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Goで「ネットワーク受信接続を許可しますか?」を回避する

Last updated at Posted at 2020-05-12
スクリーンショット 2020-05-12 23.02.03.png

はじめに結論

goのサーバ起動のコードを修正すれば出さないようにできます。
他の言語でも同様のやり方で回避できるはずです。
下のMacのファイアウォール設定を修正して出ないよう設定するのはおそらく無理です。
ファイアウォールのオフはやめておいたほうが良いです。
スクリーンショット 2020-05-13 0.31.50.png

環境

MacOS Mojave 10.14.6
go v1.13.8
gin v1.4.0

原因

0.0.0.0 でサーバを起動していることが原因
例えば、0.0.0.0:8080で起動すると、
ローカルのすべてのIPv4アドレスに対して 8080 ポートでサーバが待機します。
たいていは、127.0.0.1192.168.xx.xxの2つくらいかと。
参考: https://ja.wikipedia.org/wiki/0.0.0.0

なので、このままだとMacの外部にポート開放しようとしてるけど大丈夫?という意味で
「ネットワーク受信接続を許可しますか?」
とMacのファイアウォールが聞いてきます。
用途もなしにこのまま「許可」すると、セキュリティ上良くないです。
「拒否」しても外部に公開されないだけで、127.0.0.1 には公開されているので、
ローカルからはアクセス可能です。

警告を消す方法

サーバ起動のIPを以下のように指定します(ポートは任意)
127.0.0.1:8080

127.0.0.1 はループバックアドレスと呼ばれていて、localhostでアクセスできるあれです。
スクリーンショット 2020-05-13 0.26.52.png
ループバックアドレスにだけサーバを公開すれば警告は止まります。

以下のginのサンプルアプリだと設定ファイルでループバック指定しているので警告が出ません。
https://github.com/eddycjy/go-gin-example/blob/master/conf/app.ini

!注意! 単純に書き換えるとデプロイ先のサーバがアクセスできなくなります(実装はこの後説明)

実装

Macローカルでは 127.0.0.1、それ以外のサーバでは 0.0.0.0
を環境変数で切り替えられるように実装します。

srv := &http.Server{
    Addr:    fmt.Sprintf("%s:%d", os.Getenv("HOSTNAME"), os.Getenv("PORT")),
    ...
}
srv.ListenAndServe()

環境変数の切り替え方法は種々あるので、ここでは省略します。

参考記事

Suppressing Accept Incoming Network Connections warnings on OSX
Firewall blocks Go development server
macでGo echoサーバーを再起動する度にファイアウォールのアラートが出るのを回避する

おまけ

srv.ListenAndServe()のデフォルト値

srv.ListenAndServe() にAddrを渡さないとデフォルト値として、
:http が使われます。
これは 0.0.0.0:80 の意味になります。
:8080 こういうのをあえて指定しているのをたまに見かけますが、それも上のようにホスト名が解釈されます。
参考:
https://golang.org/pkg/net/http/#Server.ListenAndServe
https://golang.org/pkg/net/#Dial (たぶんここ)

なぜ警告が毎回出るのか

go run で毎回自動コンパイルしているのが原因かなーと予想しています。
開発時はビルドがかわりまくるので、FWの設定でなんとかするのは厳しそうですね。

調べにくさ

「golang ネットワーク受信接続を許可しますか」
で調べても、ファイアウォールオフにするとか、設定で許可するとか、ハックなことするとか
そういうのしかヒットしないので
「golang mac firewall」
でググる必要がありました。
なので日本語の警告名まんまでヒットしそうな記事を書きました。

chromeの 0.0.0.0 論争

Google Chromeで0.0.0.0が使えない問題

調べてる過程で面白い記事を見つけました。
今まで、 localhost or 127.0.0.1 でローカルアクセスしてましたが、chromeでは 0.0.0.0 でも良いみたいです。
ただ、wikiには

0.0.0.0は全ビットが0のIPアドレスであり、無効、不明、または適用外の対象を指定するために使用されるルーティング不可のメタアドレスである
https://ja.wikipedia.org/wiki/0.0.0.0

とあり、本来はルーティングしてはいけないものなので、アクセス用途で使うのはやめておいたほうが良さそうです。

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