人事労務系システムの課題
皆さん、人事労務系のシステムは何をお使いですか?
この辺の部分はシステム化するのにはなかなか厄介な部分だと思います。
勤怠系、労務系のシステムが厄介な理由を下記にあげてみます。
ざっと考えただけでも下のようなものが考えられます。
- 確定申告(源泉徴収)の書類提出時は紙出力でなければならない
- 給与明細が人単位で異なるし、昇給した場合などの対応が必要
- 勤怠管理が自己申告
- 結婚などで名字が変わる場合
- 引っ越しなどで従業員の住所が変わる場合
今回はSmartHRという人事労務サービスを検証しようと思います。
このサービス、人事・労務系システムでWebhookやAPIを提供しているのはなかなか興味深かったので
どんなことができるのか試してみようと思いました。
今回は別システムと連動することを考慮して従業員情報をAPIから取得することを試してみます。
気になる料金の方は次のようになっているようです。
下の料金表は年額で一括払いの場合です。
一括払いだと2ヶ月分得のようです。
50人を超えた場合は500円/人らしいです。
15日お試しプランで無料で検証してみます。
管理画面は次のようになっています。
最低限必須そうなものは揃ってそうです。
- 従業員の登録
- 源泉徴収・年末調整・給与明細
- 従業員のマイナンバーの登録
- 入社・退社手続き
- 扶養控除の手続き
- 従業員の住所・氏名変更
- 勤怠管理表のテンプレ
WebHookでのSlack連携
また、手続きした情報をSlack通知することもできるようです。
(個人情報なのでSlackチャンネルの取扱は厳重に・・・)
手続き履歴が残せる&Slackに一元管理できるので労務管理者の負担が減りそうです。
設定方法は下記参考
SmartHR が「Slack」「チャットワーク」「HipChat」の連携に対応しました
従業員情報をAPIから取得してみる
まず、新規の従業員を登録してみます。
「従業員管理」→「新規登録する(手入力)」で適当な社員情報を作成します。
APIの利用にはアクセストークンを払い出す必要があります。
管理画面右上の「共通設定」を押します。
「アプリケーション連携」→「アクセストークン」でアクセストークンを払い出します。
アクセストークンは一度しか表示されないので厳重に管理してください
SmartHRのAPIドキュメントにアクセス
SmartHR API Specification
APIリクエストは次のようなフォーマットになっているようです。
curl https://(TENANT_ID).smarthr.jp/?access_token=(ACCESS_TOKEN)
- TENANT_IDは管理画面アクセス時のURL先頭に付随しているIDです。
- ACCESS_TOKENは先程払い出したアクセストークンです。
社員番号を取得するには次のようなAPIをリクエストします。
https://(TENANT_ID).smarthr.jp/api/v1/crews/(社員番号)/?access_token=(ACCESS_TOKEN)
取れました
所感
個人的に惜しいと思ったのは勤怠管理登録APIがなかったので
それがあればIoTで勤怠管理できるのになぁと思いました。