概要
macOSで過去バージョンのPHP(例: 7.2, 7.3など)をHomebrewを使ってインストールする手順を解説します。
公式Homebrew/coreでは古いPHPはサポート終了により削除されていますが、shivammathur/php
tapを利用することでインストールが可能です。
1. shivammathur/php
tapを追加
まずは古いPHPバージョンを管理しているtapを追加します。
brew tap shivammathur/php
2. インストール可能なPHPバージョンを確認
追加したtapで利用可能なバージョンを検索します。
brew search php
php@7.2
や php@7.3
などが表示されることを確認してください。
3. 古いPHPバージョンをインストール
例:PHP 7.2をインストールする場合
brew install shivammathur/php/php@7.2
同様にPHP 7.3をインストールしたい場合は
brew install shivammathur/php/php@7.3
4. インストール後の確認
インストールしたPHPのバージョン確認には、直接パスを指定します。
/usr/local/opt/php@7.2/bin/php -v
または
/usr/local/opt/php@7.3/bin/php -v
5. 複数バージョンの切り替え(オプション)
グローバルで利用したい場合は、brew link
で切り替えます。
(phpコマンドとして有効化したい場合)
brew unlink php
brew link --force --overwrite php@7.2
php@7.3に切り替える場合は
brew unlink php@7.2
brew link --force --overwrite php@7.3
バーチャルホストやphp-fpmでバージョンごとに利用する場合は、リンク切り替えは不要です。
注意
- 古いPHPバージョンはセキュリティサポートが終了しています。利用は自己責任で行ってください。
- 公式Homebrewでは古いバージョンは削除されているため、
shivammathur/php
tapを利用します。
まとめ
Homebrew公式のままでは古いPHPのインストールはできませんが、
shivammathur/php
tapを追加することで、PHP 7.2や7.3などのインストールが可能です。
複数バージョンの切り替えもbrewコマンドで簡単に行えます。