はじめに
確認したいチャートの数が増えてくると、
どうしても1枚のダッシュボード上にすべて配置するのは難しくなってきます。
そんなとき、見たいチャートだけを選択して表示することで、
見やすく分かりやすいダッシュボードを作ることができます。
ダッシュボード上に表示するチャートを制御する方法として、
1.フィルターを使う方法
2.動的ゾーン表示を使う方法
の2つがありますが、
今回は2の動的ゾーン表示を使う方法について解説します。
※フィルターを使う方法については以下の記事が詳しいかと思います。
http://www.dmod-blg.com/dataanalysis/tableau-desktop/dashboard-action/switch-view/
表示するチャートの準備
今回は例として、サンプルスーパーストアのデータを使い、
以下の3つのチャートを準備しました。
こちらのチャートを切り替えて表示していきます。
パラメーターの作成
表示チャートを選択するためのパラメーターを作成します。
新規にパラメーターを作成し、以下のようにリスト形式でチャート名を入力してください。
※データ型は文字列でも問題ないですが、数値の方が処理が速いため数値を使用しています。
計算フィールドの作成
作成したパラメーターと各チャートとを紐づけるために、計算フィールドを作成していきます。
以下のように「[パラメーター] = 紐づけたいパラメーターの値」と入力してください。
フィールド名はなんでもOKですが、
どのチャートと紐づいているか分かりやすいように、チャート名などにしておくとよいかと思います。
ダッシュボードにチャートを配置
ダッシュボードを作成し、チャートを配置していきます。
このとき、初めにレイアウトコンテナーを追加し、その中にチャートを配置するようにしてください。
1. レイアウトコンテナーの追加
ダッシュボードペインのオブジェクトから、水平方向 or 垂直方向を選択しダッシュボードにドラッグ。
今回は垂直方向を使用していますが、どちらでも挙動は変わりません。
2. チャートの配置
レイアウトコンテナー内にチャートを配置してください。
チャートのサイズなどは調整する必要はありません。
3. パラメーターの表示
分析 > パラメーター> 作成したパラメーター で、パラメーターを表示してください。
設置場所は任意で大丈夫です。
動的ゾーン表示の設定
表示を切り替えたいすべてのチャートに対して、以下の操作を実施します。
1. 設定したいチャートを選択
2. 「値を使用して表示状態を制御する」を選択
レイアウトペインの「値を使用して表示状態を制御する」を選択。
3. 紐づけたい計算フィールドを選択
「なし」と表示されているプルダウンを展開し、
先ほど作成したチャートと紐づけたい計算フィールドを選択。
凡例にも動的ゾーン表示を設定
動的ゾーン表示の設定は、ダッシュボード上のオブジェクトであればチャート以外のものにも設定可能です。
今回の例であれば、カテゴリの凡例は「カテゴリ別売上推移」でしか使っていないので、
凡例にも動的ゾーン表示を設定します。
完成
まとめ
動的ゾーン表示の機能を使えば、簡単に表示チャートを切り替えることができます。
チャート以外のダッシュボード上のオブジェクトにも設定が可能なので、
チャートへのコメントも併せて表示を切り替えるなしても、活用として面白そうですね。
今回、例として使用したVizは以下で公開しておりますので、
気になる方はダウンロードなどしてご確認いただけたらと思います。
https://public.tableau.com/app/profile/tera7779/viz/_16737003658160/sheet0