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MAUI VisualStudio2022でmacOS15でデバッグできない!?方向けのTIPS

Last updated at Posted at 2024-09-22

はじめに

WindowsのVisualStudio2022でMAUIを使って開発している方へ。

2024年9月現在、macOS15にアップデートすることでiOSアプリのデバッグができなくなるので注意です。

いくつか一時凌ぎの回避策があるのでそれを共有します。

これらの解決方法はMicrosoftが正式対応するまでの暫定的な方法です。

対象者

WindowsでVisualStudio2022を使用してMAUI開発をされている方で、MacにペアリングしてiOSアプリをデバッグしている方

参考記事

こちらの記事に助けられました。ありがとうございます!
Xcode 16.0 Support for .NET 8/9 and MAUI

TL;DL 結論

・MacOS15にアップデートしてXcode16をインストールするとVisualStudio2022からiOSデバッグできなくなる

→ Xcode16ベータ版をいれて実機デバッグできます。
*ただしシミュレーターでのデバッグは不可でした

・Xcode16ベータを入れるとアーカイブをAppStoreConnectのTestFlightへアップできない。

→ Xcode15.4を再度インストールし、コマンドラインツールをXcode15.4に設定します。※アイコンは使えない表記ですが、そのままXcode15を使える方法があります。

・Microsoftの正式対応はいつ?

→ Xcode16対応は.NET9リリース時といわれています。(2024年11月ごろ)

問題: macOS15にアップデートし、Xcode16をインストールするとVisualStudio2022からiOSデバッグできなくなる

解決方法: Xcode16ベータ版を入れればiOS18の実機デバイスでデバッグできることを確認しました。

  1. 以下のURLよりXcode16ベータ(2024年6月10日リリース版)をダウンロードします。
    ※アクセスするにはAppleDeveloperにログイン済である必要があります。
    https://developer.apple.com/download/all/?q=Xcode

【重要】2024年6月10日リリースのXcode16ベータをダウンロードください

image.png

  1. xipファイルがダウンロードされるので解凍します。解凍すると以下のファイルができます。
    image.png


  2. 解凍したファイルの名前を「Xcode」へ変更します。

  3. さきにXcode16をインストールしている場合は、アプリケーションフォルダにあるXcode16のアプリを先に削除します。

  4. アプリケーションフォルダへ先のダウンロードし、名前を変更した「Xcodeファイル」を配置します。

  5. Xcodeが起動できるか確認します。

  6. この状態でVisualStudio2022からMacへペアリングすると成功し、iOS18実機でデバッグができました。

当方環境ではシミュレーターでのデバッグを試行しましたがうまくいってません(シミュレーターの処理がループする)

Xcode16をすでに入れており、Xcode16ベータを入れた方はコマンドラインツールの指定でベータ版を指定すればいいとの情報もありますこと(未確認)

問題: Xcode16ベータを入れるとアーカイブをAppStoreConnectのTestFlightへアップできない

WindowsのVisualStudio2022上でiOSアーカイブまでできますが、そのアーカイブを使ってXcode上からTestFlightへアップしようとするエラーになります。(エラーはベータ版でビルドされたものはAppStoreConnectにあげられないので、リリース版でビルドして・・という内容)この場合は再度Xcode15.4をインストールし、コマンドラインツールを変更します。 

  1. 以下のURLよりXcode15.4をダウンロードします。
    ※アクセスするにはAppleDeveloperにログイン済である必要があります。
    https://developer.apple.com/download/all/?q=Xcode

  2. xipファイルがダウンロードされるので解凍します。

  3. 解凍したXcodeファイルを右クリック>パッケージの内容を表示

    image.png

  4. 表示されたフォルダのContents>MacOSの中のXcodeをダブルクリック
    image.png

  5. 開いたら上部のメニューのXcode > Settings > Locationsを選択肢、Commnad Line Toolsに「Xcode15 15.4(15F31d)を選択します。

  6. ここまでできたらWindowsのVisualStudio2022にもどり、再度アーカイブします。するとXcode15.4のコマンドラインツールを使ってアーカイブされます。アーカイブができたらMacにもどり、XcodeからTestFlightへアップすると、無事アップできました。(Xcodeは先のXcode16betaを開いてもOKです)

  7. ※ちなみに自分の場合はXcode15.4のファイルは名前を「Xcode15.4」にして、アプリケーションフォルダへ格納しました。

おまけ情報: VisualStudio2022からMacへペアリングするときエラーがでる

エラー内容

オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません。

VisualStudio2022ではMacとのペアリングの際、Monoの検証を行うため以下のサイトへアクセスするようです。
https://software.xamarin.com/service/products
ここのサイトへアクセスできない場合に上記のエラーが発生するようです。

経験上だいたい1日待つとMicrosoftが対応してこのエラーは自然にでなくなります。

参考: レジストリエディタを使えばこのMonoの検証をスキップすることができるようです(非推奨)

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Xamarin\VisualStudio\MacAgent

ここに以下の値を設定

DisableMonoValidation

値はTrue

おわりに

MAUI開発者の皆様お疲れ様です!
Microsoftが正式対応するまでなんとか乗り切りましょう!

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