#1. 目的
11gまでの知識しか持っていない状態で12cを使い始める時の備忘録
代表的な変更点についてまとめておく。
#2. マルチテナント・アーキテクチャ
最も大きな機能追加が、"マルチテナント・アーキテクチャ"と呼ばれる、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)とプラガブル・データベース(PDB)に分離された点。
CDBには複数のPDBをプラグすることが出来、SGAなどは共有される。
##2-1. マルチテナント・アーキテクチャでのメリット
- データベースの新規作成やコピーといった環境構築の高速化
- アンプラグ&プラグ操作による既存DBから新規プラットフォームへの移行の高速化
- パッチ適用やアップグレード作業コストの削減 (パッチはCDBに適用)
- 高密度のデータベース集約
##2-2. PDBの作成
実際にPDBを作成してみる。
create pluggable database examplepdb default tablespace EXAMPLETBS datafile '/opt/oracle/oradata/orcl/example.dbf' size 100M autoextend on FILE_NAME_CONVERT =('/opt/oracle/oradata/orcl/pdbseed', '/opt/oracle/oradata/orcl/examplepdb') admin user example identified by example;
と、実行したところで下記エラーが。。。
ORA-65010: maximum number of pluggable databases created
どうやら、Oracle EEのマルチテナントオプションが無いと1PDBしか
管理できなくて、インストール時にPDBを作成してたから、
これ以上は作れないらしい。
drop pluggable database pdborcl including datafiles;
ということで、インストール時に作成したPDBを削除すると作成が出来た。
けど、Standard Edition以下しか使わないのであれば、CDBとPDBに
分ける必要って無いよね・・・