#前置き
投稿者は今年社会人になった者です。
新社会人になって困った事ややっておけば良かったと感じた事が多々あったので、来年以降社会人になる学生さんに少しでも参考になればと思い本記事を作成しました。
要はこれから先、社会に出るとこういうことがあるので心構えをしておいたほうが良いですよってだけの話です。
「エンジニアってどういうことするんだろう…。」って不安な方も多いと思うので、この心構えさえしておけばさして不安な事なんてないので、本記事がその緊張を解す事前準備になれば幸いです。
学生さん向けなので、既に社会人の方にとっては参考にはならないと思います。
多分。
#本題
ここからは困ったことや、やっておけば良かったと感じたことを列挙していきます。 この先社会人になっていく学生さん達の参考になれば。
在宅勤務続きで気が弛む
2020年現在の世間的事情もあり、部署配属の翌日から6月まで実に1か月半程在宅勤務が続きました。
通勤時間がないこともあり、定時後はそのままプライベートタイム。
「在宅勤務最高!!」、社会人成りたて直後の自分はそう思っていました。
最初はやる気があったものの、ゴールデンウィークが終わった辺りから「社会人って何?」と思い始めるように。
C言語研修や組み込み系に必要な知識をつけるための課題など課せられたものの、暇で眠い。
できることなんて大してないし基本が大事なのは分かっているものの、家という場所にいることも相まってとにかく暇で眠い。
課題をさっさと片付けた後はただ惰性だけで、定時になるのをまだかまだかと待っていました。
この年が異常な事態に見舞われた例外的な年になっただけなので、これは今後社会に出てくる学生さん達に大して関係ないと思います。 あくまで最初は多分退屈だよ~ってだけです。
上司とのコミュニケーションが取り辛い
多分2020年新卒の方々全員が感じていたであろう悩み。 部署配属翌日からそのまま在宅で基礎研修だし上司や教育係の人とろくに顔合わせしてないので、顔も覚えてないしどんな人かも分かってない。
そんな状況下で翌日から在宅だったのでどうコミュニケーションを取っていいのか分からない。 定期的にあった状況報告の日が精神的にキツかった。
指示も正確に掴みにくいし、報告する際も上司に正しく伝わりにくいと感じることも多々ありました。
少しでも不安なところがあれば、その場で情報の確認を行う癖をつけておくと、確認不足で後で怒られる、なんてことはないと思います。
英文を読む習慣づけ
新卒が一番困惑することがこれになると思います。 学生時代は分からないことはすぐググるなり、Qiitaで記事を漁るなりすれば情報なんて、優秀な諸先輩方が記事にしてくれているので大体すぐ手に入るし、何なら自分が学生時代に使用していたSTM32F401シリーズとかいうドマイナーなマイコンの情報だって載っているくらい。
ネットって便利。
でも商業的にも使用される機会も多く、一般人も入手しやすいRaspberryPiとは異なって、社会ではRH850などが使用されている。
一般ではなかなか入手しにくい物や、非常に高価な物が使用されているのが実情で、当然社内規定云々でQiitaなどに情報をあげているところも中々ない。
だからマニュアルを読んで関連するページをあちこち飛んで内容を理解するという泥臭い作業が入ってくるだけではなく、この8か月だけで見たマニュアルの多くが英語表記であったため、英語が苦手な人は今から少しでも勉強しておいたほうが良いと思います。
新卒1年目からこれなので。
無茶苦茶な事を言ってくる依頼者
個人的に一番困ったのがこれ。 当たり前の話ですが、エンジニアの取引相手は全てエンジニアではありません。
中には「こういうことしたい~」というやんわりとしたイメージだけぶん投げてくる人もいます。
でもその要望を形作っていくのがエンジニアの仕事。 なのであれこれ提案するわけですが、要望も全て聞きお互い合意した内容の上で作業を進め、動作確認も終わり残りは納品物を確認するだけのところまできて、
「やっぱりこの前提案してもらったやつにしといて~」
って事故がありました。 納期2日前になってこれ。
中身を変えるわけなので当然、動作確認は一からやり直しや項目の追加、操作手順書の変更などもあるわけなので、納期の変更の交渉もするわけですが、「すぐできるでしょ?」と納期の変更に頑なとして応じてくれない。
