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人間の「創造性」についてChatGPTに訊いてみた

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経緯

以下のnote記事を読んで、「創造性=クリエイティビティは人間固有のものなのか?AIにもあるのでは?」と思った

文春オンライン「ChatGPTには逆立ちしてもできないことがある」平井鳥取県知事が誤解覚悟で「使用禁止」を訴えた真意】の記事を読んで

ダイアログ

(最初に、私がこれまで学んできたことと仕事において考えるべき社会問題について伝え、それらを関連させて新しいアイデアを出してもらった)

Q1.
"人間にある創造性はAIにはない"
こういう言い方がよくされます。
でも、今あなたが答えてくれた内容は、私にはある程度のクリエイティビティがあるように思われますが、本当に引用符内のことは正しいでしょうか。

AI、特にGPT-4のような進歩したAIは、人間が認識する「創造性」を表現できるように見えるかもしれませんが、それはAIが人間と同じように創造的な思考を行っているわけではありません。AIの「創造性」は、大量のデータと先進的なアルゴリズムを基にしたパターン認識と予測の結果です。

AIはトレーニングデータに基づいてパターンを学習し、新たな入力に対してそのパターンに基づいた予測を行います。そのため、AIが新しいアイデアやコンセプトを生み出すことはありません。AIはあくまで既存の情報に基づいて予測を行います。

それに対して、人間の創造性は新しいアイデアや概念を生み出す能力を含んでいます。人間は過去の経験や知識を組み合わせて全く新しいアイデアを生み出すことができます。また、人間は感情や直感を基にして意思決定を行い、個々の経験に基づいた独自の視点を持っています。これらは現在のAIの能力を超えています。

したがって、AIが創造的な解答を生成しているように見える場合でも、それはあくまで大量のデータと複雑なアルゴリズムを基にした予測の結果であり、人間の持つ本質的な創造性とは異なります。そのため、引用された「人間にある創造性はAIにはない」は、現在のところは正しいと言えます。

Q2.
人間の思考も、そのロジックを説明することはできるはずです。
人間が全く新しい創造をしたように見えても、それも過去の経験や学習したことの組み合わせや類推にすぎないのではないですか。
そうではなく、全く新しいものを創る能力が人間にだけあると言うなら、それはどういうロジックで、何を使って実現されていると言えますか。

人間の創造性を理解するためには、認知科学、心理学、神経科学などの多角的な視点からアプローチする必要があります。人間の創造性は、過去の経験や知識の組み合わせだけでなく、直感、感情、インスピレーション、そして何よりも無意識の力に大きく依存しています。

一般的に言えば、人間の創造性は次の要素から生まれます:

  1. 経験と知識: 人間の創造性は、個々の経験や知識に基づいています。新しいアイデアや概念は、過去の経験や知識の組み合わせから生まれることが多いです。
  2. 直感: 直感は、意識的な思考プロセスを経ずに問題解決やアイデア生成に至る能力であり、創造性に大きな役割を果たします。AIは現在のところ直感を模倣することができません。
  3. 感情: 感情は人間の創造性に深く関わっています。喜び、恐れ、驚き、悲しみなどの感情は新しいアイデアを引き出す触媒となることがあります。
  4. 無意識の思考: 潜在的な意識は、意識的な思考がアクセスできないアイデアや組み合わせを生成することがあります。これは「ひらめき」とも呼ばれ、一見突然現れる新たな視点やアイデアは、しばしば無意識の思考から生まれます。

これらの要素はすべて、人間の創造性を形成し、AIがまだ模倣できない部分です。AIはデータとアルゴリズムに基づいて動作しますが、直感、感情、無意識の思考といった非論理的または非直線的な要素をうまく取り入れることはまだできていません。これが人間の創造性がAIとは基本的に異なる理由の一つです。

考察・感想

冒頭で引用した記事においても、(AIができる)「既存の知識の新たな組み合わせ」は「創造」と呼べるか、という点について考察されていた。
これを読んだ際、以下のようなことを考えた。

例えば、一般的に起業家は創造性が豊かだと見なされると思うけれども、どれほど「新しい」ビジネスといえど、AIでは絶対に出せ得ない(=その考え方自体がまだこの世界には存在しない)なんてことあるだろうか?

このように考えると、人間特有の創造性というのはなかなか理解しがたく思えたので、前節の対話をしてみた。

ChatGPTの見解としては、「無意識」が最も重要なものらしい。(「何よりも」と言っているし)
回答に出てくる「直感」「ひらめき」「インスピレーション」というのは、無意識から生じて「本質的な創造」を可能にするもの としてひとまとめに捉えることができるだろうか。
もう一つ、「感情」というキーワードが出てきた。確かに、AIには持てないものとして一番に挙げられるものだろう。(将来的には、少なくともシミュレーションするくらいはできそうだけど)
意識/無意識でいえば、感情は意識側のものに思えるけれども、無意識部分にも影響して「直感」などを生じさせるきっかけになるものと考えることができるだろうか。

事例としてもう少し考えてみると、たとえば「電気」とか「コンピュータ」というのは大昔にはなかったわけだが、これを(存在しない状況から)今のAIが提案できるかと言われれば、できないように思える。
このような発明には多分に「ひらめき」「インスピレーション」といったものが寄与したはずで、これこそが「本質的な創造」といえるだろうか。
しかし、このような発明をできるかと言われれば、大多数の人間はできないだろう。そうすると、AIにない創造性を持つのは一部の人間だけということになってしまうが・・・。

ここで結論は出せないけれど、AI時代を生きる我々は、(AIにない)人間の創造性というものについて考える必要があると思う。
今回の対話から、心理学を学ぶと何か示唆が得られそうだと感じた。
「無意識」についてのフロイトの論文をまとめた本を買ってみたので、まずはそれを読むことからやってみようと思う。
なにか新しい発見があれば続きを書きたい。

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