1. はじめに
本記事では、LinuxのディレクトリをWndowsフォルダへマウントして共有する手順を公開します。
自宅のラズパイ環境のディレクトリをWindowsPCへ共有させているのですが、たまに設定しようとすると忘れそうになるので、備忘録として残しておきます。
2. 概要
■ 目標
Linux(Ubuntu)の指定のディレクトリをWindowsOSのフォルダへマウントして共有させる。
■ 実行環境
- Ubuntu
- Windows10, 11
■ 前提
- Linux機とWindows機は同じNWセグメントに存在する前提とする
3. Windows側での作業
先にWindows側のフォルダで、他のユーザからの共有を許可させるように設定します。
前提として、フォルダでの設定以前にWindowsPCのOS設定でそもそものファイル共有を有効化する必要があります。
上記手順は下記リンク先の記事にて詳細に記載されていますので、記事を参考に手順を実施して下さい。
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各項目に従い共有設定を行い、ポップアップ下部「適用」をクリックします。
4. Linux側での作業
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Linuxへssh接続します。
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Windowsへマウントする共有ディレクトリを作成します。
mkdir /mnt/windir
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mountコマンドを実行します。
# 基本構文 mount <マウント先のフォルダパス> <マウント元のディレクトリパス> cifs username=<ユーザ名>,password=<パスワード>,vers=2.1,rw,noperm 0 0 # 例 mount //192.168.1.10/document/windir /mnt/windir cifs username=user,password=passwd,vers=2.1,rw,noperm 0 0
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dfコマンドでディレクトリがマウントされていることを確認します。
df ファイルシス 1K-ブロック 使用 使用可 使用% マウント位置 ~~~ //192.168.1.10/document/windir 244196348 170249932 73946416 70% /mnt/windir ~~~
4.1 マウントの常時有効化
mountコマンドでのディレクトリのマウントはOSの再起動がかかると解除されてしまいます。
なので、起動時に自動でマウントを行う設定をします。
/etc/fstab にマウントコードを記載することで、OSの起動時に自動的にマウントを実行するようになります。
vi /etc/fstab
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proc /proc proc defaults 0 0
PARTUUID=861a68f2-01 /boot vfat defaults 0 2
PARTUUID=861a68f2-02 / ext4 defaults,noatime 0 1
# a swapfile is not a swap partition, no line here
# use dphys-swapfile swap[on|off] for that
//192.168.1.10/document/windir /mnt/windir cifs username=user,password=passwd,vers=2.1,rw,noperm 0 0