はじめに
NHK高専ロボコンが終わり、一関高専機械技術部1,2年生は交流ロボコン2025に参加することとなりました。
そこで使用する制御基板を作成したときの備忘録です。
F446REについて
STM32-Nucleoボードの一つであるF446RE。STマイクロエレクトロニクスが販売しているArm社のCortexという32bitのマイコンです。
ロボット制御で使用するにあたってserialや、PWMとして使うピンを決めます。
まずはユーザーマニュアル「6.9 Solder bridges」などを踏まえて、使用する際に操作が必要なピンをまとめました。
ユーザーマニュアル↓
参考にさせていただいたサイト↓
Pin | デフォルト | GPIOとして使うときの操作 |
---|---|---|
PC14, PC15 | 外部素子と接続 | SB48, SB49をON. R34, R36をOFF |
PC13 | B1 push buttonと接続 | SB17をOFF (B1 push buttonが使えなくなる). |
PA5 | Green user LED LD2と接続 | SB21をOFF. (OFFにしなくてもGPIOとしては使用できるがLチカする) |
PA2, PA3 | STM32F103CBとUSARTで接続 | SB13, SB14をoff. SB32, SB63をON. (Mbedで開発するなら使わないほうが良いらしい) |
PB3 | TRACESWO機能, その他機能に接続 |
GPIOやPWM出力に使えるが、混乱を避けるため使わないほうが良い |
PH0, PH1 | クロック入力に使用 | PH_1はGPIOとして使用可。 両方使うにはSB54, SB55をON. SB16, SB50をOFF |
PA13, PA14 | morphoコネクタ, SWDに接続 |
デバッグで使用されるため、使用は避けるべき |
ざっと書きましたがここにあるものを注意して作り、実験したところ、筆者は問題なく動作しました。
おわりに
今回は、Nucleo-F446REを使用する際のピンについてまとめました。
このように他のマイコンでも注意点があるので面倒くさがらず、調べたり、ユーザーマニュアルを読んだりして、しっかり動く基板作成を頑張っていきましょう。
一関高専機械技術部ではJLCPCBのスポンサーシップに参加させて頂きました。
JLCPCBは、基盤制作、部品実装、3Dプリントなどのサービスを提供している会社です。
JLCPCBホームページ
https://jlcpcb.com/jp
スポンサーシップ
https://jlcpcb.com/help/article/152-how-to-apply-for-free-pcb
JLCPCBさんには毎度、作成した基板の代金を割り引いていただいております。この場を借りてお礼申し上げます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。