大雑把にスタートとゴールしかイメージしてない人ほど変に頑固なところがある気がする。
しかもその案件は新人のスキルアップの場も兼ねて、新人メインで割り振られたもの、案件管理者以外全員新人だったのでさらに地獄。
案件自体は無事に終わったものの、必ずしも相手はエンジニアというわけでも融通の利く人というわけでもないという場合があるので、情報共有と適宜相手方に釘を刺しておく必要性があることは覚えておいたほうが良いと思います。
セミナなどで他社の方と話す機会
地味に困るやつがこれ。 同席した方が自身の務め先と関係があった時など、意外に話を振られます。 でもこちらは新人、そんなの大して知らない。
他部署の方の名前出されるだの、昔の案件のこと話されても、知らない。
これ自体は予測できないのでどうしようもないものの、こういうことが気まずく感じる場合はそれなりに上司から取り引き先とかのことは聞いておくようにした方が良いかなと思います。
「前に教えたよね?」
メンタルに響くやつ。 自分はまだ言われたことがないし、他の同期でも言われた人も多分いない。 それに新人期間は大体の会社では、流石に4回とか5回とかはないにしろ2,3回は優しく教えてくれると思います。 新人特権みたいなものですね。
でも先輩が注意されているのを見て、何年も務めてると1回言われたことはできて普通、みたいな風潮を新人ながらに感じ取ったので、忘れた場合、例えばソフトの使い方であれば、「どの機能までは覚えているのか」など伝えると良いんじゃないかな、と思います。
結果の正当性について
学生時代からガラッと変わってしまうところがこれなんじゃないかな~と思います。
学生時代はとりあえず動けばOKで通るところがあると思いますが、社会人になるとそれが通用しない。
「なぜ出力端子からこの波形が観測できるのか」、「なぜこれで動作が期待通りだと言えるのか」、「動作終了までかかったこの時間はこれで正しいと言えるのか」…。 この辺はかなり聞かれます。
単純にデータ取って終わり!ではなく、そのデータの正当性を示す資料も作れってことですね。
規定とかもあるのでそれなりに抽象化した上で自身の体験談を少し載せます。
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とあるフラッシュメモリの置き換え作業を割り振られた時があり、動作確認もしてマニュアルの出力波形とオシロスコープで観測した波形が同一であることも確認、レビューをしてもらったのですが
上司「基本的にOKで、波形の正しさらしさもそれで良いと思います。 じゃあY君、何で各コマンドを実行した時、この計測時間で正しいと言えるのか分かるのかな?」
自分「計測時間の正当性の証明方法ですか? 考えてなかったです…。」
上司「そうだよね。 でもね、これにも意味があってその正当性の判断理基準についてもエンジニアは相手に説明しないといけないんだ。 だから結果一つに対してなぜそうなるのか、考える習慣づけをしていこう。」
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その時の会話が確かこんな感じでした。 少し手間が増えてシビアな話になりますが、確かに当たり前と言えば当たり前の話ですね。 どうすれば正当性を証明できるのか、考える癖をつけておくと社会に出てから困らないと思います。
#終わりに
ここまで長々グダグダと今年社会人になって感じたことを書きましたが、社会に出ると環境が急に変わって中々衝撃を受けると思います。
自分も環境の変化と昨今の事情に振り回され、入社時にビクビクしてたことも多かったですが、結局上記の事に気を付けてさえいればその年は何とかなると思いますし、慣れてさえしまえば後はどうしていけば良いか自然と分かっていくようになるんじゃないかな~と思います。
心配性じゃない方のために上記からさらに掻い摘んで言えば、
・物を動かすだけじゃなく、データの正当性を証明するにはどうすれば良いのか考えなきゃダメだよ
・英文への苦手意識なくしておいた方が良いよ
・エンジニアじゃない依頼者とやり取りすると大変だよ
言いたいことはこれだけなので。 上記の事を頭に入れつつ、就職先決まるまではしっかり知識をつけて、卒業を控えるだけになったら、学生時代にしかできない事、やりたい事をやって、後悔なく気分良く社会に出てきてもらえれば良いな、と思います。