Laravelの基礎

1. Laravelとは何か？

Laravelの概要

• LaravelはPHPで動くMVC（Model-View-Controller）アーキテクチャのフレームワーク。
• **ルーティング・認証・Eloquent ORM（データベース操作）・Blade（テンプレートエンジン）**などが標準搭載。
• Webアプリを開発するための効率的なツール群を提供。
• バージョン管理がしっかりしており、定期的なアップデートが行われる。

Laravelの特徴

1. MVCアーキテクチャ
   • アプリケーションの構造が整理されており、コードが読みやすい。
2. Eloquent ORM
   • データベースの操作がシンプル。
3. Bladeテンプレートエンジン
   • HTMLとPHPを分けて記述でき、コードの可読性が向上。
4. 強力な認証機能
   • 標準でユーザー認証が組み込まれている（Jetstream / Breeze）。
5. ルーティングが簡単
   • web.php にルートを書くことでURLを設定可能。

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2. Laravelのインストールとセットアップ

必要な環境

Laravel 11を動かすために、以下の環境を準備する：

1. PHP 8.2以上
2. Composer（PHPのパッケージ管理ツール）
3. Node.js & npm（フロントエンドビルド用）
4. データベース（MySQL / PostgreSQL / SQLite など）
5. Webサーバー（Nginx / Apache）

Laravelのインストール

1. Composerでインストール

   composer create-project --prefer-dist laravel/laravel myapp
   

   myapp の部分を好きなプロジェクト名に変更。

2. ディレクトリに移動

   cd myapp
   

3. 開発サーバーを起動

   php artisan serve
   

   → http://127.0.0.1:8000 にアクセスしてLaravelの初期画面が表示されればOK。

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3. Laravelのディレクトリ構造

よく使うディレクトリ

myapp/
├── app/           # アプリケーションの主要なコード（モデル、コントローラなど）
│   ├── Http/
│   │   ├── Controllers/  # コントローラの格納場所
│   │   └── Middleware/   # ミドルウェアの格納場所
│   ├── Models/      # Eloquent ORMのモデル
│   └── Providers/   # Laravelのサービスプロバイダ
├── bootstrap/      # アプリのブートストラップ設定
├── config/         # 各種設定ファイル
├── database/       # マイグレーションやシードデータ
├── public/         # 公開ディレクトリ（index.phpやアセットファイル）
├── resources/      # Bladeテンプレート、CSS、JS
├── routes/         # ルーティングファイル（`web.php`, `api.php` など）
├── storage/        # ログ、キャッシュ、ファイルの保存場所
├── tests/          # テストファイル
└── vendor/         # Composerで管理するパッケージ

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4. Artisanコマンドの使い方

よく使うArtisanコマンド

コマンド	説明
php artisan serve	開発用サーバーを起動
php artisan make:controller ExampleController	コントローラを作成
php artisan make:model Example	モデルを作成
php artisan make:migration create_example_table	マイグレーションを作成
php artisan migrate	データベースのマイグレーションを実行
php artisan route:list	登録されているルート一覧を表示

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5. .env設定と環境変数の理解

.env の例

APP_NAME=Laravel
APP_ENV=local
APP_KEY=base64:xxxxxxx=
APP_DEBUG=true
APP_URL=http://localhost

DB_CONNECTION=mysql
DB_HOST=127.0.0.1
DB_PORT=3306
DB_DATABASE=my_database
DB_USERNAME=root
DB_PASSWORD=

変更の適用

.env を変更したら、設定をクリアする：

php artisan config:clear

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まとめ

これで、Laravelの基本が理解できた！
次のステップでは、ユーザー管理の基本（データベースと認証） に進もう。