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ハッシュテーブル(Hash Table)を簡単に理解しよう

Last updated at Posted at 2017-06-14

ハッシュテーブルは普段色々な名前でよく出て来ると思うが、例えばpython/swiftのdictionary, JSON, PHPの配列、java/c++のhashmapなど
これはコンピューターの中でどうやって実現したのだろうかを説明しようと思う
##ハッシュテーブルの特徴##
###一つ値に対して唯一のキー###
あれ?逆じゃない?と思う人いると思うが、実はハッシュテーブルを作るとき違う値を同じキーに配ってしまう場合もある、それは「衝突」と呼ぶ。
衝突はあとで説明する。
###追加と呼び出しが早い###
ハッシュテーブルも配列系のデータ構造の一種類として、他の二つは配列とリンクリストになる。
・配列は値を呼び出す時アドレスさえあれば一瞬で終わるが、一つの値を追加・削除すると、他の値も詰めてきて、引っ越さないといけない
・リンクリストは追加が早いが(最後尾に入るから)、呼び出す時入ってるデータを一つづつ確認しないといけない
・ハッシュテーブルは、追加する時ハッシュ関数を回してキーからアドレスを得て、他の値に影響しない上で、呼び出す時キーさえあれば、アドレスもキーからわかってきて、すぐ値を尋ねられる。

##原理##
###流れのイメージ###
####key ====ハッシュ関数をかける====> H(key) ====アドレスGET====> (key|value)####
こんな流れです(wikipediaの画像)
image.png

###ハッシュ関数###
それではハッシュ関数はどんなものだろうか
簡単にいうと:どんなキーがきてもとりあえず重複のない数字に変換するメソッド
####例:####
input = [23, 7, 11, 4, 10]  (キー)
これは明らかに5を割ってその余を取れば重複がなさそう
Hash関数 h(key) = n mod 5
Hash後 [3, 2, 1, 4, 0]  ( H(key) )

####ハッシュテーブルに使うハッシュ関数はこの三つを要求されている####
・わかりやすさ
・アドレスを平均的に配る
・キーの重複を避ける

####よく使われるハッシュ関数####

  1. キーが数字の場合、一次方程式をとる:H(key) = a·key + b
  2. キーが数字の場合、それらのキーは規律あるかどうかを探ぐり、重複の少ない一部を取る
  3. キーが数字の場合、そして規律もなさそうで、キーを二乗を取って、二乗した結果の真ん中の一部をとる。(二乗した結果の真ん中の部分は数字全体と関係あるので、重複を避けられる)
  4. キーを何等分して、それを全部加算する
  5. 乱数関数を用いる
  6. テーブルの長さを割って、余をとる

色々紹介したと思うが、実際使う時ハッシュ関数は重複なければなんでもいい

###ハッシュテーブルの例###

データ:

名前 小嶋陽菜 柏木由紀 前田敦子
成績 76 78 66

これを名前->成績の形のハッシュテーブルを作ると
名前の略語のアルファベット順の和というハッシュ関数を使おう

名前 小嶋陽菜 柏木由紀 前田敦子
名前の略語 KH KY MA
アルファベット順 11 8 11 25 13 1
H(key) 11+8 11+25 13+1
アドレス 19 36 14
成績 76 78 66

こんな感じ
##衝突##
###例:###
しかし、さっきと同じハッシュ関数を用いて、今回まゆゆもテスト参加することになったら、

名前 小嶋陽菜 柏木由紀 前田敦子 渡辺麻友
成績 76 78 66 80

ハッシュする時はこうなってしまう

名前 小嶋陽菜 柏木由紀 前田敦子 渡辺麻友
名前の略語 KH KY MA WM
アルファベット順 11 8 11 25 13 1 23 13
H(key) 11+8 11+25 13+1 23+13
アドレス 19 36 14 36
成績 76 78 66 80
これは「衝突」と言います
###衝突解消###
  1. バイヤスを追加する H(key) => H(key) + di(開番地法)

    • 線形プローブ di = 1, 2, 3, … , m-1
    • 二次プローブ di=1^2,-1^2,2^2,-2^2, 3^2, … , ±(k)^2
    • 乱数
  2. ダブルハッシュ(もう一回ハッシュ関数をかける)。重複解消のが目的なので、違う関数を用いるが、同じ関数をもう一回かけるか、どちらでも構わない

  3. 連鎖法。重複になったキーをリンクリストの型でアドレスの最後尾に追加する

ここも色々紹介したが、実際使う時キーの重複を解消できればなんでもいい


いかがでしょうか

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