この記事はTIS Advent Calendar 2018の 16日目です
どうも、@tenten0213 です。
私が所属する開発チームは、東京5名、大阪1名で構成されています。
タイトルにロケーションに依存しない
と書いているのですが、東京、大阪のロケーションの違いを意図しています。
弊社はリモートワークOKなのですが、開発チームのメンバーは出社していることがほとんどです。
MacBook Pro メモリ32GB, Core i9を買ってもらったので、家より快適っていうのもあるのかもしれませんが…
ただ、家でメールや事務処理を片付けてから出社したり、この日はリモートワークすると決めて働いているメンバーもいます。特に縛りはなく、各人の裁量で行っています。(ルール上会社のPCにRDPして働くことが求められているため、開発するのは厳しく、事務作業やドキュメント作業などがメインになりがち…)
私のチームは、開発プロセスにスクラムを採用しています。
ロケーションが離れたなかで、どうコミュニケーションを取っているか、特にふりかえりについて書きたいと思います。
通常のふりかえり
スクラムでは1スプリント毎にふりかえり(レトロスペクティブ)を行います。
ふりかえり方法は特に規定されていませんが、自身はKPTで行うことが多いです。KPTは、Keep, Problem, Tryの略です。Keepは良かったこと、続けたいこと、Problemは悪かったこと、問題だと感じていること、Tryは次に試したいことをあげます。
KPTやふりかえりの具体的な方法については以下が参考になります。
ロケーションが離れていない場合は、模造紙と付箋を利用してKPTを行っていました。
各人が付箋にKeepを書き、内容を共有、Problemを付箋に書き、共有…といった流れです。
ZoomとSlackを使ったロケーションに依存しないふりかえり
冒頭で書いたとおり、開発メンバーが東京、大阪とロケーションが別れています。
では、普段どうやってコミュニケーションを取っているかというと、SlackとZoomを使っています。全社にZoomが導入されたので、毎朝のデイリースクラムもZoomを利用して行っています。タスク管理はJIRAを使っているのですが、Zoomで画面共有しながら話せるのでかなり便利です。
ふりかえりは、ロケーションが離れているため模造紙や付箋を使うことができません。
そこで、普段利用している SlackとZoomを利用してふりかえりを行ってみました。
やりかた
ふりかえり方法は変更せず、KPTです。
後からの見返しやすさを考慮し、SlackにKPT用のチャンネルを用意しました。
また、Zoomで画面や音声、ビデオを共有して行っています。
まず、今回のスプリントを思い返しながら「こんなことやったよね」と共有します。1週間だと割と覚えているのですが、2週間以上のスプリント期間だと実施したことを忘れがちなので…
私のチームはJIRAを使っているので、JIRAの画面を共有しつつスプリントで実施した内容を簡単にふりかえりました。
次に、以下のようにSlackでKeepをあげていきます。
付箋を使ってふりかえりを行う際は、書ききった後にチームで共有することが多かったのですが、Slackではドンドン書き込んでもらうようにしました。この時、絵文字でリアクションすると盛り上がって良いです。先に書かれちゃったなって時もリアクションすると参加している感がでます。
Keepをあげきった後に、自分が書いた内容をチームに共有します。この時、ファシリテーターはZoomで繋いでいる先にも声をかけるのを忘れないようにしましょう。(1度忘れました…)
後は同様の流れでProblem、Tryを実施していきます。
良い点
- 物理的に距離が離れていてもチームでふりかえりを行える
- 絵文字でのリアクション便利
- 積極的じゃない人もリアクションなら付けやすい
- 見返しやすい
悪い点
- その場でグルーピングできない(付箋なら簡単)
- タイピング速度重要
- スマホでZoom繋ぐと大変そう
- すぐ目につくとこに置くようなことができない(物理じゃないので)
- 表情や仕草など文字以外の情報が読み取りづらい
- Zoomで繋いでいるとはいえ、全員映せなかったり…
その他(おまけ?)
プロダクトバックログアイテムの見積もりもSlackとZoomを使って行っています。プロダクトバックログアイテムはJIRAで管理しています。
見積もりはプランニングポーカーで行っており、プロダクトバックログのタイトルをコピーしSlackに貼り付け、絵文字リアクションの数字で見積もっています。
…意外と便利です。
まとめ
昨今リモートワークが当たり前になりつつあり、弊社のようなSIerも実施をはじめています。
しかし、アプリケーション開発はチームで行うことが多く、密にコミュニケーションを取る必要があります。
SlackやZoomのようなツールによって、ロケーションが離れているメンバーとのコミュニケーションの敷居が急速に下がってきています。このようなツールを便利に使い、効率よく効果的なコミュニケーションを取っていきたいです。
くれぐれもツールを使うことが目的にならないように!(自戒)