバックしてもらう)
* Act (やる)

参考文献

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